350V8エンジン換装に4L60Eを組み合わせ地を這う様に走るシボレーS-10

ピックアップトラック

シボレー

アメマガ2022年11月号

S-10

A LIFE WITH S-10

ネイリストの彼女が青・黄・白を何度も納得いくまで配合して生み出した、完全オリジナル調色のミントグリーンが色鮮やかなスラムドC-10。V8搭載でさらに進化させたガールズトラッキンカスタムの現在地に密着!

A LIFE WITH S-10


夫婦で協力仕合ながら、オリジナリティを追及

1995 CHEVROLET S-10

以前アメマガガール企画でも登場して頂いた和歌山県の萌さん。エンジン換装からフレーム加工、エアサスのインストールなど、何でも自分でこなす中岡氏の妻であり、自らのS-10に関しては夫婦共同作業で一緒にカスタムに勤しむ強者。そんな彼女のS-10がエンジン換装で大きく進化したと聞いて再び取材へと向かった。

 

相変わらず鮮やかで発色の良いミントグリーン系でオリジナル調色されたボディカラーは、蒼い夏空に映える。今回の大きな変更点は主に350エンジン換装、ベッド部分の造り込み、そしてインテリアカスタムの通過点だ。

エンジン換装はボンネットをストックのまま実現すべく小径のエアクリーナーを採用。高さがあったので台座の部分やエアフィルターをスライス加工。「こんな小さいエアクリあった!?」と目を疑うサイズ感ではあるが、吸気効率に問題なし!

 

組み合わせるミッションはATのみコンピューター制御をかける4L60E。キャブ車らしい乗り味を楽しみつつ、乗りやすくて故障してもすぐにパーツが手配できるユニットへ換装した。

 

エアサスは夫と共に組んだエアフォースのスーパーパフォーマンスキット。プレッシャーセンサーのエア圧数値をECUがデジタル化してリモコンにエア圧を表示。予めメモリーさせた車高へボタン一つでセッティングできて低い姿勢で走らせることも可能だ。

 

以前はベッド部分にフレームやエアサスのシステムが剥き出しだったが、現在はキャビン後方にメンテナンス用の開口部を設けて鉄板でベッド部分を製作。何か不具合があってもクィックメンテナンスできる様に配慮。

 

現在デジタルメーターを導入して、インパネ周りの造り込みを思案中とのこと。妄想、想像してカタチにしていく時間を、夫婦で共有できるのは羨ましい限りだ。

違和感なく収まっているが、フェイスは同年代のS10ブレイザー用をスワップ。トラックとはヘッドライトの形状が異なる。大胆なフェンダー被りで魅せるイントロのボトムスもクール!

サイドシルカットなしでも水平に良い具合にスラムドするS-10。キャビンの床揚げ具合やベッド部分を見れば、スラムドスタイルの凄まじさが一目瞭然。

エンジンは350 V8で4速AT(4L60E)を組み合わせ、エアクリーナーがスライスされて薄くなっているのが分かる。ステアリングギアボックスやフレームを巧みにかわすヘダースはHedmanをベースにワンオフで製作。

太めのフレームに直付けされたスイッチ類、そしてビレットステアリングの前にレイアウトされたデジタルメーターやトルグスイッチがスパルタンな印象のインテリア。現在このインパネ周りをどう仕上げていくかを思案中だ。

OWNER'S FILE : Moe


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年11月号掲載


関連記事

RELATED


小回りが効いて、荷物もガンガン積める最高の足車【1995 シボレーS-10】

以前誌面に登場したK5サバーバンに乗るリヒトくん。彼の母親であるMikiさんもは1995年型S-10オーナー。親の影響を受けて子供もアメ車に乗るって話は良く聞くけど、その逆を行く彼女のS10ライフとは!?

足車のジムニーをシボレーS‐10へ気楽に乗れるサイズ感が最高

グランドチェロキーを所有している西井さんが「ラフに、カジュアルに乗れるトラックを増車したい!」と選んだのがS-10。キャンプの足にはもちろん日常使いでも大活躍。その魅力について話を伺ってきた。

ボロを纏えど中身は錦、まだまだ理想を追求し続ける【東海カーズ】

古いマンションをリノベーションするのが流行りだが、ビンテージカーにも同じことが言えるのでは? 中身をアップデートすることで、最新モデルにはないオリジナリティを追求できるが、カーズの場合はもう一歩先の独自の路線を貫く。

数々のアメ車を乗り継いできた義父とアメ車デビューした娘婿

初めてのアメ車にアストロを購入した娘婿のYuuriさん。一方ナビゲーターに始まり、C-1500、タホ、アストロ、そしてC1500とアメ車を乗り継いできた義父であるAtsushiさん。人生の先輩として、アメ車乗りの先輩として伝えたいこと、そしてその先へと紡ぐ将来の夢を語る。

【1985 シボレーC-10】人気爆上がりの第3世代後期 激レアのディーゼル

シボレー・C/Kモデルの第3世代(1973~1987年)。特に角目4灯に変更された後期型の人気は高く、車両の争奪戦が行なわれている。スカイオートで販売中の85年型C-10は、ディーゼルエンジンを搭載する超激レアモデルだ。

 

最新記事


2025/11/11

兄弟揃ってマッスルカーさらにボディもマッスルに

セダン

クーペ

ダッジ

フォード

ファミリーカーがアメ車だったということで、物心つく前からアメ車と触れ合っていた兄弟。そんな生活を送っていればアメ車は非日常ではなく、日常のありふれた光景。そのため2人がアメ車を選んだことは自然の理と言えるだろう。

2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2025/11/04

【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典

イベントレポート

FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)

2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

ランキング


2025/11/11

兄弟揃ってマッスルカーさらにボディもマッスルに

セダン

クーペ

ダッジ

フォード

ファミリーカーがアメ車だったということで、物心つく前からアメ車と触れ合っていた兄弟。そんな生活を送っていればアメ車は非日常ではなく、日常のありふれた光景。そのため2人がアメ車を選んだことは自然の理と言えるだろう。

2018/03/27

スラムドは不向きとされるラムバンを極限まで落とし込む

バン

ダッジ

足回り

アストロやシェビーバンなどのGM系バンでは着地スタイルも珍しくはないが、ベースがラムバンとなると車高調でローダウンが限界…。だが、その一歩先を目指し、アキュエアーを駆使してボディメイクを敢行!

2024/12/31

【FORD F-150 LIGHTNING】公道は走行できないですがビジネスのために投入!

ピックアップトラック

フォード

チャレンジャー専門店のラグジ・島澤社長から「F-150のライトニングを、ディスプレイ用として購入したお客様がいますよ」と連絡が。展示するためのクルマってどういうこと? とモヤモヤしながら取材に向かった。

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。