AMERICAN DAILY VINTAGE CAR 気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
シルエットの美しさは“エレノア”ならではの美点。
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。
映画『60セカンズ』の劇中車としてお馴染みの“エレノア”。そのクローンとして、忠実に再現しながらも、EFI制御やエアコンを完備して、ストリートフレンドリーなレストモッドとして高い魅力を放つ67年型。
小型大衆車のファルコンをベースに、スポーツカーのルックスをもつ乗用車ともいえるスペシャリティカーとして誕生したマスタング。67年型ではスタイリング、ポテンシャル共に進化し、スポーツ性が向上。シェルビー仕様の存在や、レースでの活躍によって、アメリカを代表するスポーツモデルとしてのイメージも定着。
映画『60セカンズ』の“エレノア”の劇中車としてお馴染みなだけでなく、ビンテージカーとなったマスタングにおけるレストモッドの秀作としての魅力が高く、世界中でクローンが仕立てられている。この個体もそんな1台で、日常で楽しめる“エレノア”として貴重な存在だ。
マーキュリー・クーガーから流用されたシーケンシャル式テールランプがGT500と同様ながら、シルエットの美しさは“エレノア”ならではの美点。
FORDにおける最もポピュラーなV8ユニット、302ci(4940cc)をベースに、シングル4バレル式スロットルボディによるエーデルブロック製EFIで制御する、モダンで扱いやすい仕様。
ホイールはシェルビー・コブラに採用されたハリブランド製マグの現代版、ET社製ノックオフ・スタイルの17インチ。
GT500の仕様を基調に、バケットシート、ゲージ、シフターなどをアップグレード。リアシートは純正オプションのフォールドダウン式。劇中車の“エレノア” は、シェルビーGT500をオマージュしつつ、あくまでも現代版としてルックスをはじめ総合的にアップデートした独自のスタイル。
コンセプトのドロージングは、Hot Rod界の著名デザイナー、S・スタンフォードが担当。この個体は、ビジュアル要素は劇中車の“エレノア” を忠実に再現しながらも、仕様としては、フレンドリーに扱える1台のレストモッドとして総合的にアップデート。搭載するエンジンは、お馴染みの302ciをベースに社外のEFIユニットで制御し、4速ATとの組み合せ。
ステアリングはラック&ピニオン式にアレンジされ、エアコンも社外品でアップデート済み。憧れの“エレノア” をカジュアルに楽しめる理想的な仕様となっている。
■取材協力:マリンコーポレーション
所在地:東京都江東区木場3-15-5
TEL:03-5809-8115 http://www.marinmarin.com/
■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4
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