ファイヤーバードと出会うべくして出会う キャブ車の走りがたまらなく好き!!
トランザムのパワフルな走りにすっかり夢中に!
ここ最近よく言われる言葉として「若者のクルマ離れ」がある。果たして本当に若者たちはクルマに興味がないのだろうか?もちろんそういった一面があるのは事実かもしれないが、ここで紹介するのはクルマが好きで、アメ車が好きな若者たちばかり。そんな彼らが何故アメ車を選んだのかをじっくりと聞いてみることにしよう。
Pontiac Firebird
アメ車を愛する若者たち
owner:平川倫己さん
以前はBMWに乗っていたそうだが、「一度はアメ車、それもキャブ車に乗ってみたかった!」と語る平川さん。実は免許を取得する前から東海カーズに遊びに行っており、ファイヤーバードとは出会うべくして出会ったとも言えるのだ。
トランザムのパワフルな走りにすっかり夢中に!
豊富なビンテージマッスルを常に在庫しており「いつでも試乗が可能!」という稀有な存在でもある東海カーズ。実は平川さんは高校生の頃から先輩に連れられて東海カーズに遊びに行っていたそう。一度はBMWを所有するものの、なんとなく物足りなさを感じたことで、78年型のファイアーバード・トランザムに乗り換えた。
本人が気付いていないだけかもしれないが、東海カーズの細井代表が5年ほど掛けてアメ車の英才教育(洗脳か?)を施し、見事実を結んだともいえるだろう。購入したのは2018年のことで、いつでも試乗可能というのが東海カーズのポリシー。「一度乗っておいでよ」と言われ、独りで試乗したのが運の尽き(笑)。
踏まないで普通に走っているとジェントルだが、ひとたびアクセルを踏み込むと、今まで体験のしたことのない加速を味わい即決したそうだ。
ファイヤーバード・トランザムというと、黒にゴールドのイメージが強すぎるが、そこは敢えてのシルバーをチョイス。ビッグマスクとも悩んだが、やはり球数の少ないイーグルマスク(しかもディーラー車)が出てきたことも決め手となったそうだ。
通勤からお出かけまで1台でこなしており、ガソリン代は厳しくなったけど、キャブ車独特の加速感や振動を知ったことで、もはや後戻りできなくなったとも。女子に「乗せて」と言われなくなったが、操る楽しさの方が今は上のようで、いずれはサーキットデビューもしてみたいと語ってくれた。
実は希少な正規ディーラー車なので、灯火類も日本仕様となっている。ファイヤーバードのデカールがないと「トランザム」として認識してもらえないことが多いが、純正品の値段(約6万円)を聞いて躊躇しているそう…。それならば、カーズが依頼するペインターの「遊鷹」さんに鷹を描いてもらおうかと思案中だ。
車両の購入に合わせ、タイヤは国内で再販が始まったBFグッドリッチのラジアルT/Aをチョイス。フロントは235/60R15でリヤは275/60R15を装着。403ciの太いトルクをしっかりと路面に伝えるようにしている。
基本的にはオリジナルの状態であるが、前のオーナーがエアコンをレスにしたそう。「ガンガン走ってマッスルの楽しさを堪能したいです!」と語るがその一方で「やっぱりエアコンを再装着したいな…」とも語る。
エンジンは403(6.6ℓ)。どうせ高い自動車税を払うんだったら…ということで、なるべく大きなエンジンに乗りたかったそうだ。トランザムを購入後に父親(まだ40代)に試しに運転させると、「トンデモない走りをしやがった」とか。いやいや、今の40代が成人した頃は、もっとヤンチャでしたよ(笑)。
免許取得前から東海カーズに通っていたことで、自然とアメ車に乗るようになった平川倫己さん(20)。むしろ何故前にBMWに乗ったのかが不思議だったと、東海カーズの細井代表は語る。ちなみに愛車には毎日乗るが、トラブルは皆無。「アメ車ってこんなもんですか?」と聞かれたが、それは東海カーズが整備に力を入れているからです!
Special Thanks:東海カーズ
Tel:0533-86-8890
■Photo:浅井岳男 ■Text:空野 稜
アメ車マガジン 2019年 1月号掲載
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