2.3Lと侮るなかれ次世代ポニーカーの大本命【フォード マスタング】
生誕50周年記念モデルとしてリリースされた2015年型マスタング。ロングノーズ&ショートデッキを継承しつつも、ダウンサイジング志向な当時の時代背景を反映したエコブーストエンジンを搭載。次世代を担う大本命モデルとしての魅力に迫る!
乗って楽しいマスタング
抜群のプロポーションはカスタムベースとしても最適
'15 FORD MUSTANG 50YEARS EDITION
愛知県春日井市のグレイスキャブといえばクロスファイブにストリートカーナショナルズなど、カスタムカーショーの常連ショップにしてピンクのキャデラックなど類稀なるセンスで度肝を抜く車両を手掛ける第一人者。その一方で、アメ車ビギナーや若い世代も無理なく乗れる販売車両の取り扱いも意外と多い。紹介するマスタングはまさに後者だ。
2.3ℓエコブーストエンジンは言わずもがな燃費が良くて維持費が安い。それでいて300hpを超えるパフォーマンスは旧型のV8に匹敵する。また、スタイリングは伝統的なロングノーズ&ショートデッキを主軸に、ロールーフでワイドシルエットを強調させた優雅なプロポーションを実現。50年の時を経て正常進化を遂げた次世代マスタングに相応しい内容となっている。
現車は6.2万kmで当時の正規ディーラーモデル、レクサーニ20インチの換装以外はオリジナルをストックしており、これからカスタムを施すベースカーとしてはもちろん、現状のまま乗っても雰囲気の良い個体。旧車の価格が上昇傾向な昨今、お手頃な価格帯で長く愛用できるアメ車といえば自ずと選択肢は限られてくる。
そんな中でアメ車=大排気量の図式を潔くアップデートさせて、次世代のアメ車を潔く受け入れてみるのも悪くない。むしろ今までV8信者だったベテランアメ車フリークたちにも意図的に勧めて乗ってもらいたい位だ。FR駆動のセレクトシフト付き6速AT、2.3ℓ直4DOHCターボのスペックだけを見るのと、実際に運転席に座って操ってみる感覚はまったく異なる。期待値を超えて満足させるだけのアメ車らしさを感じ取れるはずだ。
進化を遂げた次世代アメリカンマッスルカーの素晴らしさをこの50イヤーズエディションのマスタングで体感してみて欲しい。
ロー& ワイドシルエットの流麗なスタイリングにマッチするLEXANI 20インチの履きこなしは、止まっている姿はもちろん、躍動感溢れる走行時のビジュアルも最高!これをベースにローダウンを施すのもアリだ。
搭載されるエンジンは2.3ℓ直4エコブースト。最高出力314hp、最大トルク44.3kg-mを発生させ、マニュアルモード走行も可能なセレクトシフト付きの6速ATで操る。FR駆動初採用となったエコブースト搭載という点も特筆物だ。
左右対称で水平基調のインパネはファーストマスタングから継承される伝統的なコックピット。センターコンソール内のタッチパネルにオプションでナビ対応するなど当時の最新のテクノロジーを絶妙に融合。
THANKS:GraceCab
TEL:0568-35-7790
http://gracecab.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2024年6月号掲載
最新記事
2024/10/25
始まりは1本の映画だけど、アメ車が出会いを生み出す!
読者の皆さんがアメ車に興味を持ったきっかけは何だろう?映画やテレビ、さらには家族や友人の影響というケースが多いだろう。ここでは2人の若者がアメ車と出会ったストーリーを紹介しよう。
2024/10/24
【ダッジラムバン LIMOMAX】これぞまさにアメリカン6輪リモスタイル!
ラスベガスに行ったことがあるなら、一度ならず超絶ロングなリムジンを目にしたことがあるだろう。あそこまでの長さではないものの、ラムバンを6輪化した激レアなLIMOMAXを紹介しょう!
2024/10/22
エクスプローラースポーツトラックが履くのは、BACK LABEL ZEAST BST1
リムとディスクを通常と逆向きに組むことで、大口径感を強調できるリバースリム。通常モデルと仕様を変えたモデルを展開するのがバックレーベルだが、それはまさに「裏メニュー」と言えよう。