SUVが小さく見える、本気のモーターホーム【2022 TIFFIN ALLEGRO BREEZE 33BR】
アメ車の専門店は全国にあるが、バスの様なモーターホームを扱うのは、熊本のワッツ以外にないのでは?代表の村上さんは「他店にはない個性」を追求した結果と語るが、全国から問い合わせが後を絶たないそうだ。
まさに家の様な充実した装備、究極の自由な旅が実現可能
2022 TIFFIN ALLEGRO BREEZE 33BR
日本ではキャンピングカーと一括りに言われているが、アメ車ではモーターホームと呼ぶのが正しい。この手のクルマを日本ではキャンプでしか使わないから…というイメージで名付けたのだろうが、アメリカではリタイヤ後にモーターホームを住処とし、ノマド的なライフスタイルを送る人も少なくない。だが、我々がよく目にする国産車ベースのモーターホームはさながら日本の狭小住宅のよう。それに対しここで紹介するTIFFINは、快適すぎる車内空間が最大の魅力だ。
紹介するモデルは、ALLEGRO BREEZE 33BRと呼ばれるモデル。全長は10mオーバーで、運転するには中型免許が必要。免許証に「中型車は中型車(8t)に限る」と記載がある方は限定解除することで運転が可能。ちなみに日本国内で登録できるMAXのサイズだが、本国にはこれよりも大きなモデルがさらに2タイプ存在するそうだ。
見た目のスタイルはまさに大型バスそのもの。たたでさえ大きいが3カ所のスライドアウトを備えており、左右それぞれ約60cm車内空間を拡大できる。運転席直後に広がるリビングスペースは、さながら家の様な佇まい。ソファを展開すれば2つのベッドをセッティングできるが、最後尾に備えられたベッドルームには、クイーンベッドが鎮座。もちろんトイレとシャワースペースは独立しているので、モーターホームの中とは思えないほど充実した装備が備えられている。
ホテルの様にチェックイン/アウトの時間を気にすることもないし、ペットが一緒でも気の向くままに旅に出られるモーターホーム。いつかはこんなアメ車に乗りたいもので、アメ車乗りの究極の夢と言えるだろう。
スライドアウトの幅は、片側約60cm。合計で1.2mも広がるので、車内は家の様な雰囲気。フルサイズSUVでもバンコンバージョンでもここまでの広々とした居住空間は実現不可能で、まさにモーターホームと呼ばれる所以。
かつてはボディにオーニングが取り付けられていたが、2022年モデルからスライドアウトに装備。オーニングを広げてからでもスライドアウトが展開できるので、使い勝手が向上した。
駆動方式はRR。ノーズのカバーを開くとカミンズ製の6000kw発電機が収まる。ボディサイドには液晶TVが装備。スマホと接続すれば、Netflixなども地上可能。
エアサスペンションを採用。快適な乗り心地だけでなく、乗降性や悪路などを気にせず走行可能。また車体を水平に保つレベライザー機能も備わり至れり尽くせりだ。
乗用車的なインパネデザインで、シフトはボタン式。メーターはフルデジタルで、車体のレベルなど様々な情報をモニタリングできる。
機能を重視しつつ高級感も感じさせるキッチン。フルサイズの冷蔵庫や電子レンジも備わる。この車両ではないが、ワッツではソーラーや走行充電システムのカスタムも得意。「かつてハイドロを組んだ技術が活きるとはね(笑)」と村上さんは語るが、整備性を考慮したシステムは美しさも感じさせる。
リビングルームに設置されるソファは、2台のベッドに早変わり。寝室と合わせると3台、計6名が就寝可能となる。クルマの中とは思えないほどゆったりしており、自宅にいる様な心地よさを堪能できる。
シャワーとトイレは別々に配置。「一緒なんてあり得ない!」と思う人は多いが、意外とその様な仕様は少なく、TIFFINを選ぶ最大の理由と言える。
2022 TIFFIN ALLEGRO BREEZE 33BR
SPEC
全長×全幅×全高/10400×2490×3580(mm)
フレッシュウォーター/270ℓ
ブラックウォーター/130ℓ
グレイウォーター/220ℓ
オートガス(オプションでプロパンやオール電化に変更可能)
エンジン/カミンズ6.7ℓ V6ディーゼル
最高出力/278hp
燃料タンク/270ℓ
就寝定員/6名
ルーフエアコン/2台
FFヒーター/2台
その他/冷蔵庫、電子レンジ、40インチTV、32インチTV、1500Wインバーター(オプションで3500Wに変更可能)
WOT'S
住所:熊本県熊本市南区砂原町329-1
TEL:096-228-1666
HP:http://www.wots.co.jp
営業時間:9:00~20:00(年中無休)
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2024年1月号掲載
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