ニッチなルセーバーをムーンアイズが、オーセンティックなカスタムとしてブラッシュアップ

絢爛たる60年代
1961 Buick LeSabre “Moonblessing”
1961 Buick LeSabre “Moonblessing”
GORGEOUS 60’s 絢爛たる60年代
仮想未来感溢れる美しいスタイリングのバブルトップ車は、コレクタブルな存在ながら、なぜかニッチな「ルセーバー」。高級ブランドであるビュイックならではのキャラクターにマッチしたエレガントな仕上がりや、オーセンティックなカスタムの秀作としても注目!
オールドスクールスタイルを貫いた秀作
折れてしまいそうなほど、か細いピラーが特徴の「バブルトップ」ことクーペは、ガラス面積を最大限に稼ぎながら、大胆にラウンドしたキャノピー形状の美しいシルエットが魅力的。 シボレー・インパラ をはじめ、同じBプラットフォームを共有するポンティアック、オールズモビル、ビュイック の各ブランドの上級グレードのクーペとしてラインナップされた。
新車当時はともかく、現代においては、とにかく
シボレー・インパラ
がダントツの人気。カスタム、ローライダー、ホットロッドと、多方面で人気が高いため、近年では完全にコレクタブルカーとして手の届きにくい存在となっている。他のブランドのモデルにおいても、バブルトップありきでニーズが高いのだが、中でもビュイック は最もニッチな存在となっている。
ビュイックはGM内の立ち位置では、キャデラックに継ぐ高級ブランドなだけに、新車時の価格では最も高額ながら、現在の市場においては、最も入手しやすい存在だったりする。ムーンアイズ としても、バブルトップありきでルセーバーを入手。モデルのキャラクターを活かして、オーセンティックなカスタムとして磨き上げた。
リバース・リムのクレーガーSSホイール&ホワイトリボンタイヤが絶妙に似合う、オールドスクールなスタイルを貫いた、いそうでいないお手本的な秀作。ボディは基本的にストックを活かし、仮想未来感のある独特なスタイリングが、フェードペイントと、絶妙なピンストライプによって際立っている。
真っ白のインタリアや、シンプルにまとめたエンジンルームまで、見事なショークオリティでフィニッシュ。ショップのガレージに展示中なので、その美しさを実際にチェックしていただきたい!
1961年型は、50'sとの過渡期ならではの一癖あるスタイリングで賛否が割れるが、仮想未来感のある当時ならではのスタイリングが魅力大。ポピュラーな
シボレー・インパラ
に対して、ビュイック・ルセーバーは高級志向とあって、よりエレガントなスタイリングとなっている。前後ともに、先の尖ったスタイリングが採用され、姉妹車の中でも最もシャープな印象。
絶妙にフェードするペイントと、完璧なピンストライプによって、持ち前のスタイリングの美しさが、最大限に引き出されている。そのさじ加減にこそ、高いセンスが要求される。シンプルで誠実な仕上げのクオリティは、まさにショーカーレベルながら、その素晴らしさは写真ではなかなか伝えきれない。ルセーバーにおいてこれほど美しい個体は、アメリカでも目にすることは稀。この個体を通して61年型ルセーバーの魅力を思い知らされた。
“ミラーマジック” と呼ばれる鏡に反射させる独自のメーター。鏡はダイヤル式に稼働するため、着座位置が異なるあらゆるドライバーにも対応する高級車ならではのギミック。定番のタック& ロールで仕立てた内張&シートのクオリティも見事。
オールドスクールなカスタムとして、エアーサスペンションなどのシステムは採用せず、ストックのメカニズムを活かして、スプリングのアレンジなどでロワード。お馴染みのCragar SSホイールは、14x6リバースオフセットというサイズが要。ホワイトリボンのUS Royalタイヤとの組み合わせによって、王道的なマイルドカスタムとしてのキャラクターをアピール。
独特な形状が目を引くエンジンは、ビュイック独自のネイルヘッド364ci。バルブカバー&エアークリーナーは、アルミ製のムーンアイズ・オリジナル製品。ファイヤーウォールのスムーシングなど、センス良くディテーリングされたエンジンルームも外装と同様にフェードペイント。
1200台がエントリーした“ストカー”日本のアメ車シーンはここにアリ!! ムーンアイズ ストリートカーナショナルズ
MOONEYES
Tel:045-623-5959
HP:http://www.mooneyes.co.jp/
Photo ◆ Hiroshi Nose Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2019年 10月号掲載
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