SUVながら2ドアというルックスにコアなファンが多い、タホ・スポーツ
SUVながら2ドアというルックスにコアなファンが多い、タホ・スポーツ。僅か5年間だけの生産だっただけに、4ドアよりも希少価値は高い。そんなタホ・スポーツの、極上モデルがガレージダイバンで販売中!
クラシカルなデザインとサイズ感が大きな魅力!
THE PICK UP TEST DRIVE
上昇し続けるC/Kモデルの中古価格、程度の良い車両は争奪戦?
1997y CHEVROLET TAHOE SPORT
ここ1~2年、どこのショップに行っても聞くのが「中古車が高い」だ。円安によってアメリカから輸入するにもコストが増えるため、自ずと日本にある車両を売買するしかない。それを繰り返すことで、徐々に価格は上昇。そのため、少しでも安く購入しようとオークションで個人売買するユーザーも増えているようだが、長年放置されていたと思われる車両も出回っており注意が必要だ。
アメ車全般に価格が上昇しているが、これまた多くのショップで聞くのが「C/Kモデルが特に上がっている」だ。その大きな要因は定かではないが、ここ数年の価格上昇前から、C/Kモデルを求めるユーザーが増えてきたと語るショップもあった。そのジワリと人気復活が起きつつあったなかで、昨今の中古車価格上昇が合わさり、一気にC/Kモデルの価格が上がったのかもしれない。
先に触れたように、状態の悪い車両も出回り始めているが、長年アメ車専門店として販売を続けるガレージダイバンでは、売れるからなんでも仕入れることはせず、今すぐ問題なく走ることが可能な車両のみを店頭に並べる。

今回テストドライブに選んだのは、97年型タホ・スポーツ。タホの2ドアモデルだ。まさに今、価格上昇するC/Kモデルであり、さらに2ドアという希少性。加えて、前オーナーが愛着を持って整備に力を入れており、買い取ったダイバンも状態の良さに驚いたほど。だが、基本的にノーマルのため好みが分かれるのか、もう1台在庫していたカスタムしたタホ・スポーツは売約済み。ノーマル派の皆さん、いいクルマがありますよ!
IMPRESSIONS
後席の乗り降りは苦労するが、コンパクトな大きさが扱いやすい
SUVで2ドアはかなりレアなモデル。正直、後席へのアプローチは苦労する。そもそも、それが嫌なら4枚ドアを選ぶべき。なによりタホ・スポーツの魅力はコンパクトなボディサイズ。
4枚ドアのタホで運転が不安に思うならば、タホ・スポーツを検討したい。運転中は大きさで苦労することもなく、エンジンも4枚ドアと同型なので、よりキビキビ走る印象。とはいえ、今どきのSUVと比べると、スタート時の加速のダイレクト感はないので、のんびり走るのがベスト。それにしても、フローマスターのマフラーがいい音を出すので、アクセルを踏みたくなる(笑)
5年間生産の幻のタホ、独特のプロポーションが◎
今から25年前の1997年型タホ・スポーツ。カスタムされたモデルが多い中、基本的にノーマルは珍しい。そして何より、内外装もエンジンなどの機関系もグッドコンディション。カスタムモデルに隠れて目立たないが、間違いなく狙い目のモデルだ。
樹脂などの部分はガンメタに塗装
95年から99年までの5年間だけ生産された2ドアのタホ・スポーツ。因みに、GMC版のユーコン・2ドアは97年で終了している。

タホ・スポーツは、4ドアタホと比べ全長約28cmほどコンパクトで、ホイールベースもやはり短い。リアドアがなくなった分、リアサイドガラスがとても大きくなっているのがデザインの特徴だ。装備的にはタホと基本的に同じで、エンジンも5.7ℓV8を搭載。エンジンはそのままに、ボディがコンパクトになっているので、タホ・スポーツの方が名前の通り効率の良い走りをみせてくれる。

今回のモデルは、前オーナーがノーマルの姿を崩したくないとして、外装ではボディ下部の黒樹脂やメッキパーツをガンメタ、グリルをブラックにペイントし、マフラーをフローマスター40に変更したのみ。
タホ・スポーツは、つい最近までガレージダイバンでも販売していたリフトアップか、ローダウンされているのが一般的。それだけに、ホイールまで純正を履き、大きくカタチを崩していないモデルは希少。また、前オーナーはしっかり整備を行なってきたため、調子もすこぶる良好。内装も25年も前のクルマとは思えない綺麗さだ。

ボディサイドやフェンダーなどの黒樹脂はガンメタにペイントし、グリルはブラックに変更。ホイールは純正タイプの16インチ。タイヤはグッドイヤー・ラングラー・A/T。マフラーはフローマスター40を装着。

搭載するエンジンは4ドアタホと同じの5.7ℓV8で、259hpを発揮する。前オーナーが愛着を持って所有し、メンテナンスもしっかり行なっていたため、このままでも十分走るとガレージダイバンも太鼓判を押す。


インテリアはこれぞ90年代のC/Kモデル。コラム式の4ATで、トランスファーは4H・4LOの切り替えスイッチタイプ。ワンセグ、ETC、ドライブレコーダー、バックカメラも装着済み。サイドミラーは純正タイプではなく電動格納ミラーに変更。

シートは乗員2+3のモケットシート。頻繁に後席を利用する際に苦労するのは、2ドアの宿命。リアガラスが大きいため、後席からの景色は開放的。


ラゲッジドアは4ドアタホと同じく上下2分割式。使用したオーナーなら分かるが、これが本当に使いやすい。タホ・スポーツの難点は、ラゲッジに鎮座するスペアタイヤ。そのままでも十分な広さがあるのだが、やはり邪魔に思えてしまうかも。
SPEC


全長×全幅×全高● 4795×2010×1915mm ホイールベース● 2830mm エンジン● V8 排気量● 5.7ℓ 最高出力● 259hp 最大トルク● 45.6kg-m トランスミッション● 4AT
GARAGE DAIBAN【ガレージダイバン東京本店】
所在地:東京都江戸川区一之江8-4-5
TEL:03-5607-3344
URL:http://www.daiban.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜日
GDファクトリー千葉店
所在地:千葉県千葉市稲毛区長沼町208-1
TEL:043-215-3344

東京都江戸川区に車両販売を行なう本店があり、千葉県千葉市に整備&パーツ販売を行なうGDファクトリーがあるガレージダイバン。様々な車種を販売していくなかで、マスタングの販売&カスタムでは多くのユーザーから支持を受けている。マスタングの在庫ラインナップは常に充実しているが、それ以外に店頭に並ぶモデルは個性的だ。高年式の特別モデルから、ヴィンテージモデルまでバリエーションは豊富。
写真&文/相馬一丈
アメ車マガジン 2023年1月号掲載
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