マーキュリーが放ったマスタングの姉妹車クーガー【オートレイド】

クーペ

ビンテージ

クーガー

オートレイド

富山県

60s

マスタングの豪華版ともいえるマーキュリー・クーガーは、そのキャラクターに見合うアレンジとして、マスタングよりもホイールベースが3インチ延長され、乗り心地の向上や居住性が高められている


マーキュリー・クーガー

フォード・マスタングの姉妹車ながら、マーキュリーならではのラグジュアリーでエレガントな要素を盛り込んだ「クーガー」は、クーペボディならではの軽快さと、ヒドゥンヘッドライト&シーケンシャル・テールランプなどのギミックも魅力的。

マスタングの豪華版ともいえるマーキュリー・クーガーは、そのキャラクターに見合うアレンジとして、マスタングよりもホイールベースが3インチ延長され、乗り心地の向上や居住性が高められている。クーガーのセカンドジェネレーション以降では、排気ガス規制の煽りをもろに受け、一気にラグジュアリー路線を突き進めたため、マッスカーとしてのイメージは低くなった。

しかし、この68年型を含むファーストジェネレーションのクーガーは、マスタング同様にレースシーンでも活躍した毛並みの良いモデル。マスタングはクーペをスタンダードとしながも、よりスポーティーなファストバックが存在するも、姉妹車のクーガーにはファストバックは存在しない。

日本国内に正規で輸入されたマスタングは、ファストバックが主流だったため、実際の生産台数の割合では極端に少ない割に、日本での人気はファストバック一色といった感じ。そうした日本ならではの背景も影響してか、あれほどポピュラーなマスタングに対して、クーガーは影が薄い。

マスタングに対して装備も多く、価格も高額だったため、出荷数も現存数も少ないのがクーガーだ。マッスルカーにおいては、ない物ねだりのごとく、希少性がプラスに作用するケースが目立つ中、近年ではクーガーに着目する人も増えている。

この個体は新車当時に正規輸入されたもので、ルックス、コンディションともにオリジナルの状態をキープする極めて希少な1台。社外品ながらも、純正マグナムのデザインをアルミ製で再現したホイールのアレンジや、チンスポイラーの装着で、マッスル感がフォーカスされストックとしての魅力が際立っているのがポイントだ。

マーキュリー・クーガー フロントフェイス

搭載される302モーターの最高出力は210hpのマイルドパフォーマンスな仕様なだけに、マッシブなパフォーマンスは期待できないが、現在の道路事情においても、なんら不満なく快調なドライブが味わえる。

ポニーカーならではのコンパクトなサイズ感は、見た目以上に実際にドライブすることで体感できとても運転しやすいのが特徴。

マーキュリー・クーガー バックスタイル マーキュリー・クーガー サイド マーキュリー・クーガー ホイール

プラットフォームを共有するマスタングに対してホイールベースが3インチ長いため、全体的にシャープな印象。ロングノーズ&ショートデッキが際立つ。シルバーの車体色によって、ボディ各部のプレスラインが強調され、バイナルトップ車ということも貢献してクーペならではの美しいスタイリングが良く分かる。

本来はスチール製のマグナムホイールのデザインのまま、アルミ製でリリースする社外品を採用。ハブキャップはクーガーの純正品を加工して装着する。タイヤには、王道のBFGをあえて避けて、クーパーコブラのラジアルGT(F:215/65R15、R:235/60R15)を採用。

マーキュリー・クーガー ステアリング マーキュリー・クーガー シート

内張りのパターンや、ゲージ類のレイアウトなど基本的なデザインはマスタングと共通しながらも、化粧パーツを追加するなど、よりリッチにまとめられている。ダッシュボードがフラットなのもポイント。ディーラー車として新車時から日本国内で維持されていた個体でバツグンのコンディションを確保する。

マーキュリー・クーガー エンジンルーム

直6エンジンがスタンダードのマスタングに対して、クーガーでは、全てV8による7種類のエンジンがラインナップされた。そのことからも、クーガーの車格の高さが伺え知れる。この個体が搭載するエンジンは、FoMoCo製スモールブロックでは最もポピュラーな302ci(5.0L/ウィンザー)の2bbl仕様。

それでも排気ガス規制前とあって、最高出力は必要にして充分な210hpを確保する。トランスミッションは3速AT。

Special Thanks| Auto Raid
Location| 富山県射水市新開発415-6
Phone| 0766-52-8830
URL| http://www.auto-raid.com/

Photo| Hiroshi Nose
Report| Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2018年1月号掲載


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