ロードランナーの原型を思わせるシンプルさが魅力のダスター

クーペ

ビンテージ

プリマス

アメマガ2023年6月号

ダスター

BPC

京都府

ダスターゴールドダスターパッケージ

プリムスを代表する名車と言えばロードランナー。さらにサテライトやバラクーダが続くなか、ダスターはどちらかというとマニアックなキャラクターであることは否めない。しかしそのニッチなモデルに魅せられたショップが京都のB.P.C。そのコレクションである2台に着目。

AMERICAN VINTAGE


一癖あるモパーに魅せられて、コレクションは増えるばかり

'74 Plymouth Duster Gold Duster package
'71 Plymouth Duster

MOPAR特集でラムSRT-10を取り上げるに至った京都府のBPC。実は店舗とは別の保管場所に2台のダスターを隠し持っていたのだが、あえてMOPAR特集では取り上げずにここでの掲載となった。

 

ロードランナーやクーダが人気のモパーシーンにおいて、ダスターはどちらかというと飾り気のないシンプルで控えめなモデルと捉えていた筆者だったが、実車を見てその個性的な表情や悪そうなテールレンズ、さらにはその奥ゆかしき造形の虜となった。写真で見るとフルサイズよりもかなりコンパクトに見え、実際にスペックだけを見るとミドルサイズクラスではあるが、バリアントとシャーシが共通であることが信じられないぐらい大きく見える。

 

現車はBPCの古賀さんが販売目的というよりもコレクションとして迎え入れた個体で、旧知の中であるシッパーの友人と何度も連絡を取り合いながら本国で探し当てたもの。

74年型のゴールドダスターパッケージは、デュアル電動ファンにパワーステアリング、パワーブレーキ、ラジエーターのコア増しを施してヴィテージエア、アメリカンマッスルシリーズの追加メーターと、快適に乗れる仕様へとアップデートされている。

もう一方の71年型のダスターはというと、5.9ℓのMOPAR360マグナムエンジンを搭載し、アルミシリンダーヘッドにホーリー750キャブ、HDアクスルにTTIヘダース、11インチドラムブレーキ化にリア側はエアショックに換装するなど、走りに徹したプロツーリングな仕立てと、クレーガー15インチにリア側255/60R15のミッキートンプソンタイヤを装着するドラッグ感が堪らない。

 

また、当時パフォーマンスアピアランスパッケージとしてファストバックのダスター340とダスターツイスターに与えられる“サメの歯”がモチーフとなるグリルのシャークトゥースではなく、AMC時代のワゴニアにも似ている造形美が美しいセンター部分に向けて大きな張り出しを持つグリルが、トラディッショナルな正統派として実に好印象。一方でリアテールの悪そうな造形美も癖が強くて個性的。

 

GMのマッスルカーとは一線を画すMOPAR特有の癖が随所に散りばめられたダスター。「ロードランナーやクーダも魅力的ではあるけれど、もう少し尖ったニッチなモデルが好み」と語る古賀さん。実は近日中に2ドアのダッジ・コロネットも迎え入れる予定とのこと。まるでマニアックなモパーマッスルカーの博物館の様にレアでニッチなモデルが続々と入庫し続ける同店。冷やかしはお断りだけど、本気でお考えの方には販売することも考えているということなので、気になる方は一度足運んでみて熱い思いを伝えてみてはいかがだろう。


1974 プリムス ダスター ゴールドダスターパッケージ

程よく褪せたイエローとほんのり錆びの浮いたテール周りが、歳相応のナチュラルなエイジングとしてリアリティに深みを与えているボディ。オリジナルホイールやデカールも当時物をストックしている点は特筆物だ。

5.2ℓの318エンジンを搭載するゴールドダスターパッケージ。デュアル電動ファンで炎天下のクーリング対は万全。パワステ、パワーブレーキ、ラジエターコア増しと一通り手が加わる。下回りのオイルリークもほとんどなくグッドコンディション!

ブラックレザーにコラムATのオリジナルに忠実なインテリア。アメリカンマッスルシリーズの3連オートメーターの追加やステアリングの換装、ブルートゥースオーディオと必要最小限に手を加えているところも好印象。ビンテージエア装着で炎天下でもクールドライブが可能!

1971 プリムス ダスター

個人的に一番美しいと感じた角度で71ダスターの造型を撮影してみた。左右均等に二連並ぶテールレンズや立体造形の美しいグリル。そしてフェンダーアーチの膨らみ具合が当時のモパーらしさを色濃く映し出す。

MOPAR360マグナムエンジンを搭載。アルミシリンダーヘッドにホーリー750キャブレター、TTI ヘダース換装済みで、エンジンに火を入れて轟くエギゾーストサウンドからはアドレナリンが爆上がり!フロアマットまでダスター純正品をストックするインテリア。

シートはボディ同色をアクセントにブラックレザーのツートーン基調。B&MシフターとTTI ヘダースやホーリー750キャブを介して轟かせる360マグナムエンジンの鼓動がドライバーをその気にさせる。


THANKS:BPC
TEL:075-204-1216
https://bpc-kyoto.com/


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年6月号掲載


最新記事


2026/07/10

【ワッツ】高級モーターホームだけでなく、スタンダードなアメ車も得意!

クーペ

ピックアップトラック

シボレー

ポンティアック

バスのように大きなモーターホームを扱う、熊本のWOT'S。近年はそんなイメージがすっかり定着しているが、ビンテージアメリカンも、まだまだ積極的に取り扱い中だ。

2026/07/07

【bond PROTECTION & WRAPPING】塗装に匹敵する美しさをbondなら実現可能

ラッピング&ペイント

塗装は元に戻せないけれど、ラッピングはいざとなれば剥がせる。でも紫外線からガードできても、飛び石などは守れない。その2つの願いを1つでかなえるのが、bondのフルカラーPPFだ。

2026/07/03

【2001 ダッジ デュランゴ SLT】「アメ車=ワルっぽさ」を体現する初代デュランゴの魅力と面白さ

SUV

ダッジ

1998~2003年に生産された初代ダッジ・デュランゴ。他には無い独特なフェイスとクラス初の3列シートが、個性を求めるユーザーに支持された。千葉県のガレージジョーカーは、こうした往年のモデルをコツコツ仕入れ、今なお楽しめるモデルとして整備&カスタムに励んでいる。

2026/06/30

【クアートFAB】フルサイズのアメ車だけでなく、最先端のテスラも取り扱い開始

バン

シボレー

カスタム専門店のイメージが定着している岐阜のクアートだが、シンプルなアメ車の販売も実施中。また2025年末からは、新たなカテゴリーとしてテスラもラインナップに加わった!

ランキング


2022/12/19

無骨に乗りたいアメリカンフルサイズバンの筆頭ダッジラム

バン

ダッジ

丸さがあるデザインが個性的で、高い人気を誇るダッジ・ラムバン。2003年に生産が終了したが、今も多くのユーザーが状態の良いラムバンを求め、高品質なモデルの注目度は高い。そうした熱視線を浴びそうな、グッドコンディションの98年型ラムバン・ショートがガレージダイバンに入庫したのでピックアップしていこう!

2021/02/17

F150をベースにモディファイされた、マッスルトラック「ライトニング」

ピックアップトラック

フォード

1999 Ford SVT Lightning

2026/07/10

【ワッツ】高級モーターホームだけでなく、スタンダードなアメ車も得意!

クーペ

ピックアップトラック

シボレー

ポンティアック

バスのように大きなモーターホームを扱う、熊本のWOT'S。近年はそんなイメージがすっかり定着しているが、ビンテージアメリカンも、まだまだ積極的に取り扱い中だ。

2020/12/22

【JLラングラー】革新と伝統の融合!軽量化と補強で進化し続ける本格派機能を堪能せよ

SUV

ジープ

新車インプレッション

新世代のターボユニットを採用しつつ、熟成のパワーユニットも残して、8速AT化したトランスミッションを組み合わせる新型の JL ラングラー。
もちろん本格派としてのハードウェアたる部分は進化させつつ、今回、パートタイムモードを持つフルタイム4WDシステムを新採用している。走りに影響を与えるのか解説していこう。

Text & Photos|アメ車MAGAZINE編集部