ヘルキャット&SRT10のハイパフォーマンスを義兄弟二人で楽しむ
2006y DODGE RAM SRT-10
2015y DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT
不動のDODGE ダッジの魂に魅了される
2015 Dodge Challenger SRT Hellcat
2006 Dodge Ram SRT-10
ダッジの魂に魅了されるチャレンジャーの中でも最高峰のハイパフォーマンスモデルであり、昨今ではドラッグレースでも愛用率の高いヘルキャット。そしてVIPERと同じV10を搭載するラムSRT‐10。義兄の影響を受けて1カ月前に実現させた二人のハイパフォーマンスモパーライフに迫る!
様々なアメ車を乗り継いで到達した本質の見極め力
若かりし頃は勢いだけでクルマを選び、過剰なカスタムにお金を投じて誰よりも目立ちたいと背伸びをしがちだが、ある程度の年齢になってくると、クルマに限らず本質を見極めた賢い選択肢が身についてくるものである。
紹介する二人の義兄弟がまさにそんな感じで、兄のAPALAND氏は、C‐1500に乗って様々なイベントに大勢を引き連れて参加したり、時には仲間内のクルマ専属キャンギャルやカメラマンを手配して撮影会を楽しんだりした後、40代になるに連れてクルマとの向き合い方も大きく変わってきたと言う。その背中を追う様に弟もエスカレードに乗ってアメ車ライフを謳歌していたが、兄のSRT‐10に感化されて45歳の節目にヘルキャットを手に入れた。
どちらもホイールはノーマルで大掛かりなカスタムを施すというよりも、個体の良さを引き出す程度に控えた仕様となるものの、10年近く乗り続けている兄のSRT‐10はインテリアを総張り替えしてVIPERのロゴ刺繍をヘッドレストにあしらい、黒×赤のレーシングストライプをステッカーではなく塗装で仕上げて艶感を損なわない様に演出。ヘダースからリアエンドまでワンオフで製作したマフラーはバルブトロニックの音量切り替え式を採用し、ツーリングやイベント参加時と普段乗りとで使い分けるなど、TPOをわきまえた大人なカスタムが好印象。
一方、約1カ月前に購入したばかりの弟のヘルキャットは年明けまでにフルラッピングを行なうそうで、兄と同じ様に品格のあるジェントルなヘルキャットへと仕立てる予定だ。ちなみにASSISTのフロントウィンドーデカールは、彼らが所属するカークラブで、アメ車オンリーではなくスーパーカー集団を含めた大人のクルマ好きたちも所属する大規模カークラブであり、二人はその中のアメ車部門に所属。一緒にツーリングすることもあり、圧倒的なハイパフォーマンスを誇るスーパーカーたちに引けを取らずにハイウェイを一緒に巡航できるところも、SRT‐10やヘルキャットの特権。
とくにSRT‐10の場合は、そのビジュアルから甘くみられることも多く、追いつき、追い越した時の優越感も格別。強いて言うなら車高が高い分スピードが上がると風の影響をもろに受けてしまうこともあるが、それでも普通のラムトラックとは別次元の走りが堪能できてしまう。ヘルキャットにもそうした資質があり、チューニングを施せば707hpを800hpオーバーにアップデートすることも可能。カスタムして飾るよりも走らせて楽しむ。クルマ道楽の本質とはまさにそこにあり、年齢と共にその傾向が如実に表れるもの。 二人のハイパフォーマンスモパーライフはまだ始まったばかり。今後も様々な走り自慢のツーリングに参加して、その実力をジェントルに見せつけていって欲しいものだ。
2015 Dodge Challenger SRT Hellcat
OWNER NEXCEED
前の愛車エスカレードは家族を乗せてもゆとりのスペースで大活躍だったが、娘も大きくなり家族で出掛ける機会も減った。そんなタイミングで兄の影響を受けて購入したヘルキャットに乗り、兄と共にモパーマッスルを堪能する時間は、家庭内で男一人だった彼にとってまさに至福の時。
707hpオーバーのハイパフェーマンスを発揮するヘルキャットは次世代モパーマッスルの大本命。購入してまだ1カ月程度なので現状はノーマルではあるが、2020年を迎える頃にはフルラッピングを施して大掛かりなモディファイを計画中。SRTの純正マットブラックホイール×ブレンボブレーキシステムは非常に完成度が高いのでしばらくそのまま楽しむ予定。
2006 Dodge Ram SRT-10
OWNER APALAND
K&Nエアフィルターやヘダースからのワンオフマフラーで吸排気チューニングを施すV10エンジン。スーパーカーツーリングにも意欲的に参加しており、一緒に走らせていても後れを取るどころか、車種によっては抜き去る勢いのSRT-10は、羊の皮を被った狼。猛牛や競走馬を相手に互角で渡り合えるフルサイズトラックはおそらく他に存在しないだろう。
マニュアルのツーシーターというギミックも非常にスポーティーで、シングルキャブのボディはアグレッシブな走りに最適。内装はバイパー同様のカラーコーディネートでフルカスタムされており、ヘッドレストにはバイパーの刺繍をあしらう。純正で装着されているピラーメーターも非常にレーシーで好印象。
写真&文/石井秋良
アメ車マガジン 2020年 3月号掲載
最新記事
2024/10/12
キリっと引き締まった新顔がチャームポイントの新型モデル【ジープラングラー】
アメリカ本国ではすでに発表されていた新型モデルを、2024年5月10日から全国のジープ正規ディーラーで販売を開始した。今回はあまり大きな変更は実施されていないものの、アイデンティティであるグリルをデザインしなおしていることが一番のトピックだ。
2024/10/11
カリフォルニアハウスには国産車よりも断然アメ車が似合う!【1978y シボレーC-10】
赤いC-1500で一度本誌にも登場したことのあるオーナーさん。実はその後ハイエースへと乗り換えて数年間は便利で快適なカーライフに身を置いていた。しかし、自宅に停めたその雰囲気がシックリこない。セカンドカーのジムニーでも何か違う。ってことでC-10を停めてみたら完璧!
2024/10/10
直線基調のロングホイールベースで魅せる【カプリスワゴン】
故きを温ね新しきを知る。いわゆる“温故知新”ということわざがあるが、若者たちのアメ車事情は新しきを知ってから古きを知るという逆転現象も珍しくない。2000年以降に生まれた若者たちを魅了してやまない80's Classicに迫る!
2024/10/09
VW TYPEⅡの対抗馬に相応しいCalでVintageなルックスを継承【フォードエコノライン】
61年にファルコンをベースに誕生した初代エコノラインは、エンジンを床下にレイアウトしたキャブオーバーワンボックスバン。当時のVWタイプⅡに対抗すべくリリースされたとの噂。その二代目となるのが68年よりモデルチェンジを果たしたこちらの個体だ。