シボレーC-10が最も〝ヴィンテージ〟だった時代の最終モデルと言える一台

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1966 Chevrolet C-10
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50年の時を肌で感じて。

1966 Chevrolet C-10(シボレー C-10)

古き良き時代のアメ車に魅了され、自ら現地へ直接買い付けを行なうHOT SPOT代表の江田氏。その目で見て、現車に直接触れて、エンジンの鼓動を感じながら本当に自信を持ってオススメできる車両のみを日本へ持ち込む独自のスタンスは、一般的な輸入代行とは一線を画す。

そんなHOT SPOTが今回最もプッシュするのが1966年型の初代C-10。翌年型からはネクストジェネレーションとなり、その個性的なフォルムがシェイプされてしまうため、ある意味C-10が最も〝ヴィンテージ〟だった時代の最終モデルと言える一台だ。

風合い豊かな味が醸し出すテイストはまさにヴィンテージデニムのごとく。

現在、アメリカ本国を筆頭にヴィンテージトラックマニアの中では空前のC-10ブームである。80年代の比較的新しいものから70年代の丸目フェイスまで年代を問わず人気があるが、その中でも最もレアでクールな存在とされているのがここで紹介する初代モデルだ。というのも二代目以降のモデルと初期モデルではプレスラインに大きな差があるからだ。

二代目以降はフェイスこそ大きく表情を変化させていくものの、全体のシルエットとしては大きな変化を感じさせない。最終モデルをベースに 70年代の丸目フェイスに変更したり、角目4灯から角目2灯へとスワップすることも容易な作業であり、実際によく行なわれている。しかし初代モデルはプレスラインそのものが根本から異なるため、コアなファンにとってコンディションの良い個体は年々レアな存在として価値が上がってきている。

Chevrolet C-10

今回HOT SPOTが用意してくれた車両がまさにソレだ。初代最終モデルである 1966年型の同車両は直列6気筒のオリジナルエンジンをグッドコンディションで維持しており、シートこそリプロに交換されているもののインテリアもオリジナルをストック。潮風の強いカリフォルニアで 50年間走り続けていた割にはサビも少なく、ほのかにヤレたボディは色落ちしたヴィンテージデニムの如く絶妙な味として雰囲気を盛り立ててくれる。


ちなみに昨今のC-10ブームは、ラットロッドの延長線上としてヤレたボディはそのままにニューエンジン、ニューシャシーで見た目とは裏腹に快適ツーリングを楽しむのが主流となっているが、本来あるべき姿をありのままに受け入れて乗り続けるのも悪くない。

ヴィンテージデニムで例えるならば、せっかくの味をリペアして台無しにするくらいなら破れや色落ち、擦れを楽しんでこそ存在意義があると言えるだろう。正直言って現行車では当たり前に装備されている快適なアイテムは皆無であり、50年前の車両としてのリスクもある。発熱やキャブ特有のトラブルに悩まされることもあるだろう。

シボレーC-10 ラットロッドの延長線上としてヤレたボディ

しかしそれを上回る、他では味わえない存在感や独特の個性が所有欲をそそる。乗り手によってはリペイント、エンジンスワップを施して快適仕様へのリクエストにも応じるが、江田氏はせっかくの個体なので、キャブのO/Hや点火系リフレッシュ、シフト整備を加えてこのままのテイストを味わって欲しいと話す。

そのためパーツはビス1本まで純正品にこだわっており、あくまで当時のまま、ありのままの姿を楽しんでもらえるようにスイッチや時計もオリジナルストックを忠実に守る。ヴィンテージに過剰な装飾は不要。オリジナルを綺麗に乗りこなしてこそ、ヴィンテージ好きの姿なのかもしれない。

エイジング加工では表現できないウッドベッドのリアルな経年劣化も、カリフォルニアを感じさせる味のひとつだ。

味わい深き錆やヘタりは、50年間、カリフォルニアに溶け込んだ証。

Chevrolet C-10 エクステリア
1966型シボレーC-10。直列6気筒のオリジナルエンジンを搭載し、フェイスやリアゲートなど各部のダメージが歴史を刻んだ証として存在を主張する。シートは本国にてリプロに換装されているものの、50年が経過したとは思えないほどのグッドコンディションは特筆ものだ。

シボレーC-10 ライト シボレーC-10 後ろあおり
シボレーC-10 サイド シボレーC-10 リアウィンドウ
シボレーC-10 ホイール シボレーC-10 
シボレーC-10 エンジンルーム シボレーC-10 シート
シボレーC-10 計器類 シボレーC-10 計器類2
シボレーC-10 アクセル・ブレーキ シボレーC-10 フロントガラスアップ
シボレーC-10 フロントグリル シボレーC-10 ギア
このまま機関を整えて乗りこなすも良し。思い切ってフルレストアを施すも良し。また、近年本国で流行中のストックボディにエンジンスワップ & ニューシャシーの乗りこなしもキマるはず。乗り手次第で何色にでも染まる可能性を秘めた個体と言えるだろう。

■取材協力:HOT SPOT
HP:https://hotspot-usa.com/
Text & Photos|AMERICAN VINTAGECAR magazine
アメリカンカンビンテージ vol.01

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