セカンドジェネレーション初期の66年型 ビュイック・リビエラ

クーペ

ビンテージ

ビュイック

アメマガ2019年10月号

ホワイトリボンタイヤ

リビエラ

ボートテール

GORGEOUS 60's

絢爛たる60年代
1966 Buick Riviera Gran Sport


1966 Buick?Riviera?Gran Sport

GORGEOUS 60’s 絢爛たる60年代

1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ

スタイリッシュなアピアランスと マッスルカーに匹敵するポテンシャルを持った ビュイックのラグジュアリー・パーソナルクーペ。

フォード・サンダーバードに対抗するラグジュアリー・パーソナルカーとしてビュイックが放ったリビエラ は、C2コルベット 同様、ビル・ミッチェルによるスタイリッシュなデザインとマッスルカーに匹敵するポテンシャルを兼ね備える。そのキャラクターのバランスが優れたセカンドジェネレーション初期の66年型は、最も高セールスを誇る。

存在感のあるスタイリングと品格の高さが魅力

日本ではマイナーなビュイック車の中でも、近年特に人気が高まり、注目されている リビエラ 。国内で リビエラ といえば、歴代モデルの中でも、「ボートテール」が特徴のフルサイズとなったサード・ジェネレーション(1971~1973)がお馴染み。カスタムやローライダーとしての人気が高く、ラグジュアリーなイメージが強い。

しかし、そもそもリビエラ は、サンダーバード に対抗するパーソナルクーペとして、他のモデルとは共有しない独自のボディーで63年にデビュー。サンダーバード よりは若干大きくも、ルセーバーよりは一回りコンパクトで軽量なのがポイント。

340hpを発生する425ciネイルヘッド・エンジンの搭載、ロック・トゥー・ロック3.5回転のステアリング、バランスの良いサスペンションによって、パワフルなパフォーマンスと機敏な反応の走行性能を持ちながら、乗り心地の良さを確保する。

サンダーバード がスポーティなイメージにして高級パーソナルカーとしての要素が強かったが、リビエラ は、ラグジュアリーなイメージに反して走行性能が高く、スタイリングの面でも先進的で独自の魅力に溢れている。

1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ

後にビュイック・ハイパフォーマンスの称号となるGran Sportオプションが導入されたモデルという点でも、単なるラグジュアリーなクーペではなく、パフォーマンスカーとしてのれっきとしたペディグリーを持ち合わせている。

コンシールド・ヘッドライトによる威圧感のあるマスクと、モダンかつグラマラスなボディによるルックスからは、高級車ならではの品格がある。それでいて、スポーティな走行性能を備えた独特のキャラクターは、人気俳優が演じる悪役やエージェントのようでカッコイイのである。

66年型には、455ci、430ci、そして、この個体に搭載されるビュイックならではのネイルヘッドV8の425ciの3種の7リッター超えのエンジンが設定された。トランスミッションは、強化型の3速ATのみの組み合わせ。

1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ

真上から見ると、M字型に両サイドのクォーターパネルが張り出した独特のスタイリング。その仮想未来的ともいえるモダンなシェイプは、C2コルベット同様、デザインチーフとしてビル・ミッチェルが指揮している。ホイールも含めてストックをキープしているが、現代の都心においても、違和感なくマッチする。

1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ

F:ダブルウィッシュボーン、R:トレーリングアーム&ラテラル・ロッドによるリジッド・アクスルというメカニズムは、他のビュイック車と共通ながら、GSパッケージ車としてヘビーデューティ用サスペンションを装備。オリジナルの専用ホイールには、ストックでホワイトリボンタイヤ(225/75R15)が装着される。

1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ 1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ

ステアリング、コンソールなどにウッドを使用して、リッチな雰囲気を与えながらも、文字盤が縦方向に回転するスピードメーターを採用するなど、近未来的な雰囲気が味わえる。シートは当時としてはスポーティなバケットタイプ。ATのシフターは、後にGMスポーツモデルで定番化する“ 馬蹄型”。

1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ 1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ 1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ 1966 Buick Riviera Gran Sport、1966 ビュイック リビエラ グランスポーツ


ずっと憧れていた65年型リヴィエラをネットで発見し、現車を見ずに購入
ビュイック・リビエラは、コンベンショナルなFRモデル
充実した装備を持つビュイック リビエラは、FR駆動のスペシャリティカー
アズールモータリングの魅力を凝縮したような1台 / ビュイック・リビエラ

Photo ◆Hiroshi Nose  Text ◆Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 10月号掲載


最新記事


2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

2025/10/23

兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】

ステーションワゴン

SUV

リンカーン

クライスラー

25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!

2025/10/21

自然豊富な故郷に建てた家族が毎日笑顔になる家

HOUSE

家族5人で暮らすアパート暮らしは窮屈そのもの。新たに家族が増えることが分かり、家族みんなが笑顔になれるマイホームを建てることを決意した藤本さん。奥様が憧れたリアルアメリカンの住宅を建てるべく、大家族の夢がスタートする。

ランキング


2024/03/14

-フリースタイルで行こう- #32 浪漫を感じずにはいられない洋書の世界

コラム

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!