ゴーストタトゥーを身に纏う、ROHANエアロのマスタング

クーペ

フォード

TO THE LIMIT!!

グラインダータトゥー

ROHAN

アメマガ2019年4月号

マスタング

MR.AKIRA & FORD MUSTANG
MODERN MUSCLECARS
TO THE LIMIT!!


MR.AKIRA & FORD MUSTANG

MR.AKIRA & FORD MUSTANG
過激さへの挑戦に終わりはない

2018年11月に東京お台場で開催されたアメ車マガジン祭り『amZ』のアワードでスポーツ&クーペ部門を受賞した、あきらさんの マスタング 。改めて珠玉の1台に注目する。


『amZ』のアワードでスポーツ&クーペ部門を受賞

ROHANエアロ ユーザー装着1号車

この マスタング を初めて見た人は2度驚かされる。遠目ではフルエアロ装着、限界まで攻めた足回り、見事な塗り分けが目に入るだろう。なるほど相当のカスタムカーだと身構えつつ、興味を感じて近づいてみると、光の影響で複雑に表情を変える、ボンネットのゴーストグラインダータトゥーに驚かされる。


ゴーストタトゥーを身に纏う、ROHANエアロのマスタング
エアロだけでも、足回りだけでも、カスタムとしては相当なものなのだが、それでもやはり、間近で見るボンネットのタトゥーは心に刺さる。2段構えによる感動は、見る人の心を奪うショーカー仕様そのもの。この マスタング に乗るあきらさんは、どのようにカスタムを突き詰めていったのだろうか。

MR.AKIRA & FORD MUSTANG
現在22歳のあきらさんは元々スポーツ系のクルマが好きで、とくに映画「ニード・フォー・スピード」の影響から、アメ車に興味を感じていたという。

MR.AKIRA & FORD MUSTANG
地元には世界的にも有名な国産スポーツ系カスタムショップ「クールレーシング」があった。彼はそのデモカーだったスイフトスポーツを購入することで、愛車遍歴をスタートさせている。彼が18歳の時の出来事だ。

MR.AKIRA & FORD MUSTANG

国産コンパクトのカスタムカーは3年ほど愛用したが、アメ車への憧れは消えることはなかった。そんな折、行きつけのショップで扱っていた「ROHAN」ブランドが、2018年のオートサロンに マスタング のカスタムカーを出展すると聞いた。「あのROHANが マスタング !?見に行こう!」と、あきらさんのアメ車熱は高まっていく。かくしてその1カ月後には、ショップで マスタング をオーダーする男の後ろ姿があったのだ。

MR.AKIRA & FORD MUSTANG
もともとROHANのデモカーで刺激を受けたのだから、最初からカスタムの方向性はほとんど決まっていた。結果としてROHANエアロのユーザー装着車第1号となるものの、彼は独自のセンスでアレンジを加えていく。エアロはボディカラーのブラック一色ではなく、一部をゴールドで塗り分けている。これはあきらさんの指定によるもの。

ホイールは立体感が特徴のショップオリジナル。さらに、サーキットのノウハウを蓄積するショップ代表と膝を突き合わせ、ギリギリのキャンパー角を攻めた。ちなみに左右のホイールでカラーリングを変えているのは、ほんの遊び心だ。そしてボンネットである。技術的な面ではこれもROHANによるものだが、アイデア自体はショップの影響が大きい。

MR.AKIRA & FORD MUSTANG

同店の国産スポーツカーのデモカーで同様のタトゥーが施されており、その影響を受けたのだという。つまりこの マスタング は、ROHANブランドと、ショップと、そして、こだわりを突き詰めるオーナー本人の3者によって、ここまで到達したカスタムカーというわけだ。

ROHAN(ロ ーハン)のマスタング用ボディキット、フロントリップスポイラー
ひとまずノーマルの状態で納車されたのが2018年GWあたり。カスタムがここまで仕上がったのは9月頃。購入してからまだ1年経っていない状態ながら、あきらさんはさらなるステップアップを考えているという。現在、実はディープホイールを履きたいことからオーバーフェンダーを装着しているのだが、これを倍程度の大きさにしようと考え、とりあえずパーツだけオーダーしてあるそう。

ROHAN(ロ ーハン)のマスタング用ボディキット、サイドディフューザー

「正直なところ、それがちゃんと装着できるかどうか分かりませんけど、とりあえずやってみようと思って。そういう性格なんですよ」と笑う。やりたいことは、やってみる。このシンプルな行動力こそが、カスタム界の新しい風を生むチカラになるのだろう。


ROHAN(ロ ーハン)のマスタング用ボディキット、リアバンパー&リアディフューザー、リアウィング
ペインター井澤氏が率いる職人集団のブランド「ROHAN(ローハン)」がリリースしているマスタング用ボディキット(フロントリップスポイラー、サイドディフューザー、リアバンパー&リアディフューザー、リアウイング)でコンプリート。黒×金の塗り分けはオーナーが指定した。

ボンネットにゴーストグラインダータトゥー

さらにマフラーは、同ブランドがリリースするエコブースト向けをベースに、V8用として可変バルブ追加などワンオフでカスタムしたもの。
 
ROHANブランドで施工しているメニューのひとつ。ボディに直接ラインを刻むグラインダータトゥーにゴースト加工を追加したもの。光の当たり加減や角度で印象が変わるため、このマスタングにとって最大のアイコンになっている。

ディフェンダーのオーバーフェンダー(1.5インチ)

なお、ボンネットにゴーストグラインダータトゥーを入れるアイデアは、ショップのデモカー(トヨタ86)で採用されており、それにインスパイアされた。


現在はディフェンダーのオーバーフェンダー(1.5インチ)を装着しているが、実はさらに大きなものをアメリカに注文している最中。フロント2.5インチ、リア3インチのもので、到着してからどう装着するか考えるそう。
 
「KUHL RACING NAGOYA」のオリジナルホイールとVERZホイールの21インチ
キャ ンパー角はF3°、R6°。実用性をギ リギリまで追求
クルマのすべてを任せているショップ「KUHL RACING NAGOYA」のオリジナルホイールとVERZホイールの21インチをインストールし、左右で塗り分けしたショーカー仕様。キャンパー角はF3°、R6°。実用性をギリギリまで追求した。


■PHOTO&TEXT:加藤山往
アメ車マガジン 2019年 4月号掲載


最新記事


2025/07/10

GIMMIC流のスパイスでマスタングの攻撃性を助長

クーペ

フォード

2025/07/08

ユーザーの理想をカタチにしてくれるのがLEXANI

ホイール

ピザを食べる時にコーラを飲むように、間違いのない組み合わせがある。同じことはアメ車にも言え、個性や存在感を主張するならUSブランドのホイールはマストアイテムだ!

2025/07/05

忖度だらけのYouTubeに喝!「ジェットちゃんねる」はアメ車の悪い部分も言うんじゃ

コラム

2025/07/04

【1965 フォード ファルコン 】現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ

クーペ

ビンテージ

フォード

現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ

ランキング


2025/07/10

GIMMIC流のスパイスでマスタングの攻撃性を助長

クーペ

フォード

2025/07/03

キチンと整備すれば普通に走る!カスタムすればもっと楽しめる!【東海カーズ】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ビンテージカーって乗りこなすの大変なんでしょ!? と多くの人が思うだろう。もちろん現代車の様な扱いはできないが、付き合い方やメンテ、さらにはカスタムすれば普通に乗れちゃいますよ♪

2021/06/11

史上初の200mph超えを果たした伝説の「快鳥」【プリマス・スーパーバード】

クーペ

ビンテージ

プリマス

1970 PLYMOUTH SUPERBIRD

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!