【1965y フォード マスタング GT クーペ】均整の取れた最もスタイリッシュなパーソナルクーペ

クーペ

ビンテージ

フォード

ポニーカー

オートレイド

アメリカンビンテージvol.01

ホワイトリボンタイヤ

富山県

マスタング

マスタングGTクーペ

1965y FORD MUSTANG GT COUPE

アメリカンビンテージvol.01


ビギナーもカジュアルに付き合える仕上がりだ

マスタングは、数あるヴィンテージアメリカンのなかでも最もポピュラーな存在。大衆向けのコンパクトなファルコンをベースにしながらも、スポーティーでスタイリシュなパーソナルカーとしてラインナップされ、ポニーカー・セグメントを新たに開拓しデビューと同時に爆発的なヒットとなった。

1965y FORD MUSTANG GT COUPE

上品で均整の取れたスタイリングは幅広い層から支持され、日本ではいわゆる欧州車党にもファンが多いのがマスタング。マッスルカーをキーワードとした場合においても、シェルビーによって築かれた伝説や専用モデルの存在が大きく影響し、常にクローズアップされる存在だ。

1965y FORD MUSTANG GT COUPE エクステリア

そうしたバックグラウンドからボディバリエーションの中ではとりわけファストバックに人気が集中しがちだが、ファストバックは後から追加されたものであって、マスタングの基本はあくまでもクーペ。日本では新車当時に輸入されたマスタングの大半がファストバックを占めていたこともあってファストバックの存在が目立つが、アメリカ本国での実際の出荷台数においては圧倒的にクーペが多い。均整の取れた最もスタイリッシュなパーソナルクーペとしての魅力こそがマスタング人気の本質なのだ。


1965y FORD MUSTANG GT COUPE バックスタイル

この個体は、現代の日本においても気兼ねなく付合えるアップデートを施しながらもオリジナルとしてのクーペの魅力が発揮された一台。V8エンジンの搭載から、ホイール、ストライプ、GTインテリアなど、ファクトリー・オプションを採用することでスポーティなイメージをバランス良くアピール。キャッチーな赤い車体色とストライプ、ホワイトリボンタイヤによる配色によって、クーペならではの引き締ったシルエットが際立っている。

ベーシックな直6が大半を占める中、この個体には最上級の289(4.7ℓ)V8が搭載されておりスポーティーなパフォーマンスを味わえるうえ、点火系、クーリング、エアコンなどをアップデートすることで、信頼性と快適性も確保。その内容と状態のバランスも良く、ビギナーでもカジュアルに付き合える。

1965y FORD MUSTANG GT COUPE リアバンパー

スプラッシュパンを突き抜けるデュアルエキゾーストもGTらしさをアピールするオプションパーツ。チップ内にルーバーのあるデザインが特徴的。

1965y FORD MUSTANG GT COUPE スタイルドスチール”ホイール(14×6)

65~67年型に設定されたメージャーなオプション、“スタイルドスチール”ホイール(14×6)を装着。ホワイトリボンタイヤとの組み合わせも含め、マスタングのオリジナルとしての魅力が発揮されている。

1965y FORD MUSTANG GT COUPE ハンドル

1965y FORD MUSTANG GT COUPE 計器類 1965y FORD MUSTANG GT COUPE シート

無数に存在したオプションと組み合わせの自由度から、全く同じ仕様がほとんど存在しないのもこの時代のアメリカ車ならではの魅力。横長のスピードメーターが特徴のスタンダードに対し、大径の丸形がセンターにレイアウトされ、さらに回転計/時計がステアリングコラムに追加されたGT仕様。追加されたオーディオ以外はストックをキープする。

1965y FORD MUSTANG GT COUPE エンジンルーム

1965y FORD MUSTANG GT COUPE 1965y FORD MUSTANG GT COUPE

170(直6 2.8ℓ)、200(直6 3.3ℓ)、260(V8 4.3ℓ)、289(V8 4.7ℓ) で設定されたエンジンの中でも、最上級の289を搭載し、C4(3速AT)と組み合わせてある。点火、クーリングをアップデートすることでオリジナルのポテンシャルを100%発揮する。バルブカバーは〝コブラ〟用にアレンジ。


■取材協力:オートレイド
http://www.auto-raid.com/


■Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01


関連記事

RELATED


マスタング史上もっともスタイリッシュな1969年型

この記事では、1969年型フォード・マスタングのバランスの取れたデザインと時代を超越した魅力に焦点を当てています。特にレストアされたマッハ1モデルのオリジナルの特徴と現代的アップデートの組み合わせがたまらない!美的感覚に優れ、歴史的なカーデザインに関心のある方おすすめの内容だ!
1969 FORD MUSTANG Mach 1

ファースト後期型マスタングはダックテールを取り入れた独創的なフォルム

歴代マスタングの中でもスポーツルーフのイメージが強いファーストジェネレーション後期型こそ、クーペとしての魅力にあふれる「グランデ」。ダックテールを取り入れた独創的なフォルムには当時のFoMoCoのアイデンティティーが詰まっている!

超レアなマスタング、1969年モデルのBOSS429!

1969y FORD MUSTANG BOSS 429
マッドネスモータース

【1965 フォード ファルコン 】現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ

1965y FORD FALCON
フルスロットル

歴代マスタングの中で最もポピュラーなのは、「マッハ1」デビューイヤーとなった69年型

1969y FORD MUSTANG MACH Ⅰ
マリンコーポレーション

 

最新記事


2025/09/11

足利から宇都宮に場所を移したが、変わらずアメ車ファンが押しかけた。【K-Styles × DETERMINATION】

イベントレポート

K-Styles × DETERMINATION
20th Apr 2025
マロニエプラザ

2025/09/09

【1985 シボレーC-10】人気爆上がりの第3世代後期 激レアのディーゼル

ピックアップトラック

ビンテージ

シボレー

シボレー・C/Kモデルの第3世代(1973~1987年)。特に角目4灯に変更された後期型の人気は高く、車両の争奪戦が行なわれている。スカイオートで販売中の85年型C-10は、ディーゼルエンジンを搭載する超激レアモデルだ。

2025/09/04

【シェルビーコブラ427】飾って眺めるよりも走って楽しむスタンス

オープン

アメマガガールズ

OTHER

40代、50代を中心に憧れの名車として名高いコブラ。アーバンガレージで販売されるスーパフォーマンス社製のコブラを即決で購入し、それと同時に始めたユーチューブでは赤裸々にそのカーライフを更新。一躍有名人となった「蛇女」の魅力に迫る!

2025/09/02

サンフランシスコの雰囲気を日本で楽しもう!というコンセプトで実施【CISCO】

イベントレポート

CISCO
20th Apr 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

ランキング


2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/09/11

足利から宇都宮に場所を移したが、変わらずアメ車ファンが押しかけた。【K-Styles × DETERMINATION】

イベントレポート

K-Styles × DETERMINATION
20th Apr 2025
マロニエプラザ

2025/09/04

【シェルビーコブラ427】飾って眺めるよりも走って楽しむスタンス

オープン

アメマガガールズ

OTHER

40代、50代を中心に憧れの名車として名高いコブラ。アーバンガレージで販売されるスーパフォーマンス社製のコブラを即決で購入し、それと同時に始めたユーチューブでは赤裸々にそのカーライフを更新。一躍有名人となった「蛇女」の魅力に迫る!