アメ車専門ディーラーの老舗が自信を持って推す、日本での超レアモデルの4台がベールを脱ぐ【スカイオート】

ビンテージ

シボレー

OTHER

ランチェロ

スカイオート

シェベル

アメリカンビンテージvol.01

埼玉県

アメ車専門ディーラーの老舗『スカイオート』が自信を持って推す、日本での超レアモデルの4台がベールを脱ぐ


スカイオートから、4台のビンテージ・アメリカンを紹介していただくことになった。

アメ車専門ディーラーとして、40年の実績を重ねている『スカイオート』。埼玉県越谷市に展示場、認証サービス工場、パーツセンター、そしてオフィスを一体化した広大な総合店舗を構え、サービス体制を充実。得意とするハマーH1をはじめ、レアなヴィンテージ・アメリカンから最新型のSUV、お手頃な1台まで、ここでバッチリ探せるようになっている。

まず最初に紹介する2台は、'60年代を代表するマッスルカーとクーペだ。

1台は'69年型インペリアル・クラウン。インペリアルというブランド名は1926年以降、クライスラーがキャデラックやリンカーンに対抗して同社の最高級車に用いたもので、なるほど目の前の現車も豪華な装備には目を見張るほどだ。1955年から'75年にかけて、また'81年から'83年にかけて、インペリアルはクライスラーから独立したブランドとされたので、クルマのエンブレムに『クライスラー』の文字は見えないが、MOPARでも最大級の440(7.2ℓ)エンジン、パワーウィンドウ&パワーシートの装備など、その存在感は突出している。

 

そしてもう1台は、'66年型シボレー・シェベル。'63年にミドルサイズの大衆車として登場したが、パワフルなエンジンを積んだハイパフォーマンスモデルもラインナップ。今回のモデルも327(5.3ℓ)エンジンを積んだ「SS」グレードの2ドアクーペ。当時、マッスルカーと称された、強烈なモデルなのだ。

1969y Imperial Crown

キャデラックやリンカーンに対抗する、MOPARの超高級2ドアクーペ。ヘッドライトを隠し全幅を覆うフロントグリル、“サメのエラ”と呼ばれた前部コーナリングランプ、そして後輪を覆うフェンダーカバーが'69年型の特徴だ。全長は6m近くあるが、それでも2ドアのボディワークがイカす!

エンジンは440という、アメ車の中でもとくに大きな排気量。コラム式の3速ATがコンビだ。エアコン、パワーウィンドウ、パワーシート、ウッドトリムなど、超高級装備が充実している。

1966y Chevrolet chevelle SS

スカイオートの手によってフルレストアされた'66シェベル。代表の村上周平さんが普段乗りしていて、とても乗りやすいクルマだという。ハイパフォーマンスのSSグレード、エンブレムには396の文字があるが、元々はそのエンジンを搭載?ただし現在は327が載っている。

レストアに際してはエンジンをMSD化、運転席まわりには水温、電圧、油圧のメーターも追加。コラム式の3速AT、前後ベンチシートは居住性も良好。タイヤ&ホイールは今どきのグッドイヤー・イーグルF1&ロケットホイールの17インチを装着する。

旧き良きアメリカを感じさせる60ピックアップトラック

スカイオートが薦めるもう2台のビンテージカーは、いずれもピックアップトラック。日本の国産車では正規販売のラインナップから消えてしまったピックアップだが(ハイラックスもダットラも、今や新車は売られていない)、一部には根強いファンもいる。実際、アメリカン・フルサイズのピックはそれなりに人気だし、トヨタのタンドラやタコマは今、逆輸入車として人気が最高潮だ。この2台は、そんなピックアップの元祖と言ってもいいモデルだ。

 

フォード・ランチェロは1957年に初代が登場。トラックというよりクーペさながらのスポーティなユーティリティビークルとしてのコンセプトを持っていたが、それが大ヒット。今回のモデルは'66年型、ランチェロとしては2代目後期モデルで「ファルコン・ランチェロ」の正式名称が与えられている。このランチェロの成功を見て登場したシボレー・エルカミーノのほうが、今は人気があったりするのだが…。

一方、もう1台のGMCトラックは、シボレーのピックアップ、Cシリーズの兄弟車である。日本ではかなりレアな存在といえるだろう。

1966y FORD RANCHERO

日本では稀少な存在であるランチェロ。ミドルサイズのボディに289(4.7ℓ)V8エンジンを搭載し、トルクフルな走りが楽しめる。フロントブレーキもディスク化され走りをサポートする。フカフカのベンチシート、レザートリム、クーラー装備など、インテリアの高級感もたっぷりだ。

軽量なボディに不釣り合いなほど大排気量のV8エンジンは、アメ車の何よりの魅力。ゴージャスなインテリアも今のピックに通じるところ。

1963y GMC C/K PICK UP TRUCK

インテリアは鉄板ムキだしで、ワークホース的なテイスト。フロントウィンドウは左右両端に曲面処理がなされ、なんとも言えない味を出している。シートはベンチシートだが、ミッションは4速MTのフロア式だ。

GMCはGMのコマーシャルカーブランド。シボレーのC/Kシリーズ・ピックアップとは兄弟車になる。ボディはフルサイズ・シングルキャブ、エンジンはV6ながら305(5.0ℓ)で、走りもサウンドも力強い。ボディ各部に曲線的デザインを採用する細かいワークアウトは、アメリカン・ヴィンテージの魅力そのものだ。


■取材協力:スカイオート
http://www.skyauto.co.jp/


■Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01


関連記事

RELATED


'75モデルのシボレーC-20はクラシカルなスタイルと現代でも通用する性能を備える。

インジェクション仕様も用意し現代的な構造に進化

ミドルクラスの大衆車 1965y FORD FALCON / コルベット初代モデルC1 1961y Chevrolet CORVETTE C1 【フルスロットル】

1965y FORD FALCON 現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ/1961y Chevrolet CORVETTE C1 アメリカン・スポーツカーの歴史は、このクルマから始まった

シボレーC-10が最も〝ヴィンテージ〟だった時代の最終モデルと言える一台

アメリカンビンテージvol.01
Chevrolet C-10

セミファストバック形状のフォルムへと進化した2代目モデル 1970y シボレー シェベル【アズールモータリング】

ワイルドスピードやアウトローなど、映画ではクールでタフな男の愛車として登場する1970年式シェベル。

1970年型シボレー・シェベルSSのクラシックカー改造術!快適性とパフォーマンスを追求

1970年型シボレー・シェベルSSの記事では、アイコーポレーションがレストア・カスタマイズしたクラシック・アメリカン・カーを紹介。この車は日本の高温多湿な夏のコンディションに合わせて改造され、快適性とパフォーマンスが向上した優れもの。大規模なカスタマイズにおいてベース車の選択の重要性にも触れる!

 

最新記事


2024/04/26

ガレージジョーカーのオールペンといえば、やはりパープル。【GMCソノマ】

SUV

シボレー

ラッピング&ペイント

「自分が好きな色」と言う理由から、ガレージジョーカーではパープルにオールペンされたモデルが幾つか存在する。だが今回のソノマは、さらに妖艶さを追求して、ベットライナーをレッドにし、さらにインテリアもレッド化に

2024/04/25

LUXZとWORKが奏でる 究極のハーモニー

クーペ

ダッジ

ホイール

チャレンジャーの魅力をさらに引き出し、独自のスタイルを産み出したLUXZ。オリジナルのボディキットの存在感はまさに圧倒的だが、そのスタイルを完成させるために必要不可欠なパートナーがWORKだ。

2024/04/24

17インチのサイズ感で“ビンテージ”な装いを色濃く表現

セダン

クライスラー

ホイール

PCD100の5穴、センターハブ57.1mmのPTクルーザー。社外ホイールも多少はリリースされているが、満足するデザインのホイールが存在しない。ワンオフでデザインできる鍛造ホイールメーカー「FAMOUS FORGED」なら、狙い通りのボトムスが叶う!

2024/04/23

伸びやかなロングノーズ、引き締めるロングテール、隙のないそのフォルム【インパラ コンバーチブル】

オープン

ビンテージ

シボレー

ランキング


2024/04/25

LUXZとWORKが奏でる 究極のハーモニー

クーペ

ダッジ

ホイール

チャレンジャーの魅力をさらに引き出し、独自のスタイルを産み出したLUXZ。オリジナルのボディキットの存在感はまさに圧倒的だが、そのスタイルを完成させるために必要不可欠なパートナーがWORKだ。

2021/08/09

【マッスルカーの頂点”シボレー・シェベル”】当時の最強仕様454 LS‐6にオマージュ!

クーペ

シボレー

GMのマッスルにおいて最もポピュラーで人気のシボレー・シェベル。今回ご紹介する車両は当時の最強仕様である454 LS‐6をオマージュして、そのポテンシャルを再現すべく、現代版としてモディファイ!オーナーがこだわりつくしてアップデートしたカスタムをご紹介していこう。

1970 CHEVROLET CHEVELLE SS396

2022/07/14

チャレンジャーとチャージャー、実はこの2台は双子の様な存在と言える。

セダン

クーペ

ダッジ

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK WIDEBODY[SUBLIME]
2018 DODGE CHARGER DAYTONA392[YELLOWJACKET]

2024/04/24

17インチのサイズ感で“ビンテージ”な装いを色濃く表現

セダン

クライスラー

ホイール

PCD100の5穴、センターハブ57.1mmのPTクルーザー。社外ホイールも多少はリリースされているが、満足するデザインのホイールが存在しない。ワンオフでデザインできる鍛造ホイールメーカー「FAMOUS FORGED」なら、狙い通りのボトムスが叶う!