【1979y シボレー C10 シルバラード】お馴染みの3rd中でも丸形ヘッドライト最終にあたる79年型

1979y Chevrolet C10 Silverado
アメリカンビンテージvol.01
オリジナルの良さを存分に感じるカスタムピック
数あるボディバリエーションの中で、アメリカでは現在でも最もセールスが多いのは他ならぬピックアップトラックだ。単なる商業車としてではなく、自家用からホビー、レースなどありとあらゆるフィールドで活躍する最もアメリカらしい存在。日本においても、その流れが来ているのだ。
1979y Chevrolet C10 Silverado
日本ではトラック=商業車というイメージが強く、基本的にキャブオーバータイプが主流なだけに、ボンネットタイプのピックアップトラックにアメリカらしさを感じる。本国USAでのセールスではフォードがトップとなっているものの、ホビーのフィールドではGM系がダントツ人気だ。
中でもC10はフルサイズピックアップの中では最もポピュラー。ロングベッド、ステップサイド、ヘビデューティーな8ラグなど、バリエーションも様々だが、ストリートマシンとしてはこの“ショートボックス”が一番人気。
カスタムのアプローチも多種多様で、近年のマッスルカー人気に連動して盛り上がっているオートクロス(パイロンスラローム)においても最近目立つ存在となっている。大柄なボディの割には、インターミディーのマッスル系よりもホイールベースなどのディメンションも良く、それでいてモディファイ用の社外パーツが充実しているなどのメリットも多い。それだけに、自分の好みの仕様に仕立てる上での自由度が高く、コストパフォーマンス的にも優れているなど魅力が大きい。
この個体は、お馴染みの3rd(1973~1987)の中でも丸形ヘッドライト最終にあたる79年型。新車当時よりカスタムされたケースが多いだけに、この個体のようにストックをキープしたものは本国でも稀。
シルバラードならではのモール、ガーニッシュから、インテリア、エンジルームに至るまで、見事にストックをキープしている。ストリートカーとしてバランスの良いロワードと18インチリムのアレンジを施すことで、ルックス、乗り味のいずれにおいてもストックとしての魅力を引上げている。アダルトなアプローチで控えめながらも独自の存在感がある一台だ。
均整の取れたスクエアなプロポーションはショートボックスならでは。F:ドロップスピンドル&コイル、R:ロワイングリーフによってアレンジされた車高もこのスタイリングを際立たせている。
クリーンな状態をキープするグリルもストック。73~79は基本的に似たデザインながらグリルのピッチに若干違いがあり、78、79はライト下のマーカーも含めてベゼルで囲まれるのが特徴。
EAGLE ALLOYSのホイールにSuper Steel 595タイヤ(前後共に265/35ZR18)の組み合わせ。
日本では土木・建築のフィールドで採用されている特殊プロテクション・コーティング処理済み。USAのピックアップやVANでは定番だが、大概は黒なのに対して、この個体は車体色に合わせ鮮やかなブルーなのがポイント。
エンジンは250(4.1ℓ)、292(4.8ℓ)の直6、262(4.3ℓ)のV6、305(5.0ℓ)、350(5.7ℓ)、400(6.6ℓ)、454(7.4ℓ)のV8の他、350と379(6.2ℓ)のディーゼルV8と10種類がラインナップ。この個体はストリートカーとして最も優れる350(ガソリン)にタフなTH400オートマチックのコンビネーション。配管、配線をはじめ、車載工具などのディテールも含め見事にストックをキープしている。
社外品が多くリリースされる中でメータークラスターやステアリングもストックをキープする個体は稀。ゲージ類も全て見事な状態。プラスチック製ながら傷みや歪みもない見事な状態である。
ブルーの車体色と相性の良いライトグレーで統一されたインテリアも全てストック。ヘッドライナーやドアパネルの樹脂類に傷みも無く、このクルマの素性の良さが感じられる。
■取材協力:オートレイド
http://www.auto-raid.com/
■Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01
最新記事

2025/08/14
カマロと出会ったことで人生がより鮮やかになった【カマロLT RS】
クルマを選ぶ時に、エクステリアデザインは一番気になるところ。もちろんそれも重要だけど、カマロの名前の由来を知ったことで、俄然愛着が湧いたという心尋(みひろ)さん。クルマは移動手段でなく「相棒」のような存在だと語る。

2025/08/12
一度は諦めかけたが夢を追いかけ理想の家に辿り着く
某ハウスメーカーでサーファーズハウスの建築を目指していたが、理想の形を追い求めていくと建築費用は膨れ上がっていった。現実を知り諦めかけたが、インスタで見たハウスメーカーにダメもとで電話すると…。再び理想の住宅計画が動き出す!

2025/08/07
マスタングは人生の原動力、そして人と人の絆も紡ぐ
新しい事を始める時は期待と不安が交錯するが、その一歩を踏み出さないことには、違う世界は見えてこない。この春、初めてアメ車を手にする女性オーナーたちを紹介しよう。