【1970y シボレー ノバ】直6エンジンが載る大衆グレードを396ci・V8にコンバート
1970y Chevrolet Nova
ガレージ カーカス
アメリカンビンテージvol.01
自社ガレージ完備で、高度なメンテナンスも、他にはないカスタムも、独自の技術で対応【ガレージ カーカス】

アメ車各メーカーのテスターも完備するなど、メンテナンス、そしてカスタムには絶対の自信を持つ「ガレージ カーカス」。もちろんヴィンテージカーに対する情熱も、他のショップに負けていない! 旧いノーマルをグッドコンディションに整えて乗るもよし、現代的な快適さをインストールするもよし、もちろんちょっとヤンチャな仕様もOKだ!
1970y Chevrolet Nova(シボレー ノバ)
メンテナンスからカスタムまで。新旧アメ車、逆輸 入車などをトータルで扱う「ガレージ カーカス」。今回そのピットで見つけたのは1970年型のシボレー・ノバ、2ドアクーペだった。

ノバは1961年、シボレー のミドルクラスカー(USではコンパクト、となるが)としてデビュー。当初は「シェビーⅡ」という車名で、先行して大ヒットしていた同クラスのフォード ・ファルコンを追い落とすべく、投入されたモデルだった。このノバは3代目モデル。1969年型から、以前はシェビーⅡのサブネームだった「ノバ」に車名自体が統一された。

また、2代目まではクーペ、セダンのほか、コンバーチブルやステーションワゴンも設定されたが、3代目からは2ドアクーペと4ドアセダンのみのラインナップとなる。エンジンは、マーケット的には直6モデルが中心だったが、何種類かのV8を搭載するグレードもあった。中にはコルベットのV8を積む「SS」グレードも設定され、ファルコン同様、大衆車からマッスルカーまで、幅広い車種構成としていた。
今回の70年型ノバも、もとは直6エンジンを積んだスタンダードモデルだったものだ。しかし、ガレージカーカスがUSで買い付けた時にはもう、396(6.5ℓ)V8にコンバートされていたという。どうやらドラッグレースに使用していたらしく、エキマニも交換されていたし、ラジエター前にはATクーラーまで追加。
またブレーキはフロントをベンチレーテッドディスク化、サスペンションはリアにエアショックを採用したうえで、トルクロッドまで追加されていた。さらにさらに、駆動系についても、B&Mのセミオートマや、クーリーのフォード用デフ&ホーシング(レースカスタムの定番パーツ)に強化。
もはやマッスルカー以上の存在、といっていいだろう。ただ、乗った印象は、確かに強烈な加速を生み出すが、サスペンションは比較的柔らかめで、乗り心地自体はマイルドなものとなっている。普段乗りも、かなり快適にこなしてくれる。

インパネ周りは全面的にカスタム。メーター類はすべてアフターパーツで構成されている。シフターのコンバートとともに、 ステアリングもパワステ化、 ステアリングギア比も変更されているので、 ハンドリングはクイックだ。

エンジンがV8に載せ替えられているだけでなく、 エキゾーストマニホールド以下、 排気系もチューニングされていた。それは大排気量エンジンのトルクを、 さらに強化するに十分なもの。ボディが小さいだけに、 走りは強烈だ。

リアのディファレンシャルギア&ホーシングはクーリーのフォード用を採用。さらにフル加速時でも安定した挙動を実現するトルクロッドも追加されている。

大排気量化、大パワー化に際しては、クーリングにも配慮。ラジエター前にATクーラーが設置されたほか、ボンネットの加工により、エンジンルームを冷やす工夫もなされている。

タイヤはフロントに165/80R15、 リアに275/60R15という、 ちょっとアンバランスなサイズを装着。しかし、 当時のアメリカン ・ マッスルカーらしいサイズだ。 ただし現オーナーの要望により、 もっとインチアップした、 現代的なスポーツタイヤに変更する予定とか。ちなみに、 ブレーキは当時にはない、 ベンチレーテッドディスクに変更している。

396ci・V8搭載で加速は強烈だが、サスペンションの設定は意外にマイルド。ハイウェイでも街乗りでも、快適なドライブが楽しめる。

シフターはB&M。マニュアル操作が必要な、いわゆるセミオートマ仕様となっている。

ドラッグレーサーとしてのカスタムが施されていたようで、メーターまわりもすでにノーマルではなかった。というか、内装はメーター以外、ほとんど無い状態で、カーカスが復元したという。

もとは直6エンジンが載る大衆グレードだったそう。そのエンジンを396ci・V8にコンバートし、駆動系も強化。外装もSS風にいじってある。
■取材協力:ガレージカーカス
http://carcass.jp/
■Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01
最新記事
2025/12/04
【1970 シボレー ノバ】90年代の350エンジンを搭載して気楽に乗れる
日本の道路事情にマッチしたサイズ感と、70年代のアメ車らしさを色濃く感じさせるフォルム。同年代のシェベルとは異なる魅力を放つNOVA。その個性を生かしつつも快適に乗れるようにアップデート!
2025/12/02
【Camp Jeep 2025】Jeepとともに全力でアウトドアを満喫できるキャンプイベント
Camp Jeep 2025 with Feel EARTH
新潟県 苗場高原オートキャンプ場
2025/11/25
【クアートFAB】アメ車のカスタムは超得意だけどストックやベース車両も販売中!
アメ車が欲しいけれど、専門店は敷居が高そう…。そんな心配を抱く人におすすめしたいのが、岐阜のクアートだ。代表の酒向さんは30歳代と非常に若いが、オープンして10年のキャリアを持ち、カスタムだけでなくメンテナンスにも精通しているので、頼もしいお店だ。









