レーストラック流の味付けで90年代モデルの魅力をブラッシュアップ

アンチエイジング効果で見違えらせることに成功
AMERICAN TRUCK CUSTOM LABO
アメリカントラック・カスタム研究室
1998&1999 CHEVROLET TAHOE 2&4
20年以上経過したモデルもアンチエイジング効果で見違える!
「いつまでも健康で若々しくいたい」「見た目も内面もいつまでも美しく健やかでいたい」と思い、人はアンチエイジングを行なう。それと同様の処置を施すことでクルマもまた輝きを取り戻す。その好例がこの2台のタホだ。
レーストラック流の味付けで90年代モデルの魅力をブラッシュアップ

「90年代のアメ車はやっぱりオモシロイね」と語るレーストラックの高橋さん。ハイエンドモデルやハイパフォーマンスチューンドカーを数多く手掛けながらも、そう言わしめる90年代のアメ車の魅力は一体どこにあるのか…。
カスタムにしろメンテナンスにしろ、パーツはまだまだ十分にあるからイジり甲斐があって整備もしやすい。さらに古すぎず新しすぎないため維持が楽。そして何より「アメ車らしさ」を堪能するには最適。これが支持する理由。
今回撮影した2ドアの98年型と4ドアの99年型タホ。今でこそ見違えるように綺麗なフォルムだが、手を掛ける前は結構なヤレ具合で、2ドアはそれこそ解体屋行きでもおかしくないレベルだった。そんな両車をレーストラックがリフレッシュして甦えらせているのだが、高橋さん曰く「これはアンチエイジング」と。「いつまでも健康で若々しくいたい」「 見た目も内面もいつまでも美しく健やかでいたい」という思いでアンチエイジングする人は多い。
クルマもこれと同様と考え、まずはボディペイントのヤレを修復するところから始めて、レンズのくすみを除去し、インテリアのフロアを張り替え、シートは張り替えもしくは交換するなどしてヤレ具合を一掃。もちろん機関系も交換するべきところは交換してリフレッシュされていることは言うに及ばず。
ベースをしっかりと整えたところでさらなる味付けがなされているところがポイントで、4ドアモデルのフードには巨大なエアスクープがビス留めされているだけでなく、吸排気はラムエアにロングチューブヘダース+ワンオフマフラーへと換装され、さらにGMパフォーマンスのLT4ホットカムが組み込まれて、SUVとは思えないホットなサウンドを響かせる。
さらにシフトはB&Mのフロアシフターへとコンバーとして、レーシングマシンさながらの機械的な操作で走る楽しさを盛り上げる仕掛けを施す。「アメ車で商売しているからには、その楽しさや面白さを色々な側面から伝えていかなきゃダメ、この2台も実にウチらしいでしょ」と笑って話す高橋さん。まさに〝らしさ〟が溢れている。
1999 CHEVROLET TAHOE

K&Nのラムエアにロングチューブヘダース+ワンオフマフラーという組み合わせの吸排気チューンは必須メニューとなっているが、そこにGMパフォーマンスのLT4ホットカムを組み込むというならではのブレンドも。
70年代テイストをモチーフに、フードには巨大なエアスクープを装着。しっかりとビス留めしているところもらしさを高めている。ホイールはKMC XDシリーズのロックスターを装着。そして制動力の強化を図るため、2ピストンタイプのSSBCハイパフォーマンスブレーキシステムをインストール。
ビレットスペシャリティーズのステアリングや、オートメーターのタコメーター&ボルトメーターを装着してレーシーなテイストとなっているが、一番はB&Mのフロアシフター。マッスルカーを彷彿とさせる。
1998 CHEVROLET TAHOE
まずはしっかりと走れるようにすることが肝心ということで、まずは点火系や燃料系などの消耗パーツがすべて交換されている。プラスαのチューニングは施していないが、レスポンス良く軽快な走りを見せる。
フロントフェイスにはファントムグリルを装着して当時流行ったスタイルを再現しつつも、ホイールには20インチのXTREME-J XJ04を装着して現代的なスタイルを取り入れて、新旧をブレンドしてみせた。
ヤレていたインテリアはフロアを引き直してシートを交換し、ステアリングも巻きなおしてリフレッシュ。ビレットパネルやシフトノブをあしらったのはエクステリア同様、当時流行ったスタイルの再現。
■1997 CHEVROLET TAHOE
OWNER:木村正人
Presented by JAPAN RACETRUCK TRENDS
TEL / 03-5661-3836
URL / www.racetruck-trends.co.jp
■Photo&Text:編集部
アメ車マガジン 2019年 1月号掲載
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