ガレージを想像しながらの雑貨収集は最高の時間
MY GARAGE STYLE File.01
American Cars & Garage Life
憧れだけでは終わらせない、構想5年の秘密基地
こだわりのライティングテクニックに注目!
OWNER:坂さん
夢を叶えるためにはまず行動する。やると決めたら本気で取り組む。 ダッジ・チャレンジャー に乗る坂さんは、仕事も私生活も妥協はしない。憧れのガレージは最初は妄想するだけだったが、後戻りできないように雑貨を買い集め、最後のピースとなる チャレンジャー も購入し、妄想していた通りのガレージを完成させた。奥様は怒りもしないが、褒めてもくれない
「かなり見応えのあるガレージを持っているオーナーさんがいますよ」。そんな情報を教えてくれたのは、岐阜県のラグジ代表島澤さん。自身の自宅も装飾したガレージを備え、全国各地にオーナーが存在し足を運ぶだけに、ガレージを見る目は確か。そんな島澤さんが推すガレージだけに、間違いなく期待値は高い。
訪れたのは、18年型チャレンジャー・392SRTを所有する坂さんの自宅。自宅脇に建つ2階建ての建物がガレージになるが、外観上は一切装飾がされておらず、シャッターが降ろされた状態では「ここが見応えのあるガレージ?」と思えてくる。
だが、電動シャッターがゆっくりと上昇していくと、 ラグジ の エッジカスタム ・Mラインでカスタムされた チャレンジャー が顔を現し、それを囲むように陳列された雑貨が並ぶ圧巻な光景が現れる。「シャッターを開けたらビックリというギャップにしたかったんで、あえて外観は何も飾っていないんです。
近所の目もあるから、余り派手にするなという家族の意見もあったんですが(笑)」。男のロマンであるガレージ製作は、家族の理解がないとなかなか難しいので、許してくれるだけでも有り難いと思いましょう!
ただ、奥様は大きな雑貨を買っても怒りはしないが、完成したこの姿を見ても褒めてもくれないらしく、チョット寂しい気持ちもある坂さんである。
元々は仕事の事務所だった建物を改装してガレージに仕上げた。あえて外観には装飾を行なわず、シャッターを開けたときとのギャップを見せるようにしている。
ガレージを見ていくと、まず目に付いたのが雑貨やクルマを照らす効果的なスポットライト。そして、棚の下に仕込まれたカラフルなLEDがアメリカンな雰囲気を高めていること。「仕事が電気系の仕事をやっているので、照明の配置や配線にはこだわりました。シャッターが開くと全ての装飾電気が点いて、閉めると電気が消えます。
でもエアコンなど常時使うものはそのまま使えるように、コンセントの配線から分けているんです」。これは坂さんの職業ならではの配線処理で、真似しようとするとプロの工事が必要となるのであしからず。プロの職人ならではの仕組みもあるなかで、坂さん自身がDIYで仕上げたものも多数ある。
雑貨を並べる棚はアンティーク風に仕上げる塗料を使いペイントし、配電盤カバーや冷蔵庫はアメマガDIY企画 を読んでエイジング。「すべて大工さんにお任せして作るのは嫌だったので、やれるものはDIYですね。作っている時間が楽しくて、次は何を作ろうかといつも考えてますよ」。
元々は仕事の事務所だった場所を改装し、工事着工は2018年の9月だが、ガレージ構想は約5年前にさかのぼる。その時はまだ、妄想するだけの夢のプラン。だが、このまま妄想だけで終わらせたくないと、坂さんは動き出す。まず最初に取った行動が、ガレージに飾る雑貨を買い集めること。
アメマガでもおなじみのアメリカンザッカウエルカムなど、いくつかの雑貨ショップ巡りに始まり、ネットでも気になるものは次々と落札。「ここまで買い集めると後戻りできないし、この勢いでガレージの図面を書きました」。こうして着々と、ガレージ構想が本格的に進んでいくことになる。
当時所有していたのはダッジ・ラムトラック 。とても愛着あるクルマだったが、未来のガレージに停まるクルマは、ラムではなく
チャレンジャー
。「ラムバン、ラムトラックと乗ってきたので、一度はマッスルカーに乗りたかったんです。それでチャレンジャーにしようと。
工事も進んでガレージが完成したときにはまだラムに乗ってましたけど、中には入れませんでした。このガレージに入れるクルマはチャレンジャーと決めていたので」。棚の配置場所、壁に飾る額のサイズ、天井の星条旗など、全てがワクワクしながら作った図面通り。
そして、理想のガレージの最後のピースは、 チャレンジャー を停めること。2018年12月に納車され、初めてガレージにクルマを収めたときの感動は忘れないという。「妄想から始まったガレージの絵が、そのまま目の前に広がっている。これは本当に嬉しかったですね。諦めずにやってよかった。
椅子に座ってこの景色を眺めるのが毎日の楽しみです」。夢を叶えるためにはまず行動する。坂さんが語るその言葉は、誰よりも説得力がある。読者諸君、夢のガレージを妄想だけで終わっていませんか? まずは雑貨集めからスタートしてみては?
US雑貨企画でも登場する愛知県春日井市のアメリカンザッカウエルカムなど、雑貨ショップ巡りは日課という坂さん。腰掛けるキャデラックソファはネットで落札したもので、ライトも点灯させるように修復。手前のガラステーブルは、クラッキングペイントを駆使してDIYで作ったものだ。
ガレージの2階はトレーニングルーム
坂さんはホノルルマラソンなどフルマラソンを走るのだ。娘さんのダンスレッスン場としても使われているという。
ガレージ内にあるトイレもこだわりのポイント。レンガ調の壁紙と木の組み合わせで、ここもドア開閉でLEDが点灯する仕組み。
アメマガで不定期連載している「US雑貨DIY」 を見ながら作ったというジオラマと、エイジングペイントを施した冷蔵庫&配電盤カバー。冷蔵庫の中は瓶のコーラだけしか置いていない。この空間で飲むコーラの味は別格だ。
ガレージ中央に置かれるチャレンジャー、壁左右にある各棚など、それぞれにスポットライトが照らされるように設置し、棚の下にはフルカラーLEDを取り付ける。これらはシャッターを開けると全点灯し、閉じると全消灯する仕組み。
エアコンなど常時使うものは、連動して消えないようにコンセントから色分けして配線処理されている。左はコントロールスイッチ。さすが電気関係の仕事をしているだけに、照明のこだわりは強いのだ。
2018 Dodge Challenger 392SRT
ダッジ・ラムバン、ラムトラックと乗り継いで、2018年12月にラグジで18年型チャレンジャー・392SRTを購入。当初はレッドボディを検討していたが、家族の反対もありブラックを選択。
エッジカスタムのMラインボディキット、エアサスを組む。ガレージが完成した時点ではラムトラックを所有していたが、「ガレージに置くクルマはチャレンジャーと決めていた」として、ラムは屋外に停めていたとか。
Thanks:ラグジ
TEL:058-259-3922
URL:https://luxz.jp/
Photo:古閑章郎 Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2019年 6月号掲載
最新記事
2024/12/06
普通に快適に乗れるカマロか頑張って乗るマスタングか…
「ヒトもクルマも中身が肝心!」と声を大にして語る東海カーズの細井さん。確かにクルマは乗ってみないと、それぞれのキャラクターが分からない。ということで、同じ1969年型のカマロとマスタングを乗って比較してみよう!
2024/12/05
【ウイングオート】走りを楽しむためには、予防整備が非常に重要
FORDのグローバルサブディーラーであるウイングオート。クルマを走らせる楽しさも提案するが、その楽しさをしっかり体感するにはメンテナンスも重要。新たにマスタングデビューするユーザーのために、予防整備に取り組み始めた。
2024/12/04
女性アメ車オーナーが主役!『アメ車ガールズミーティングin 稲フォルニア』
アメ車マガジン主催による2024年四度目のイベントは初となるアメ車女子イベント「アメ車ガールズミーティング in 稲フォルニア」が12月1日(日)、稲フォルニアイベントスペースで開催された。