足グルマが立派なカスタムカーに変貌【1981 Chevy K5 Blazer】
このブレイザー、当初は安価な中古車を入手して気軽な足グルマとして乗るつもりが、思いのほか手のかかる状態だったため、きっちりアップグレードして立派なカスタムカーに発展。
80s-90sBeat 1981 Chevy K5 Blazer
このブレイザー、当初は安価な中古車を入手して気軽な足グルマとして乗るつもりが、思いのほか手のかかる状態だったため、きっちりアップグレードして立派なカスタムカーに発展した。
GMのフルサイズトラックC/Kシリーズをベースに、ショートホイールベース化した2ドアSUVのブレイザー。69年から75年までは、キャビンの部分も含めた脱着式ルーフによるフルコンバーチブルだったのに対し、76年以降は脱着式のルーフはキャビンより後方で分割されたピックアップにシェルを組み合わせたスタイルとなった。タホのルーツ的なモデルであり、この個体のオーナーは前頁のパネル仕様のタホと同じ。
安価な中古車に遭遇したことで、あくまでも気軽に使える足グルマとして入手するも、エンジンが不調で、別の中古エンジンに載せ替えて対応。ところが、そのエンジンも不具合が出たため、それならばと、一気に新品のクレートモーター(組立済み)を投入。それに伴いトランスミッションも、リビルト済みの700R4に載せ替え、結局パワートレインを一新した。
そんなわけで、ボディはそのまま活かしながらも、カスタムグリルを採用し、足回り&ホイールをはじめ、シートやインテリアもアレンジし、オーナーの得意分野でもあるオーディオもキッチリとアップグレードするなど、立派なカスタムカーに仕立ててしまった。今後は、アメリカのフルサイズトラックのトレンドにもあるように、オートクロス(パイロンスラローム)に向けたモディファイを行なう予定でいるそうだ。この手の微妙な状態のベース車の明暗は、オーナー次第で廃車にもショーカーにもなり得るのである。
クリーンなボディには手をつけず、ビレット製のファントムグリルでアレンジ。フードはカウルタイプとし、脱着式ルーフにあわせてマットブラックでペイント。ドアハンドルには社外のリッチなビレット製を左右異なるデザインを採用。ローダウンしたプロポーションとブラックカラーで統一したことで、引き締った印象となっている。
シフターは純正コラムからB&M製シフターによってフロアにアレンジ。シートは前後共にオフロード車用のバケットタイプに変更し、ゲージ類はダコタデジタル製品で一新。さらにオーバーヘッドコンソールを備える樹脂製のヘッドライナーはC10用の社外品を加工して装着。オーディオはロックフォード製としスピーカーを12個投入。
当初搭載されていたエンジンは状態が悪く、別の中古エンジンに載せ替えたものの、そのエンジンも調子が悪く、思い切って新品のクレートモーターを投入。エーデルブロック製600cfmキャブによるマイルドパフォーマンス仕様。リビルト品の700R4(4速AT)との組み合わせで、低速から高速域までスムースな走りを確保。マフラーには電動式カットアウトを装着しスイッチひとつで直管となる。
2インチドロップスピンドルとヘビーデューティスプリングを採用し、本来デフに対して上側にマウントするマルチリーフを2枚抜いた状態で下側にアレンジ。フロントブレーキはウィルウッド製6ポットでアップグレード。ホイールはマッスル系での装着例の多いコンペシリーズのRev。タイヤはリッチなPゼロ(F:245/40ZR20、R:285/35ZR20)。
Special Thanks ◆ NAOKI MOTOR BUILD
Phone ◆ 072-236-7300
Photo & Report ◆ Hideki Ishibashi
2018年 アメ車マガジン 2月号掲載
最新記事
2024/09/13
【1995y シボレーサバーバン】外装だけでなくエンジンや足回りもアレンジしたい
アメ車専門店のスタッフはどんな愛車を所有しているのだろう?そんな素朴な疑問からスタートしたこのコーナー。チャレンジャー専門店でカスタムやメンテナンスを担当する上原さんに話を聞いてみた。
2024/09/12
愛車復活の儀式フロアカーペットの交換!!防音断熱材も貼って快適車内空間へ生まれ変わる
経年劣化が進むのは、外装だけじゃなく内装も進行していく。中でも年数と共に汚れが目立ち、悪臭の原因となるのがフロアカーペット。頑張って掃除をしても限界があるため、そんな時は、思い切って張り替えも選択肢。豊富なカラーから選ぶこともでき、車内の雰囲気は一気に変わっていくぞ!
2024/09/11
カスタムのセオリーが別次元、奥深きコルベットC8カスタムの世界
ミッドシップ化によってC7以前とは勝手が異なり、スーパーカーとしての装いが映える個体へと進化したC8。まだモデルケースの少ないC8カスタムシーンの中でオートメッセ出展を果たした、最旬スタイルに迫る!
2024/09/10
アメ車マガジン主催による2024年三度目のイベント「アメ車ファンミーティング in Aichi」が開催!
アメ車マガジン主催による2024年三度目のイベント「アメ車ファンミーティング in 愛知」が9月8日(日)、名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場で開催された。アメ車マガジンの愛知でのイベントは2023年5月スカイエキスポで開催のamZ以来の1年ぶり。