セカンドジェネレーション初期の66年型 ビュイック・リビエラ

絢爛たる60年代
1966 Buick Riviera Gran Sport
1966 Buick?Riviera?Gran Sport
GORGEOUS 60’s 絢爛たる60年代
スタイリッシュなアピアランスと マッスルカーに匹敵するポテンシャルを持った ビュイックのラグジュアリー・パーソナルクーペ。
フォード・サンダーバードに対抗するラグジュアリー・パーソナルカーとしてビュイックが放ったリビエラ は、C2コルベット 同様、ビル・ミッチェルによるスタイリッシュなデザインとマッスルカーに匹敵するポテンシャルを兼ね備える。そのキャラクターのバランスが優れたセカンドジェネレーション初期の66年型は、最も高セールスを誇る。
存在感のあるスタイリングと品格の高さが魅力
日本ではマイナーなビュイック車の中でも、近年特に人気が高まり、注目されている リビエラ 。国内で リビエラ といえば、歴代モデルの中でも、「ボートテール」が特徴のフルサイズとなったサード・ジェネレーション(1971~1973)がお馴染み。カスタムやローライダーとしての人気が高く、ラグジュアリーなイメージが強い。
しかし、そもそもリビエラ は、サンダーバード に対抗するパーソナルクーペとして、他のモデルとは共有しない独自のボディーで63年にデビュー。サンダーバード よりは若干大きくも、ルセーバーよりは一回りコンパクトで軽量なのがポイント。
340hpを発生する425ciネイルヘッド・エンジンの搭載、ロック・トゥー・ロック3.5回転のステアリング、バランスの良いサスペンションによって、パワフルなパフォーマンスと機敏な反応の走行性能を持ちながら、乗り心地の良さを確保する。
サンダーバード がスポーティなイメージにして高級パーソナルカーとしての要素が強かったが、リビエラ は、ラグジュアリーなイメージに反して走行性能が高く、スタイリングの面でも先進的で独自の魅力に溢れている。
後にビュイック・ハイパフォーマンスの称号となるGran Sportオプションが導入されたモデルという点でも、単なるラグジュアリーなクーペではなく、パフォーマンスカーとしてのれっきとしたペディグリーを持ち合わせている。
コンシールド・ヘッドライトによる威圧感のあるマスクと、モダンかつグラマラスなボディによるルックスからは、高級車ならではの品格がある。それでいて、スポーティな走行性能を備えた独特のキャラクターは、人気俳優が演じる悪役やエージェントのようでカッコイイのである。
66年型には、455ci、430ci、そして、この個体に搭載されるビュイックならではのネイルヘッドV8の425ciの3種の7リッター超えのエンジンが設定された。トランスミッションは、強化型の3速ATのみの組み合わせ。
真上から見ると、M字型に両サイドのクォーターパネルが張り出した独特のスタイリング。その仮想未来的ともいえるモダンなシェイプは、C2コルベット同様、デザインチーフとしてビル・ミッチェルが指揮している。ホイールも含めてストックをキープしているが、現代の都心においても、違和感なくマッチする。
F:ダブルウィッシュボーン、R:トレーリングアーム&ラテラル・ロッドによるリジッド・アクスルというメカニズムは、他のビュイック車と共通ながら、GSパッケージ車としてヘビーデューティ用サスペンションを装備。オリジナルの専用ホイールには、ストックでホワイトリボンタイヤ(225/75R15)が装着される。
ステアリング、コンソールなどにウッドを使用して、リッチな雰囲気を与えながらも、文字盤が縦方向に回転するスピードメーターを採用するなど、近未来的な雰囲気が味わえる。シートは当時としてはスポーティなバケットタイプ。ATのシフターは、後にGMスポーツモデルで定番化する“ 馬蹄型”。
ずっと憧れていた65年型リヴィエラをネットで発見し、現車を見ずに購入
ビュイック・リビエラは、コンベンショナルなFRモデル
充実した装備を持つビュイック リビエラは、FR駆動のスペシャリティカー
アズールモータリングの魅力を凝縮したような1台 / ビュイック・リビエラ
Photo ◆Hiroshi Nose Text ◆Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 10月号掲載
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