AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。
憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
コンパクトボディ+V8でパワフルな走りが楽しめる
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。
憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。
日本において、いささかレアなブランドと言えるプリマス。ダッジブランドの方が知名度が高いこともあり、兄弟車に当たるダッジ・ダートは知っている、という人も多いだろう。とはいえ、このクルマもアメリカでは熱狂的なファンがいて、そんなオーナーの手を離れ日本に渡ってきた。
アメ車としては比較的コンパクトなボディのダスター。だが、3.2??5.9?まで様々なパワーユニットが設定されており、このダスターはもちろん最強モデルと言うべき340エンジンを搭載する。軽く小さな車体にも関わらず、パワフルなエンジンを組み合わせていれば、そりゃ走らせて楽しくないはずがない!
外装は一度リペイントが施されているが、基本的にオリジナルの状態をキープ。ホーリーのキャブに交換し電圧計を追加しているが、カスタムというよりもむしろ現状を維持できる装置を追加し、安心して乗れる仕様へガレージピースがアップグレードしている。
ちなみにサーモスタットをあえて外すことで、オーバーヒートなどのトラブルを予防。季節に合わせ、愛車のコンディションを整えるのもビンテージの楽しみ方の一つと言える。
可愛らしいフロントマスクとは対照的に、個性的な横基調のテールランプを採用。右側にはダスターのキャラクターもあしらわれる。
ラインアップ中、最もパワフルな340エンジンを搭載。エアコンはあえて取り外し、水回りのサーモスタットも撤去。トラブルの元となる部分を排除することで安心して乗れるように改良している。
四角いスピードメーターを取り囲むように、丸い補助メーターをレイアウト。3速ATを採用するが、3MTや4MTもラインアップされていた。
スポーティな走りが楽しめるが、コラムATなのでフロントはベンチシートとなっている。
信頼性を高めるために、ホーリーのキャブや電圧計を追加。カスタマイズというよりも、安心して乗るための維持装置と考えるべき。
フロントタイヤは非常に細く、165/80R15。それに対しリヤタイヤは245/60R15なので、太いトルクをしっかり受け止めてくれる。パワステは付いていないが細いタイヤなので、取り回しに苦労することはない1970年型においてプリマスのラインナップは大きく変化したが、それはコンパクトスポーツでは顕著だった。
ここでは何といってもバラクーダの存在が印象的だった一方で、さらにローコストでシンプルなモデルとして登場したのがダスターである。メカニカルコンポーネンツとシャシーはベーシックコンパクトだったバリアントの流用。ボディバリエーションはピラードクーペのみとなっていた。エンジンは直列6気筒とV型8気筒が数種用意されていたが、最強だったのは新型スモールブロックの最新仕様だった340である。
プリマス・ダスターはバラクーダのような華やかさはなかったものの、ピラードクーペというその頑丈なボディ構造ゆえに単にローコストというだけではなくボディ剛性に優れたハンドリングの良いクルマであるとの評価が高まるにつれてマニアックな支持を取り付けることに成功した。また、最強のオプションエンジンだった340はディチューンに強く、最後まで高性能を維持していた。
リヤウインドーから繋がる形で大きく盛り上がったリヤフェンダーは、ダスターの個性的な部分。さりげなくエッジが利いており、力強さもアピール。
■取材協力:ガレージピース
■所在地:岐阜県羽島郡岐南町平成3-175
■TEL:058-249-4422
■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4
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