スラムドは不向きとされるラムバンを極限まで落とし込む ダッジラムバン【パワーリザーブオートモービル/アキュエアージャパン】

バン

ダッジ

足回り

ダッジ

ダッジラム

パワーリザーブオートモービル

DODGE RAM

アキュエアージャパン

スラムド

ラムバン

DODGE

アストロやシェビーバンなどのGM系バンでは着地スタイルも珍しくはないが、ベースがラムバンとなると車高調でローダウンが限界…。だが、その一歩先を目指し、アキュエアーを駆使してボディメイクを敢行!


美BODY MAKE「理想のフォルムを作り上げる」

アストロやシェビーバンなどのGM系バンでは着地スタイルも珍しくはないが、ベースがラムバンとなると車高調でローダウンが限界…。だが、その一歩先を目指し、アキュエアーを駆使してボディメイクを敢行!

バンの機能を損なわず極限までスラムド

フルサイズバンのカスタムシーンにおいては、まだまだシェビーバンやサバナなどのGM系に軍配が上がってはいるものの、昨今ではD‐VANグランプリと称したサーキットシーンを本気で攻めるラムバンだったり、リフトアップを施してオフロードスタイルを確立したりと、ジャンルの幅を広げつつあるラムバン。しかし、車高調やリーフの枚数を減らして落とす手法はこれまでに何度も取材してきたが、ここまでのスラムドスタイルは今まで見たことがない。

というのも、この手のロワードには市販品のドロップスピンドルを駆使することが定番なのだが、それが存在しないラムバンはフロントスプリングの全長見直しとリアリーフの枚数での範囲がロワードの限界とされ、スラムドと呼べるほどの落ち幅は不可能とされていた。その不可能を可能にすべく難易度の高い課題を引き受けたのがパワーリザーブオートモービル。

その解決策としてアキュエアーの導入に踏み切り、まずはスラムドの要であるドロップスピンドルの代用品としてドロッププレートを製作。これで納得のいく落ち幅を確保した訳だが、一番の見せ所はそこじゃない! と言わんばかりに、リアラゲッジには3D CADを駆使したアーティスティックなエアサスをインストール。

ここまでの芸術作ともなれば見せたくなるのが世の常ではあるが、バンとしての機能をしっかりと果たすべく専用パネルを製作して従来通りの積載力まで確保する辺りが玄人好みな仕立てと言える。また、ライドハイトセンサーの恩恵を受け、荷室の積載が増減しても設定した車高でスマートに乗りこなせてしまう点も特筆物。使い勝手を犠牲にしてでも想いをカタチにするのがこれまでのカスタムのセオリーだったが、もはやそれも過去の話になりつつあると言えるだろう。

DSC_2482_opt

スラムドによってマフラーエンドをリアバンパー下へとレイアウトできなくなったため、Uターン形状で長さは稼ぎつつも腹下で収めるべくワンオフ製作。トルクやパフォーマンス、サウンドまで徹底的にこだわった逸品。グレイッシュフラットローズの独特な色味も魅力的だ。

DSC_2645_opt

スラムドの要となるのがライドハイトセンサー機能を駆使したアキュエアー。コーナー走行時の遠心力による車重バランス、積載重量などに対して瞬時に反応し、あらかじめ設定した車高をキープしてくれる優れ物。ドロッププレート製作によってフロント回りも納得の落ち幅。

DSC_2626_opt

DSC_2622_opt

DSC_2640_opt

かつてのエアサスと言えばゴムホースに電磁弁、タンクがラゲッジスペースを犠牲にして飾られるのが通例だったが、昨今ではスマート且つアーティスティックにレイアウトするのが主流。銅管はハンドベンダーで数ミリの狂いも辞さない職人技による曲げ加工がなされ、3D CADでデザインすることによって気持ちが良い位にすべてがピタリと収まる様には、思わずウットリする。

DSC_2529_opt

DSC_2542_opt

DSC_2573_opt

アルミパネルを駆使したインテリアカスタムはフロアからドアパネル、天井や内貼りまでアクセントとして採用。縞板を基調に鏡面、ビレットと異なる質感を組み合わせることでワイルドに仕立て上げた。

DSC_2558_opt

DSC_2564_opt

DSC_2553_opt

■POWER RESERVE
tel.06-6795-1009
HP.http://www.uscars.jp
■ACUAIR JAPAN
HP.http://accuair-japan.com
PHOTO&TEXT◆石井秋良
アメ車マガジン 2018年1月号掲載

関連記事

RELATED


限定モパー11をベースに刺激的な”足”を作り上げる ダッジチャージャー【オールインポート】

限定1000台のハイパフォーマンスモデルであるチャージャー・モパー11。そんなレアモデルをさらに刺激的に見せるため、車高調に加えキャンバーを追加。

せっかくカスタムするならオンリーワンでもさり気なくがキーワード ダッジチャージャー【コーストモータリング】

カスタムするのであれば、やったことをひと目見て分かる様にしなければ何だか損した気分。しかし、あくまでカスタムは自己満足。周囲にアピールしなくても自身だけが楽しめればそれもアリ。さり気ないカスタムが気分を盛り上げる。

MSTオートモーティブがマグナムをメイク。そのテーマは「リーズナブルだけどバッチリメイク」

装着したサヴィーニホイールのカラーに合わせて、ブルーをベースに使ったピンストライプがボディ全体に施されている。ボディ全体のカラーを変更しなくてもアクセント効果は絶大。

話題のワークスモデルを“ 百式” 強化武装!2009y ダッジ チャレンジャーR/T【ライオンハート】

本国アメリカでも話題なっているLBワークスをベースにし、ライオンハートがさらに強化武装したチャレンジャーに大注目! イエローボディとなったこのスタイルは、まさにあの「百式」的。ガンダム世代にはグッとくるスタイリング!?

900hpを超えた超モンスター SRTヘルキャットチューニング【HPP】

埼玉県のチューニングショップHPPがチャージャー・SRTヘルキャットのチューンに着手し、計測器を破壊するほどの馬力に引き上げた。その数値、まさかの900hpオーバー!

 

最新記事


2024/11/04

ハイルーフとロールーフまるで双子なフルサイズバンライフ

バン

シボレー

パッと見た感じではどちらもロールーフと見間違える個性的なアレンジを施したハイルーフと、電動開閉するルーフトップテントを備えるロールーフ。78年型純正ツートンのお揃いのカラーコーデがアウトドアで抜群に映える!

2024/11/02

絶対的な整備と走りの楽しみ方も伝授【ジョイベース】

ショップ

シェルビーGT500でドリフトに挑むことで有名な埼玉のジョイベース。ドリフトやサーキット走行などから導いた足回りのセッティングや、信頼ある高い整備力も大きな魅力。愛車の主治医を探しているオーナーは必見の価値あり!

2024/11/01

【2005 FORD F150 HARLEY-DAVIDSON】全米No.1同士の奇跡のコラボ

ピックアップトラック

フォード

長らく全米No.1の新車販売台数を誇るフォードのFシリーズ。そのF150には過去に数多くの限定モデルが存在し、中でも絶大な人気を誇ったのが、ハーレーダビッドソンとコラボしたモデルだ。

2024/10/31

【幸田サーキットyrp桐山】コースを走るだけでなく、そこでキャンプも可能!

アウトドア

ショップ

サーキットはクルマを速く走らせる場所。スピードに興味がないから行かないし、行く予定もないと決めつけるのは非常にもったいない話。愛知県の幸田サーキットyrp桐山では、何とコース上でキャンプが可能なのだ!

ランキング


2024/11/04

ハイルーフとロールーフまるで双子なフルサイズバンライフ

バン

シボレー

パッと見た感じではどちらもロールーフと見間違える個性的なアレンジを施したハイルーフと、電動開閉するルーフトップテントを備えるロールーフ。78年型純正ツートンのお揃いのカラーコーデがアウトドアで抜群に映える!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】