マッスルカーのパイオニア!1967年型ポンティアックGTOの魅力とパワフルなエンジンを解説
エレガントなデザインと高性能なエンジンを誇る1967年型ポンティアックGTO。ベースは中級車のテンペストで、大排気量エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルっだ。この記事では、GTOの人気の秘密とアップデートされた魅力を紹介。
1967y Pontiac GTO
1967y Pontiac GTO
シボレーと並んでGMを代表するメイクスながら消滅してしまったポンティアックは、ここ数年のマッスルカー人気に伴って以前にも増して注目度が高まっている。ここでは希少車として名高いGTOを紹介する。
日本において、ポンティアックと言えばファイアーバード一色という印象が強いが、ブランド消滅寸前までG8などのハイパフォーマンスなモデルを積極的にリリースするなど、モダンマッスル系も含め本国にはその絶対数で劣るも、シボレー以上に熱狂的なファンが多い。ブランドを代表するモデルとしてはファイアーバードが最もポピュラーで人気もNo1なのは間違いないが、マッスルカーをキーワードにした場合、外せない存在なのがGTOである。そのネーミングは、フェラーリ250GTO同様に、イタリア語のGran TurismoOmologatoに由来する。
GTクラス参戦のホモロゲモデルを意味し、“ボンネビル” “ルマン” “グランプリ” “トランザム” “カンナム”と同様、レースに関連付けるポンティアックのスポーツモデルにおける伝統でもある。インターミディー(中型クラス)の標準的モデルであるテンペストをベースに、フルサイズ車のカタリナやボンネビル用の大排気量エンジンを搭載したいわばメーカー純正のHot Rodであり、マッスルカーのパイオニア的存在。
シボレーには無い優美なルックスとハイスペックで高い支持を得た。デビュー翌年の65年型ではモデルチェンジを受け、当時のポンティアック ・スポーツモデルに共通した縦二連式ヘッドライトとなる。66年型ではよりコークボトルラインを強調したグラマーなスタイリングとなり、67年型に引き継がれながらも1st最終となった。歴代GTOの中ではファストバックとなる2ndとで人気が二分されるが、GTO=1st最終(66、67)を連想するファンは多い。
取材車は一見するとストックながら、純正デザインのまま17インチ化されたホイール&車高アレンジによってストックの持つ魅力が際立っている。
455モーターによるマッシブなポテンシャルを持つマニアックな車 ビュイックGSX【S&S】
426HEMIならではのシャープなフィーリングが最高!プリマスバラクーダ【S&S】
前年までの389に代わって新たにラインナップされた400にはエコノミー、スタンダード、ハイアウトプットの3バリエーションが存在する中で、この個体は335hp/5000rpmを発揮するスタンダードを搭載。点火系および排気系をアップデートしており、ストック以上のポテンシャルをフレンドリーに味わえる。体感的にも必要にして十分なパワーで、現代においても通用するレベルにある。
往年のGTカーに共通したウォールナット調の装飾板による高級感あるインテリア。4連装ゲージの“ラリーゲージクラスター”オプション装着車である。シフターは伝統のHURST社製“デュアルゲート”。任意による手動変速専用のゲートが追加されたドラッグレース向けの仕様で、強化型ATミッションのTH400選択車に限定された仕様だ。
GTOエンブレムがフロントフェンダー後部にある66年型に対し67年型ではロッカーパネル内に移動されているのも識別ポイント。
67年型は66年型を引き継いでおりボディなど基本的には変化は無いが、ロッカーパネルのデザインの変更によってコークボトルラインが強調され、グラマーな印象が高まっている。車高とインチアップホイールによって、ロー&ワイドが魅力のプロポーションに磨きがかけられている。
ホイールは純正オプションの“ラリーⅡ”のデザインのまま、本来の15インチに対して17インチ(F:8J、R:9J)にアップサイズされた現代版(社外品)を装着。タイヤもアップデートしたマッスルカーでは定番のBFG G-Force T/A(F:245/45ZR17、R:275/40ZR17)
問合せ:S&S
HP:http://www.sandsjp.com/
Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンビンテージvol.01
最新記事
2024/10/12
キリっと引き締まった新顔がチャームポイントの新型モデル【ジープラングラー】
アメリカ本国ではすでに発表されていた新型モデルを、2024年5月10日から全国のジープ正規ディーラーで販売を開始した。今回はあまり大きな変更は実施されていないものの、アイデンティティであるグリルをデザインしなおしていることが一番のトピックだ。
2024/10/11
カリフォルニアハウスには国産車よりも断然アメ車が似合う!【1978y シボレーC-10】
赤いC-1500で一度本誌にも登場したことのあるオーナーさん。実はその後ハイエースへと乗り換えて数年間は便利で快適なカーライフに身を置いていた。しかし、自宅に停めたその雰囲気がシックリこない。セカンドカーのジムニーでも何か違う。ってことでC-10を停めてみたら完璧!
2024/10/10
直線基調のロングホイールベースで魅せる【カプリスワゴン】
故きを温ね新しきを知る。いわゆる“温故知新”ということわざがあるが、若者たちのアメ車事情は新しきを知ってから古きを知るという逆転現象も珍しくない。2000年以降に生まれた若者たちを魅了してやまない80's Classicに迫る!
2024/10/09
VW TYPEⅡの対抗馬に相応しいCalでVintageなルックスを継承【フォードエコノライン】
61年にファルコンをベースに誕生した初代エコノラインは、エンジンを床下にレイアウトしたキャブオーバーワンボックスバン。当時のVWタイプⅡに対抗すべくリリースされたとの噂。その二代目となるのが68年よりモデルチェンジを果たしたこちらの個体だ。