選んだ相棒は64年型ノバワゴン。快適装備は何もないけど走るのがとにかく楽しい!

エアコンなしのコラム・マニュアル車というプリミティブな個体
American Car Life of YOUNG GUYS
若い僕たちがアメ車を選んだ理由とは…
アメ車を愛する若者たち
ここ最近よく言われる言葉として「若者のクルマ離れ」がある。果たして本当に若者たちはクルマに興味がないのだろうか?もちろんそういった一面があるのは事実かもしれないが、ここで紹介するのはクルマが好きで、アメ車が好きな若者たちばかり。そんな彼らが何故アメ車を選んだのかをじっくりと聞いてみることにしよう。
Chevy Nova Wagon
owner:真壁正裕さん
エアコンなしのコラム・マニュアル車というプリミティブな個体ながら、ドライブするのが楽しくて帰り道はついつい遠回りしてしまうという真壁さんが選んだ相棒は64年型ノバワゴン。
ワゴンであることをポイントにしながら、インパラを理想として日本国内の物件を探してみた。しかし、総額200万円という予算では見つけることは厳しく、その後車種の幅を広げて探す中、この64年型ノバに巡り会った。
全体的にストック状態をキープしており、モデルイヤーの割には良い状態。エンジンはV8ながら283ci、トランスミッションは3速コラム・マニュアルという至ってスタンダードな仕様。「スリーオンザツリー」の愛称で呼ばれるコラムの3速の乗り味は、クセがあって決して乗りやすいとは言えないし、エアコンなどの快適装備もないが、真壁さんとしては、とにかく運転が楽しくて仕方がない模様。
所有して約5年経つが、自走によるイベント遠征など、とにかく走ることを目的として、ツーリングなどには積極的に参加し、アメ車ライフを満喫中!
ロングルーフならではのシャープなスタイリングが魅力でワゴンを入手。特別綺麗というわけでもないが、みすぼらしさもなく、機関は良好で日常使用にも耐えられるコンディション。
ストックをキープしつつ、シート&内張りはツィード調のアメリカンな生地にてリフレッシュされている。中古品ながら充実のオーディオ・システムを搭載する。
ホイールはストックのスチール製。ハブキャップと組み合わされるトリムリングは、1つが破損したため、現在は全て取り外した状態。全体の雰囲気にマッチしてか、違和感がないのだ。
主力の327ciに対して、この個体はスタンダードな283ci(4.6ℓ)搭載車。それでも規制前のエンジンなだけに、220、hpを発揮し、現在における日常使用でも不満なく乗れる。
スタイリングありきでアメ車の魅力にハマったものの、現在の愛車のノバワゴンを運転することが楽しいという真壁正裕さん(29)。ステアリング&ブレーキのパワーアシストもエアコンもない、コラム・マニュアル車という男らしい仕様ながら、地方への遠征にも積極的に出向いている!
■Photo:能勢博史
■Text:石橋秀樹
アメ車マガジン 2019年 1月号掲載
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