映画『60セカンズ』の劇中車としてお馴染みの“マスタングエレノア”

クーペ

ビンテージ

フォード

アメリカンビンテージvol.04

マリンコーポレーション

マスタング

マスタングエレノア

1960-1970

シルエットの美しさは“エレノア”ならではの美点。


AMERICAN DAILY VINTAGE CAR

気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。

憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

1976y FORD MUSTANG ELEANOR GT500E

映画『60セカンズ』の劇中車としてお馴染みの“エレノア”。そのクローンとして、忠実に再現しながらも、EFI制御やエアコンを完備して、ストリートフレンドリーなレストモッドとして高い魅力を放つ67年型。

1967年 フォード・マスタング エノレア

小型大衆車のファルコンをベースに、スポーツカーのルックスをもつ乗用車ともいえるスペシャリティカーとして誕生したマスタング。67年型ではスタイリング、ポテンシャル共に進化し、スポーツ性が向上。シェルビー仕様の存在や、レースでの活躍によって、アメリカを代表するスポーツモデルとしてのイメージも定着。

映画『60セカンズ』の“エレノア”の劇中車としてお馴染みなだけでなく、ビンテージカーとなったマスタングにおけるレストモッドの秀作としての魅力が高く、世界中でクローンが仕立てられている。この個体もそんな1台で、日常で楽しめる“エレノア”として貴重な存在だ。

シルエットの美しさは“エレノア”ならではの美点。

マーキュリー・クーガーから流用されたシーケンシャル式テールランプがGT500と同様ながら、シルエットの美しさは“エレノア”ならではの美点。

 FORDにおける最もポピュラーなV8ユニット、 302ci(4940cc)

FORDにおける最もポピュラーなV8ユニット、302ci(4940cc)をベースに、シングル4バレル式スロットルボディによるエーデルブロック製EFIで制御する、モダンで扱いやすい仕様。

ホイールはシェルビー・コブラに採用されたハリブランド製マグの現代版、ET社製ノックオフ・スタイルの17インチ。

ホイールはシェルビー・コブラに採用されたハリブランド製マグの現代版、ET社製ノックオフ・スタイルの17インチ。  

GT500の仕様を基調

GT500の仕様を基調に、バケットシート、ゲージ、シフターなどをアップグレード。リアシートは純正オプションのフォールドダウン式。劇中車の“エレノア” は、シェルビーGT500をオマージュしつつ、あくまでも現代版としてルックスをはじめ総合的にアップデートした独自のスタイル。

コンセプトのドロージングは、Hot Rod界の著名デザイナー、S・スタンフォードが担当。この個体は、ビジュアル要素は劇中車の“エレノア” を忠実に再現しながらも、仕様としては、フレンドリーに扱える1台のレストモッドとして総合的にアップデート。搭載するエンジンは、お馴染みの302ciをベースに社外のEFIユニットで制御し、4速ATとの組み合せ。

ステアリングはラック&ピニオン式にアレンジされ、エアコンも社外品でアップデート済み。憧れの“エレノア” をカジュアルに楽しめる理想的な仕様となっている。


取材協力:マリンコーポレーション
所在地:東京都江東区木場3-15-5
TEL:03-5809-8115
http://www.marinmarin.com/

マリンコーポレーション 東京都江東区


Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4


関連記事

RELATED


空前のヒット作であるマスタング、最終型の1966年型は熟成の極み。

世界的に価格が高騰傾向にある初代マスタング。

エレノアらしい“走り”を磨き上げた珠玉の一台、シェルビーマスタング

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

存在自体が希少なモデルのマスタングⅡ。さらに希少なのが、唯一となるグレード「キングコブラ」だ。

マスタング史上唯一のグレードとなる「King Cobra」

歴代マスタングの中で最もポピュラーなのは、「マッハ1」デビューイヤーとなった69年型

1969y FORD MUSTANG MACH Ⅰ
マリンコーポレーション

歴代モデルにおいてC2コルベットは、美しさ、ポテンシャル、ステイタスなどあらゆる面で頂点的存在!

スタイリングの美しさはメカニカル・アートの領域

 

最新記事


2024/10/23

たたんでおいたサイドミラーを開いたらレンズが突然外れて粉々に…

バン

シボレー

メンテナンス

コラム

2024/10/22

エクスプローラースポーツトラックが履くのは、BACK LABEL ZEAST BST1

ホイール

リムとディスクを通常と逆向きに組むことで、大口径感を強調できるリバースリム。通常モデルと仕様を変えたモデルを展開するのがバックレーベルだが、それはまさに「裏メニュー」と言えよう。

2024/10/21

【ビュイック アンクレイブ】人と同じじゃ面白くない唯一無二のSUVに乗る

SUV

ビュイック

90年代の車両を中心に車両販売する千葉県のガレージジョーカー。だが時として、他では見ない2000年代の車両がラインナップに加わるから面白い。現在その「レア枠」として販売中なのが、ビュイック・アンクレイブ。もしかしたら、日本で唯一販売中のSUVかもしれない。

2024/10/18

アメリカンって何?そんな僕たちがオープンハウスで一目惚れ

HOUSE

地元の友人がアメリカンな住宅を建てる。話だけを聞くとカッコイイと思うけど、そもそも「アメリカンって何?」。そんな半信半疑のオーナーさん夫婦が、ジェネラルアメリカンホームのオープンハウスに行ったらアメリカン住宅に一目惚れ。僕たちもこんな住宅に住みたい!

ランキング


2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2024/10/22

エクスプローラースポーツトラックが履くのは、BACK LABEL ZEAST BST1

ホイール

リムとディスクを通常と逆向きに組むことで、大口径感を強調できるリバースリム。通常モデルと仕様を変えたモデルを展開するのがバックレーベルだが、それはまさに「裏メニュー」と言えよう。

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2024/10/21

【ビュイック アンクレイブ】人と同じじゃ面白くない唯一無二のSUVに乗る

SUV

ビュイック

90年代の車両を中心に車両販売する千葉県のガレージジョーカー。だが時として、他では見ない2000年代の車両がラインナップに加わるから面白い。現在その「レア枠」として販売中なのが、ビュイック・アンクレイブ。もしかしたら、日本で唯一販売中のSUVかもしれない。