69年型カマロが持つ本来の魅力がフォーカスされた好感の持てる1台

カマロ本来の魅力を引き出す上級者向けスタイルがクール
1969y CHEVROLET CAMARO

EXCITING60’s
トラップオートモーティブの69年型カマロは、控えめなルックスながら、ほかとはまず被ることのないビンテージマグ・ホイールで個性をアピールする日常使用車。69年型カマロが持つ本来の魅力がフォーカスされた好感の持てる1台なのだ。
ガンメタリックの車体色にすっかりと溶け込んでいるものの、純正のホッケーステックストライプ(黒)が入っている。写真では分かり難いが、実際は光りの加減でイイ感じに見え隠れし、アクセントとしての効果はなかなか。69カマロのチャームポイントでもあるフェンダーからのプレスラインが奇麗に揃うストレートボディなのがポイント高い。まず他人と被ることのないレアなビンテージマグホイールの装着で、独特のキャラクターがさり気なくアピールされている。


2015年の横浜ホットロッドカスタムショーではスポットライト企画としてアーリーカマロがフィーチャーされ、そこでは初めて目にする個体も含め、69年型カマロが大半を占めていたほど。その他クルーズなどのイベントでも目にする機会が少なくないが、気合いの入ったアップグレードを施すのが主流となっている。
その点この個体は、日常使用する上で必要にして十分なアップグレードこそされているものの、基本的にはストックに近い状態をキープ。渋い車体色に溶け込んで目立たないが、純正のホッケーストライプが入っていたり、カウルフードが主流の中、ルーバーのあるSSフード装着車だったりと、全体的に控えめなルックスながらも、希少なビンテージのマグホイールを装着したさり気ない佇まいが、なんともステキなのだ。
パワートレインは、350エンジンにTH350オートマチックによるもっともオーソドックスな組み合せ。マイルドパフォーマンスな仕様とはいえ、車重の軽いこのモデルイヤーのカマロにとっては必要にして充分なポテンシャルといったところ。ファイナルレシオは、最もスタンダードな3.31:1が採用されており、 発進時のフィーリングも良く、オーバードライブなしの3速AT車としての高速巡航とのバランスも取れている。ポピュラーなアップグレードが施されており、信頼性も確保され、日常使用に問題なく活躍中なのだ。


内装は、ステアリングをレカラ製にアレンジし、ゲージが追加がされている程度で、ドアパネル、シートなど、基本的にストックをキープしている。68年型から採用された“Horseshoe”(ホースシュー/蹄鉄)の愛称で呼ばれる純正シフターが意外にも新鮮。純正オプションでは時計の入るクラスター内にはATのインジケータ(デジタル表示)をさりげなくセット。


ホイールは、60年代のドラッグシーンで目にすることができた、フォーサイトヴェンチャーズ社(ForesightVentures, Inc.)のその名も“ DRAGMAG”。同じデザインでスポーク内側が埋まったINDY500に対して肉抜きした軽量設計なのがポイント。当時ラインナップされていた期間が短いため、USAでも貴重で、知る人ぞ知るといったマニアックなアイテム。タイヤはフージャー製プロストリート(F:25×7.50R15/R:27×10.50R15)。


■Text & Photos|アメ車MAGAZINE[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]
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