【インフィニティQX56】手頃な価格で購入できるプレミアムSUV

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アメマガ2025年6月号

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インフィニティQX56

THE PICK UP TEST DRIVE

逆輸入SUVのススメ

90年代を中心に高品質な車両を扱うガレージジョーカーだが、近年は2000年代の車両も多く扱う。今回紹介する08年型インフィニティ・QX56もその一台で、手頃な価格で乗れるプレミアムSUVとして注目だ。

THE PICK UP TEST DRIVE


ライバルとなるのはエスカ&ナビゲーター

'08 INFINITI QX56

ダッジ・マグナムをベースに、世界初のチャレンジャーフェイスにスワップしたことで話題のガレージジョーカー。しかし同ショップはカスタムがメインではなく、90年代を中心とする高品質な車両販売と、経験豊富なメンテナンスと鈑金塗装だ。

 

販売する車両は2000年代の車両も扱うが、万人受けする人気車種ではなく、個性的な車種やグレードを扱うのが大きな特徴。今回の08年型インフィニティ・QX56もそうした一台で、プレミアムSUVであればエスカレードやナビゲーターが王道だが、敢えてのQX56を入庫させた。その理由を聞くと、ズバリ「同年代型のエスカレードらと比べ、装備は同等で中古相場が安いから」だ。

インフィニティは日産の高級車ブランドで、北米を中心に販売されている。QX56は、日産初のフルサイズSUV「パスファインダー/アルマーダ」をベースにしたプレミアムSUVで、04年に登場。エスカレードが02年に新型を出し爆発的な人気を博したことによる、それに対抗したモデルと言える。同じく3列シートを備え、ボディサイズはタホやエスカレードよりやや大きい程度。搭載エンジンは5.6ℓV8と大型だが、出力はエスカレードがやや勝る。リアには独立懸架サスペンションを採用し、内装の豪華さに加えて乗り心地も快適性を追求。また当時の最新エアバッグシステムを導入するなど、高い安全性能もウリだった。

 

今回の08年型は、内装&グリル変更などマイナーチェンジがされた後期モデル。こちらもやはり、前年にエスカレードがフルモデルチェンジしたことが影響しているかもしれない。

 

今回のモデルは入庫したばかりのため、細かい整備やボディ修理が未実施だったが、店頭に並ぶ際はしっかり仕上げられ128万円で販売予定。この価格でプレミアムSUVに乗れるとあれば、検討の価値ありだ。

QX56に初試乗 IMPRESSIONS

ボディサイズは、カテゴリー的にライバルとなるエスカレードよりやや大きい程度。なので、アメ車に慣れているユーザーなら大きさで身構える必要はなし。V8・5.6ℓエンジンはさすがのトルクを持っているため、出だしから強烈な加速を放つ。それでいて車内は静粛なので、スピードの出し過ぎには注意が必要かも。コーナの挙動はさすがの巨体であるためふらつく印象があるが、これはフルサイズSUVの宿命だろう。今回は市街地での試乗だったが、高速走行はかなり楽なのは間違いないだろう。

2008年にマイナーチェンジがされ、18 → 20インチホイール、内装やグリル、ルーフレール形状などがブラッシュアップ。2010 年に新型に代わり、2014年には車名がQX80に変更される。

搭載するエンジンはV8・5.6ℓDOHC。最大出力は320hpとなる。日産シーマやプレジデントに搭載するエンジンの拡大版で、当時の日産の洗練されたエンジンだ。

ベージュを基調とするインテリアは、ウッドパネルをあしらい高級感が漂う。サンルーフやリアフリップダウンモニターなど、快適装備が満載。4WDシステムは4WD・H /4WD・L/AUTO/2WDの切り替え。因みにライバルのエスカレードはフルタイムなので、ランクルやグランドチェロキーを意識したシステムだ。

フルレザーの3列シートで8人乗り。2列目にもリクライニング機構があり、中央シートは折りたたんでキャプテンシートにもなる。3列目は大人でも座れるが、長時間の長距離移動はやや苦痛かもしれない。

3列目を展開してもラゲッジスペースは、ゴルフバッグを置く程度は確保。電動スイッチにより3列目は折り畳みができ、2列目と合わせてフラットなスペースが広がる。

SPEC
全長×全幅×全高● 5255×2020×1999mm ホイールベース● 3130mm エンジン● V8 DOHC 排気量● 5.6ℓ 最高出力● 320hp/5200rpm 最大トルク● 40.0kg-m/3400 トランスミッション● 5AT


GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
所在地:千葉県銚子市四日市場町238
TEL:0479-25-7740
URL:https://www.garage-joker.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン2025年6月号掲載


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