原点回帰!初代マスタングを色濃く感じさせるデティール
製造から12年の時を経た2012 年型マスタングGTプレミアム。当時ディーラー車として販売されていた個体が一周して魅力倍増!クラシックなテイストでありつつモダンな雰囲気とは裏腹に、V8エンジンのトルクフルな走りなど、その魅力と真相に迫る。
乗って楽しいマスタング
懐かしさと新しさを絶妙に融合させたモデル!
'12 FORD MUSTANG GT PREMIUM
マッスルカーを始め、SUVにビンテージカーなど、数多くのアメ車を取り扱う三重県津市のバーニーズ。昭和32年の創業から半世紀以上に渡る経験値と実績からくる説得力は、目を見張るものがある。そんな同社が自信を持ってオススメしたい個体が紹介する2012年型マスタング。しかもV8搭載のGTプレミアムだ。
このマスタングがリリースされた当時は“原点回帰”というフレーズが誌面を賑わせ、ダッジ・チャレンジャーやシボレー・カマロもまた、マスタングの流れを汲んだ60年代、70年代の流れを汲んだ往年のアメ車らしさを感じさせるデザインでリリースされたことが記憶に新しい。しかし現在はエコブーストやダウンサイジングエンジンが主流となり、V8を搭載する良い意味で荒々しさを感じさせるアメ車は残念ながら減少傾向。
12支一周と言えばそこまで大昔ではないものの、この12年間で確実にアメ車は進化し、アップデートしていったと言っても過言ではない。旧車道楽に徹するアメ車フリークたちにとっては、2012年型なんてほとんど現行モデルみたいなものかもしれないが、20代の若者やアメ車ビギナーにとってみれば、むしろネオクラシックな位置づけと言っていいレベル。
この個体はボーラマフラーの図太いV8サウンドを轟かせ、レイズの20インチでコーディネートされたボトムスも粋! 古さを感じさせず、まだまだ新しいのに懐かしさに浸れる名車としてぜひお勧めしたい一台だ。
当時のV8モデルといえばグリル部分にあしらわれた大きなフォグランプ。V6モデルでもこの顔にして乗りたくなるほど人気を博した。
5.0ℓのV8エンジンを搭載し、6速ATで操るフィーリングは10速も珍しくなくなった現行車両にはない“アメ車らしさ” が色濃く感じられる。
過剰なカスタムは施していないものの、RAYS20インチの同色リムを合わせたボトムスはクール。ブレンボブレーキシステムで制動力も申し分なし!
黒いボディにキャメルレザーのコントラストが素敵なマスタングのインテリア。シルバーを基調としたコックピットの雰囲気も、シンプルな中に当時らしいレトロなイメージを絶妙に感じさせてくれる。
THANKS:バーニーズ
TEL:059-227-6365
http://bernese.co.jp/
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2024年6月号掲載
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