スニーカー感覚で乗れるヤレたシェベルがお気に入り

クーペ

ビンテージ

シボレー

American Cars & Garage Life

アメマガ2019年1月号

シェベル

カジュアルに楽しめるビンテージが大好物!
American Car Life of YOUNG GUYS


若い僕たちがアメ車を選んだ理由とは…

アメ車を愛する若者たち

ここ最近よく言われる言葉として「若者のクルマ離れ」がある。果たして本当に若者たちはクルマに興味がないのだろうか?もちろんそういった一面があるのは事実かもしれないが、ここで紹介するのはクルマが好きで、アメ車が好きな若者たちばかり。そんな彼らが何故アメ車を選んだのかをじっくりと聞いてみることにしよう。

Chevy Chevelle

背伸びをせずに気楽なのがイイ!
Chevy Chevelle、シェビーシェベル

owner:慧大さん

一般的にも人気の69シェベルだが、この個体はカサカサでヤレた状態だっただけに、アメリカからの輸入から新規登録までの乗り出し価格が200万円以内で成立! エアコンもなければハイパフォーマンスでもないけれど、本人の満足度はお値段以上なのだ!
 

カジュアルに楽しめるビンテージが大好物!

シェベルの中でも人気の高い69年型は、日本でも目にする機会は少なくないが、この個体ほどやさぐれた状態の実働車は他にはないかも?!マッスルカーとしてもお馴染みのモデルだが、この個体は307ciを搭載するエコノミーかつスタンダードな仕様。


オーナーの清水さんの理想のモデルである70年型バラクーダは極めて希少なうえ、そのバリューの高さからしても現実的には手が届かない…。200万円という低予算の中でビンテージアメリカンを入手するとなると、よほどの不人気車でもないと成立しない。それでも好みのモデルの69シェベルに絞り込み、予算内で収まるこの個体を入手。


以前は64年型ノバを所有しており、マッシブかつクリーンなロッダー仕立ての個体だった。にもかかわらず破格値だったため、無理なく入手できたのだが、初めての愛車としては、いろんな意味で気を使うクルマでありカジュアルに乗ることができなかった。

それに対してこのシェベルは、見た目もポテンシャルも正直だらしない状態ではあるが、スニーカー感覚で気軽に付き合えている。エアコンなしで快適とはいえない状態だがアメ車ライフを満喫中! 

近年では、年式相応にやれた状態も、ビンテージならではの持ち味としてポジティブに受止める傾向があるだけに、まわりからの評価も意外なほど良かったりするそうだ。


Chevy Chevelle、シェビーシェベル

ノーズ先端のパネルは、エルカミーノから移植した痕跡が残っている。何所から見てもカサカサでツッコミどころ満載な状態ながら、一昔前のアメリカで現役使用されていたリアルな風合いで何ともイイ感じ!



クロームの5スポーク・リムは王道のCragarが3本と、B級ブランドのAppliance1本という組み合せ。デザイン的に好みのAppliancで揃えたいが、絶版ゆえに入手難。サスペンションはノーマルだ。





69年型シェベルに設定されたV8エンジンのなかでは最もスタンダードでポピュラーな307ci(5ℓ)を搭載。日本国内では馴染みが薄いが、マイルドパフォーマンスながらも軽快で、現在でも日常使用においては何ら不満のないポテンシャルを持つ。



シートは輸入前にアメリカにて張り替え済み。ダッシュ、ドアパネル、カーペット、ヘッドライナーも新調したが、現在雨漏り対策に向けて一部外した状態。トランクキーが欠損しているため、現状ではマイナスドライバーで対応!



BMXやスケートボード、古着など、車以外でもアメリカンな趣向の持ち主の清水慧大さん(26)。以前所有していたノバは、ロッダー仕立てのエクセレントな個体だったが、それよりもこのやさぐれたシェベルの方が、本人的にはマッチしている。お父さんは4thカプリスワゴンが愛車で、アンチエイジングをキープしたクリーンな個体だったりする。


■Photo:能勢博史
■Text:石橋秀樹
アメ車マガジン 2019年 1月号掲載


関連記事

RELATED


漆黒のごとく深い艶を放つシェベル。そのコンセプトはマイアミから生まれたNEW STYLE。

アメリカン・ヴィンテージカーの金字塔、シボレー・シェベルについてご紹介。1970年にカスタムされたシボレー・シェベルSSに焦点を当て、その特徴やアップグレードを詳細に解説する。深みのあるブラックボディ、モダンなカスタム、LS1エンジン、大型ホイール、強化ブレーキ、高度なサスペンションなど見どころ満載。

ローライダーとは一味異なる 大人の嗜みが、そこにある【1969y シボレーシェベル】

1964インパラコンバーを所有してローライダーライフを謳歌してきたHIDE1969さん。そんな彼が40代半ばで大人のアメ車道楽として選んだのが、紹介する69年型シェベル。ガレージに保管して眺めるよりも乗って楽しむマッスルカーライフに迫る!

セミファストバック形状のフォルムへと進化した2代目モデル 1970y シボレー シェベル【アズールモータリング】

ワイルドスピードやアウトローなど、映画ではクールでタフな男の愛車として登場する1970年式シェベル。

1970年型シボレー・シェベルSSのクラシックカー改造術!快適性とパフォーマンスを追求

1970年型シボレー・シェベルSSの記事では、アイコーポレーションがレストア・カスタマイズしたクラシック・アメリカン・カーを紹介。この車は日本の高温多湿な夏のコンディションに合わせて改造され、快適性とパフォーマンスが向上した優れもの。大規模なカスタマイズにおいてベース車の選択の重要性にも触れる!

ミドルサイズの大衆車「シボレー・シェベル」。普段乗りもできる! 伝説のマッスルカー

おとなしいボディに大排気量エンジンを搭載

 

最新記事


2024/03/28

ヤフオクで購入したボロボロのカマロがここまで化ける!?

クーペ

シボレー

ディスカバリーチャンネルの人気番組でお馴染みのガス・モンキー・ガレージ。錆びだらけで朽ち果てる寸前のクラシックカーを買い取り、レストアやカスタムを施して極上車へと仕上げるあの場面。まさにそんなヒストリーがナオキモータービルドに実在した。

2024/03/27

ライフスタイルに合わせ三者三様のカタチを追求【レネゲードオーナー】

SUV

ジープ

ジープが欲しいけれど、経済性や取り回しが良ければいいのに…と思う人は少なくない。そんなユーザーの要望に応える形で登場したのがレネゲード。ラングラーと比較するとカスタムパーツは少ないが、だからこそオーナーたちの想いは非常に熱い!

2024/03/26

トラディッショナルな5スポークの大口径仕立て【AMEMAG AG-00】

ホイール

オーダーメイドの鍛造ホイールブランド「HIGH FORGED」で全国に名を馳せる覇王ホイール。一方で鋳造ながらビレットホイールの様な表情を見せる「AMEMAG」もヒット作として健在。その2作目が満を持してリリース!

2024/03/25

スクエアなスタイルと扱いやすいサイズが魅力♡【1995 シボレー タホ】

SUV

アメマガガールズ

シボレー

自動車メーカーが女性向けのクルマを開発すると、どういう訳か「コンパクト/丸っこい形/ピンクなどの明るい色」で纏めがち。でも、女性らしさ…という考え方はイマドキではないし、そんな時代を先取りしたakaneさんのカーライフを紹介しよう。

ランキング


2024/03/28

ヤフオクで購入したボロボロのカマロがここまで化ける!?

クーペ

シボレー

ディスカバリーチャンネルの人気番組でお馴染みのガス・モンキー・ガレージ。錆びだらけで朽ち果てる寸前のクラシックカーを買い取り、レストアやカスタムを施して極上車へと仕上げるあの場面。まさにそんなヒストリーがナオキモータービルドに実在した。

2024/03/27

ライフスタイルに合わせ三者三様のカタチを追求【レネゲードオーナー】

SUV

ジープ

ジープが欲しいけれど、経済性や取り回しが良ければいいのに…と思う人は少なくない。そんなユーザーの要望に応える形で登場したのがレネゲード。ラングラーと比較するとカスタムパーツは少ないが、だからこそオーナーたちの想いは非常に熱い!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】