超レアなマスタング、1969年モデルのBOSS429!
![](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1470-1.jpg)
1969y FORD MUSTANG BOSS 429
1969y FORD MUSTANG BOSS 429
本物の輝き
アメリカン・ヴィンテージの輸入から、レストア、メンテナンス、簡単な塗装まで手がけるファクトリーが「マッドネスモータース」。撮影に提供されたのは、超レアなマスタング 、'69年モデルのBOSS429!レース用のホモロゲーション取得のため、859台のみを生産、そのうちの貴重な1台だ。
世界のエンスーも垂涎の1台が、日本の、ここマッドネスモータースにある。
1969年、マスタングは初のビッグマイナーチェンジを敢行、前期モデルよりボディはやや大型化し、ファストバックの名称はスポーツルーフに改められた。そのスポーツルーフ仕様に、レース用のホモロゲーションモデルとして設定されたのが「BOSS」シリーズだ。搭載エンジンの違いによりBOSS302とBOSS429の2タイプが設定されていて、今回「マッドネスモータース」が撮影のため用意してくれたのは、BOSS429のほうだ。
エンジンはその車名が示すとおり、429CI(7.0ℓ)を搭載。このエンジンはクライスラーの426HEMIエンジンに対抗したもので、375hpというビンテージ・マスタング の中でも最強のスペックを発揮するものだった。
ちなみにBOSS429は、わずか859台のみが生産された超稀少車。しかしながら撮影車は、エンジンとシャシー型式などがナンバーマッチングした、完全な“本物”。プライスは3000万円をくだらないとか…。
今回のBOSS429は、アメリカからレストア済みの車両を購入。エンジンとシャシーのナンバーマッチングからしても、確実な「本物」。ほかのマスタングには見られない、このシフトノブ・デザインこそが、BOSS429の証なのである。
一度、すべてをバラバラにしていちから組み直していく。そこにあるのはお客様の想い
代表の井上忠行さんご自身、アメリカン・ヴィンテージが大好きで、数台を所有しているという。メカニック歴は16年、「マッドネスモータース」はそんなわけだから、必然的に取り扱う車種もヴィンテージ中心に。お客様も井上さんの情熱に惚れ込んだ方ばかりだ。営業内容は、本場USからの輸入、レストア、メンテナンスなどなど、多岐に及ぶ。「旧いアメ車だから、こんなもん」とは、絶対に言いたくありません。意外かもしれませんが、この年代のマスタングの部品は、ほぼ揃う。だから、あとはメカニックがきちんと仕事すれば、当時のフィーリングは取り戻せるんです」
かといって、オリジナルにこだわっているというわけでもない。現代の道路事情や環境にマッチした仕様にモディファイすることにも、マッドネス はきちんと応えてくれる。「純正からOEMまで、部品のチョイスはいろいろです。ただ、安い部品も流通していますが、信頼性を重視して選んでほしいと思います」レストア 、そして現代仕様へのモディファイも、作業はベース車両を一度、バラバラにして、1つずつ組み上げていくのだという。手間と時間のかかる作業だ。しかし、それこそがマッドネス のこだわり。「もちろん、作業はお客様のご予算や、納期をメインに考え、そこからよく話し合ってから取りかかります」 こんなにお金が、とか、納期にこんなにかかってるなど、ヴィンテージカー の販売では、必ずそんな話を聞く。それよりも、まずしっかりとコミュニケーションを図ること。それが楽しく、快適なヴィンテージカーライフへのトビラになるのだ。
レストアにしろ、カスタムにしろ、作業はクルマをばらし、1つ1つのパーツを吟味、そこからまた組み上げていくのが基本となっている。
アフターパーツをインストールするにしても、まずはクルマをオリジナルの正常なコンディションに整えてからの方が効果的。キャブ、水まわり、点火系など、現代車の感覚で乗るためのアフターパーツは豊富に揃っている。たとえば点火系なら、ハーネスを換えるだけでもコンディションが上がる場合もあるのだが、それはエンジンそのものが完調であることが前提となるのだ。
フルレストア、パワーステアリングの装着など、ヘビーな作業を得意とするマッドネスモータースだが、そんな重作業と同じく力を注ぐのが塗装作業。クルマをキレイに保つには重要なメニューだ。カラーバランスへのコダワリは相当なものなのだ。
マスタングだけでなく、カマロ、チャレンジャーなど、ヴィンテージ・スポーツを中心に、レストア、カスタム、そしてメンテナンスを高度な技術で実施。オリジナルをキープするもよし、現代的な快適仕様とするもよし。
![1969年モデルのBOSS429 ハンドル](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1644.jpg)
![1969年モデルのBOSS429 シート](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1658.jpg)
![1969年モデルのBOSS429 計器](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1674.jpg)
![1969年モデルのBOSS429 計器アップ](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1678.jpg)
![1969年モデルのBOSS429 オーディオ](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1693.jpg)
![1969年モデルのBOSS429 アクセル ブレーキ](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1696.jpg)
![1969年モデルのBOSS429](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1684.jpg)
![1969年モデルのBOSS429](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1593.jpg)
![1969年モデルのBOSS429 ライト](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1512.jpg)
![1969年モデルのBOSS429](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1491.jpg)
![1969年モデルのBOSS429](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1571.jpg)
![1969年モデルのBOSS429 トランク](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1622.jpg)
![1969年モデルのBOSS429](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_155.jpg)
![1969年モデルのBOSS429 ホイール](/cms/amemaga/uploads/2016/03/MG_1551.jpg)
マスタング史上最強のBOSS 429、859台にのみ搭載された極めて希少なBOSS 9
歴代マスタングの中で最もポピュラーなのは、「マッハ1」デビューイヤーとなった69年型
■取材協力:マッドネスモータース
HP:
http://madnessmotors.jp/
■Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンビンテージvol.01
最新記事
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/_45I0244.jpg)
2024/07/27
キャデラックはいかがでしょう?【キャデラック葛西/シボレー葛西】
GMの最高峰モデルに君臨するキャデラック。贅を尽くした高級ブランドというイメージが強いが、大統領専用車に採用されることから「絶対的な信頼性」も重視しているのは言うまでもない。単なるステータスではなく、アメリカの象徴と言えよう。
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/_DSC7442.jpg)
2024/07/26
物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!
燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/DSC_2937.jpg)
2024/07/25
ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】
70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/_DSC7249.jpg)
2024/07/24
アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ
名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。