当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ

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アメマガ2025年6月号

アストロ

ブルーリバー

大阪府

アメマガリコメンド

ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

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30年の大きな節目にあえて当時のトレンドを振り返る

'95 CHEVROLET ASTRO

90年代半ばと言えばシボレー・アストロの全盛期。撮影車両の様なフルエアロにビレットグリル、ロールパンやスムージング、ビレットホイールを装着するカスタムスタイルはアメ車のみならず日本車まで波及していたほど。

 

なかでも紹介する95年型アストロは、旧マスクから一新されて日本国内にアストロブームを巻き起こした節目のモデルだ。ちなみに翌年からボーテックエンジンに変更されて内装もガラッと様変わりしていることから、スッキリとしたスクエア基調のインパネにこのフェイスの組み合わせ、そして200hpを誇るWエンジン搭載車という3拍子揃った最強のアストロとして、高値で取引されるお宝級の名車となりつつある。

現車はその当時流行したパーツ構成をそのままストックしてあり、スティーレンのフルエアロにビレットの装飾を加え、ボイドの17インチ。ロールパンのすっきりとしたリアエンドも30代後半以降にとっては懐かしく、20代の若い世代から見れば、それこそビンテージな装いとして新鮮に映る。

 

奇しくもアストロ全盛期を盛り上げたブルーリバーの創業が95年と、この節目にあたるモデルと同い年という点も感慨深い。現在ブルーリバーではシェビーバンなどのフルサイズバンと並行してアストロも常時在庫しており、現在流行りのノンエアロ、スチールホイールのアウトドア志向なスタイルのほか、当時を知るからこそ可能な当時らしいアストロの再現にも前向き。エアジョーダンやシカゴブルスが流行った当時感を懐かしむかのごとく、当時らしいアストロを、令和の現在だからこそ乗りこなすって選択肢も粋である!

30年前のカスタムシーンはエアロ全盛期。数多くのメーカーからエアロがラインナップされ、撮影車両の様にボトムにボリューム感を出したデザインが主流で、開口部にビレットパネルも鉄板だった。スティーレンの造形美はその中でも逸脱した人気を博しており、サイドスカートの造形やリアエンドのシルエットをスマートに一新させるなど、工夫を凝らしたデザインが魅力的。また、ブルーリバーでは現在、アストロにC/Kバンパーをボルトオン装着できるステー製作中。こうした企業努力が、アストロブーム再燃の大きな要となる。

95年当時は20インチオーバーなんて大口径は存在せず、15インチが主流。ある意味17インチに215/55R17のタイヤサイズは低扁平と言われていた。ボイド独特のリムデザインも当時らしいフォルム造形のスティーレンフルエアロとマッチしていて好印象。

アストロは初代から最終モデルに至るまでに複数のエンジンが搭載されていた。1991年モデルまでの「Z」、1995 年モデルまでの「W」、2005年モデルまでの「ボーテック」である。取材車両に搭載されているのはWエンジンで、歴代最高の200hpを出力。

94年型までの旧マスク同様に直線基調のインパネも95年型の特徴。ウッドパネルやシートの状態も良好。なんとこのアストロは走行距離が56,500kmであり、走行距離相応に内装全体が非常にクリーン。セカンドは回転シートで、サードシートはリクライニング機能付き。


THANKS:BLUE RIVER
TEL:0725-56-6400
https://blue-river.jp/


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2025年6月号掲載


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