男の隠れ家の理想形ともいえる、ガレージにハイリフトの相棒を収容

ガレージ

American Cars & Garage Life

ガレージライフ

アメマガ2019年6月号

ガレージハウス

MY GARAGE STYLE

MY GARAGE STYLE File.03
American Cars & Garage Life


高さ2.4m、幅2.7mの間口で40インチ履きのハイリフトも余裕のピットイン!

ガレージハウス

2WAY シャッターと遮る壁のない広々空間が肝

カリフォルニアスタイルのマイホームを建てるついでに、愛車を収納するガレージも追加で発注。「内装施工は自身で!」を条件に社長から快諾をもらい建てたガレージは、Tsumura氏の本宅の如く充実!
 

西海岸テイストの外壁×OSB合板は相性抜群!

ガレージハウス
鳥取県の某所にミリタリーテイスト溢れるハイリフトスタイルのK-1500 乗りが居るとの噂を聞き付けてSNS経由でコンタクトを取ったところ、2017年にマイホームを建ててガレージを併設したと聞き、いざ取材へ。


グーグルマップに住所を打ち込み目的地を設定すると到着地点は駅前で、辺りを見渡してもそれらしい建物が見当たらずに困っていたところに一人の男性が声を掛けてきた「アメマガですか? ウチすぐそこです!」と。その人こそ取材を依頼したTSUMURA氏だった。

彼のマイホーム&ガレージは、 駅から徒歩1分もかからない一本路地を入ったところにあったのだ。コンセプトはズバリ、カリフォルニア!! クリーミーなホワイトウッド基調の外壁にウッドテラス付きのエントランスは、そこだけを切り取ってみるとまさにカリフォルニア。椰子の木(フェニックスロベリニー)のアクセントや芝生効果も合わさって、雰囲気抜群。

ガレージハウス

そのマイホームと同色同素材の外壁で隣に建てたのが紹介するガレージだ。元々はマイホームだけを建てる予定だったが、思っていたよりも広く取れた駐車スペースを見て「せっかくだからアメリカンガレージも欲張って建てちゃおう!」となって、社長に頼んだら「建ててやる!」と快諾。

その代わり内装は自分で仕上げるのが条件となったが、それが本職なのでお気に入りのOSB合板を駆使してサクッと仕立てた。駐車する際は天井がヒットしないかヒヤヒヤするが、40インチ履きにしてからはアンテナがちょっと当たる程度で、もう少し車高を上げても大丈夫そう。

高さと横幅は余裕があるものの、奥行だけはなかなか厳しく、ロールパンが当たるギリギリ手前まで下げて、やっとシャッターが閉まるとか。乗り降りでドアを気にせず思いっ切り開けられるって素晴らしい!


もっともこだわった部分は建物の中に柱を作らないことと、2WAYのシャッター。高さ2.4m、横幅2.7mの間口は、K‐1500が苦労せずに出入りできるサイズで、奥行5.8mとギリギリまで下がってシャッターが下りるジャストサイズ。空間を仕切る壁がないため、バックで駐車すれば運転席側に寛ぎのスペースが広がるため、ドアの開閉や乗り降りに不満なし。


シャッターが一つしかない縦長のガレージの場合、クルマの前後に何かを置いてしまうと、その都度移動させなければならず、毎度毎度となると結構面倒だったりするが、横長でワイド、しかも2WAYシャッターを採用していれば出し入れもしやすく、クルマとバイクの両方を楽しむオーナーにとって、まさに理想形なのだ。


ちなみにエアガンは子供の頃からの趣味で、以前はもっとたくさん所有していたとのこと。暇を見付けてはシャッターを開けて距離を取りながら照準を定めてBB弾で仕留めて楽しんでいると言う。

シューズボックスやデスク、ソファにテーブルなど一通り揃えた現在では、ガレージとしてはもちろん趣味を楽しむアジトとしても機能しており、男の隠れ家の理想形とはまさにこんな空間のことを言うのだろう。いや本気で羨ましい限りである。

K-1500専用ガレージであることの象徴として、ガレージエントランスをボウタイエンブレムのカタチに沿ってペイント。駐車する際のガイドラインとして白線を引く辺りもスペースを無駄なく使用するナイスアイデア。剥き出しの梁を見ると一際太く立派なものを使用していることに気づく。これは間に柱を入れずに強度を保つ工法の賜物。
 





OSB合板の素材感はアメリカン雑貨をはじめ、様々な装飾品とも相性抜群。ホットウィールをズラリと飾ったり、ドリルでビスを打ち込んでエアガンコレクションを飾ったり、棚を設置したりと、用途に応じてDIYでカスタムできるところが魅力的。無造作に置いたオモチャのドル札束も粋!
 



いわゆるサバイバルゲーム好きとは異なる、エアガンそのものを愛するコレクターであるTsumura氏。コレクションの一つであるリボルバーは精巧な作りで、何も聞かされないで見たら本物と見間違う程のクォリティーだ。
 


ロー&ロング加工を施すズーマーと、限界までローダウンしたフュージョン。どちらもコツコツとカスタムして仕上げており、たまにエンジンをかけて走らせている。クルマはアゲアゲ! バイクはベタベタに落として乗るのがマイブーム。

1994 Chevrolet K-1500

1994 Chevrolet K-1500、1994 シボレーK1500
1994 Chevrolet K-1500、1994 シボレーK1500
1994 Chevrolet K-1500、1994 シボレーK1500


トーイングミラーの換装やマットブラックルーフにルーフマーカーオンLEDバー。同じくマットブラック化されたフロントマスクにビビットカラーのグリーンボウタイエンブレムが差し色的に映えるK-1500。刷毛とローラーでDIYオールペイントを施すミリタリー調のボディカラーも斬新!
 
足回りはプロコンプの6インチキットに3インチボディリフトを追加。さらにトーションバーを絞り込んでフロント側を更に1インチアップ
足回りはプロコンプの6インチキットに3インチボディリフトを追加。さらにトーションバーを絞り込んでフロント側を更に1インチアップ
足回りはプロコンプの6インチキットに3インチボディリフトを追加。さらにトーションバーを絞り込んでフロント側を更に1インチアップ。合計10インチリフトとなるベースに40インチのタイヤを装着したワイルドリフトスタイル。この高さでも必要最低限のサイドステップでスタイリング重視を極めている点も特筆物。
 
アメリカントラックスの24×14Jの超ディープリムに、コンフォーサータイヤ(40×15.5J)で合わせた
最近37インチ履きからステップアップを終えた40インチタイヤ。アメリカントラックスの24×14Jの超ディープリムに、コンフォーサータイヤ(40×15.5J)で合わせた。流石にワイドフェンダーではカバーしきれず、追加でパイプフェンダーをDIYで製作した。
 


94年までのスクエアなインパネとモケットのベンチシートは、ポストビンテージトラックらしくて好印象。4WD切り替えのノブはエアガン好きらしく砲弾型を愛用。
 

TBIインジェクションモデルのK-1500。エーデルブロックのエアクリーナーやマフラーに手を加えて奏でるV8サウンドは刺激的。
 

ベッドは何でも気にせず積載できる様に、ペイントを控えてオリジナルをストック。バンパーはロールパンに変更して、ギリギリまでバックできる様に対策済。


■Photo&Text:石井秋良
アメ車マガジン 2019年 6月号掲載


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