狭い道も余裕の実用性に長けたサイズ感とネイティブな雰囲気が魅力のS-10!
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CHEVROLET S-10
AMERICAN TRUCKIN JUNKIE
CHEVROLET S-10
アメリカンミニトラックという“ レアキャラ” に魅せられたオーナーたち
フルサイズこそアメリカンピックアップの王道として、これまでもその巨体をスラムドしたり、豪快なリフトアップを施したインパクトの強いクルマたちを紹介してきた。しかし盲点であるミニトラックカルチャーも改めて見るとクールだった!
全幅が国産車感覚で乗れる本格派USピックアップ!
原付からビッグスクーター、リッターバイクにハーレーなどの二輪に加え、旧車から現行モデルまでアメ車を中心に様々な車種の販売、整備を手掛ける大阪府枚方市のUS‐GARAGE。すぐ近くではカフェを営むなど、多彩なビジネス展開で活躍するオーナーのTakuya氏がビジネスユースとして愛用するのが紹介するS‐10。
レギュラーキャブのロングベッドという珍しいフォルムに、ショップロゴをあしらった本国らしいワークトラックスタイルが実に好印象な一台。コレ一台で不動バイクの引き取りから納車までをこなし、引っ越しの手伝いや、四輪用の大きなパーツの運搬までオールマイティーにこなしている。
元々アメ車好きで、S‐10とは別に73年型のマスタング・マック1を所有しているが、こちらは一生モノのコレクション。デイリーユースとして乗るには多少大雑把に扱えるピックアップトラックの方が断然便利だからと、3年前に最終モデルのエルカミーノと悩んだ末に選んだのがこのS‐10だったという。
アメ車のピックアップと言えばC‐1500やラムトラックが定番ではあるが、狭い路地の多い土地柄と、積載するのが二輪メインであるが故にフルサイズは過剰スペック。路肩に止めてレスキューする際も車幅がナローな方が、行き交うクルマたちの迷惑が緩和されるからと、あえてフルサイズを避けた選択肢は特筆物。
こだわりのベッドはスラムドスタイルとは真逆のフェンダーアーチカット。これはバイクを二台積んでも干渉しない様に加工したもので、床を上げて全面フラット化も考えたが、ベッド部の高さが上がるとスロープの傾斜がきつくなる。色々と考えた結果、最善の策がアーチカットだった。フロントシートのみで乗車定員は少なく、背もたれのリクライニングがないところは少々ネックとはなるが、2250mmのロングベッドならほとんどの二輪がハンドルを曲げずに積載可能で、有効面積の広さは大きな荷物を積む際も大活躍。それでいてフルサイズ程取り回しに苦労しない点がS‐10ならではの魅力と語るTakuya氏。
あくまでも仕事用だからと過剰なカスタムは控えているが、先日入庫した2.2ℓ搭載のベースモデルは既にお客さんが付いており、こちらは近々スラムドを施して大掛かりなモディファイを行なう予定とのことなので乞うご期待!
インテリアはステアリングやウィンドーノブの交換程度でほぼオリジナルをストック。フロントベンチシートなので頑張れば3人乗車が可能な点も特筆物。ボトムスは定番のデイトナブラック×BF-GoodrichのRadialタイヤを愛用。94年モデルのフェイスも今となってはネオヴィンテージな雰囲気で味わい深い。
内寸2250mmのロングベッドをさらに有効活用すべく、荷台内側のフェンダーアーチを大胆にカットして積載スペースを拡張。Takuya 氏の愛車ハーレーを一台積んでも、さらにもう一台積める余裕の積載力はビジネスシーンで大活躍。積載スロープはラダー式ではなく、実用性を重視した幅の広い車イス用を愛用。幅が広く安定しており、傾斜が緩やかなので積み下ろしが楽に行なえるという。両ドアとリアゲートに描かれたUS GARAGEのロゴも本国のワークトラック的なイメージで粋!
4.3ℓV6 はアストロと同様に力強く必要にして充分なパフォーマンスを発揮。燃費もフルサイズトラックに比べると多少良くて、インジェクションの恩恵を受けてストレスなくビジネスの足として愛用しているとのこと。
S-10はV6のみならず直4の2.2ℓモデルも存在する。近々カスタム予定の白いベース車両はスラムドする際、タイヤがボンネット内に収まる様にスペースに余裕のある2.2ℓモデルをあえて選んだとのこと。どの様に進化を遂げるか実に楽しみな一台である。
OWNER : Takuya
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 2月号掲載
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