ノーマルモデルが多いラムバンはコンバージョンモデルは珍しい?
ショップがイチオシするアメ車中古車を徹底試乗紹介
2003y DODGE RAM VAN
THE PICK UP TEST DRIVE
2003y DODGE RAM VAN
ショップがイチオシするアメ車中古車を徹底試乗紹介 フルサイズバンでも圧倒的人気を博したダッジラムバン。流通量も多かったために中古車も比較的豊富だったが、ここ最近はジワリと価格が高騰傾向にある。最終年型の03年型で、マジェスティックコンバージョンのショーティがガレージダイバンに在庫している。これは間違いない掘り出し物だ!
最終年型の03モデルはコンバージョンが唯一の選択肢
アストロを筆頭にするアメ車ブームが起きた2000年代初頭。アストロよりも大きなボディサイズを誇るフルサイズバンの人気も加熱。シボレー・エクスプレス(シェビーバン)、フォード・エコノライン、そしてダッジ・ラムバンがそれだ。中でもラムバンは、ダッジという個性ブランドという側面もあり、特に人気が高かった。
ラムバン(ダッジバン)の歴史は古く、初代モデルは1971年。1981年にラムの名前が与えられた2世代目へと移り、丸みのあるボディへと変わった第3世代は94年からとなる。そして98年には、エンジン・内外装の改良がされ、第4世代ともいえる(正式にはマイナーチェンジ)仕様となり、最終型の03年型まで続く。丸みのあるデザインは94年から03年型まで基本的には同じなので、パッと見はななかな判別できないが、外装で言えば三角窓などの有無が分かりやすいだろう。
角張ったデザインが好みのオーナーも多く、ラムバンの人気の年式は幅広いが、それでも一番人気は最終型の03か02年モデル。中古市場ではコンバージョンモデルも多く出回るエクスプレスとは違い、ノーマル車が多いのもラムバンの特徴。そんな中で、ガレージダイバンに在庫しているラムバンは、人気の最終型03年で、マジェスティックコンバージョンというモデルはかなりのレアモデルだ。
IMPRESSIONS 街乗りは少し持て余すが高速巡航はストレスフリー!
ノーマル車高ながら、乗り降りに苦労するのはご愛嬌。フロントも短く、見晴らしもよいので、アメ車初心者でも運転しやすいのでは? 200hpそこそこのパワーだけに、多くの人は加速力に期待しないだろうが、パワフルな出だしから伸びのある加速を見せる。それだけに、ストップ&ゴーが続く街乗りでは巨体を持て余す感じがする。高速巡航でこそ安定した力を発揮するだろう。サスペンションやブレーキのヘタりが多いモデルだけに、試乗ではしっかり確認したいところ。今回の車両では、大きな不満は感じられなかった。
フルサイズはデカイから無理?実はショートは5m未満だ!
フルサイズバンと聞くと、巨大なボディサイズをイメージするかもしれないが、ラムバンにはショートボディが存在し、全長も5m 未満となる。これもまた、ラムバンが選ばれる理由の一つだ。
レンタカーとしても貸し出しが可能
ラムバンは、商用ユースのカーゴバンを基本として、カーゴバン、パッセンジャーワゴン、コンバージョンといったボディタイプ、全長が違う1500/2500/3500といったシャシータイプに加え、エンジンラインナップも多く設定されている。ただし、日本に輸入されている多くのモデルは、パッセンジャーワゴンの1500または2500で、エンジンは3.9L V6がベース設定だが、5.2L V8がメインに導入されている。フルサイズバンという名前から、全長がとにかくデカイと思われがちだが、俗に「ショーティ」と呼ばれる1500は、全長が5m未満と、ハイエースロングよりも短い。
03年型が最終型と記載しているが、正式にはパッセンジャーワゴンが02年型で終了し、03年型にカーゴバンとコンバージョンが終了する。コンバージョンは、アストロでも有名になったように、インテリアをコンバージョンメーカーが豪華仕様に装飾したモデル。今回のモデルはマジェスティックコンバージョンと呼ばれ、ライトな仕様変更となっている。ブラックレザーシートに変更され、2・3列目はリクライニング付きでフラットになるのが大きな特徴だ。 現在この車両は同ショップでレンタカーとしても活躍中。よって、購入を検討する際に、レンタルして感覚を試すこともできる。まずは一度、気軽にレンタルしてみよう!
コンバージョンモデルの多くはウッドパネルを使ったインパネが多いが、ブラックで統一したシンプルスタイル。SDナビ・地デジ・ETCといった装備もしっかり設置されている。
一般的なパッセンジャーワゴンモデルではシートはモケットとなるが、コンバージョンならではのブラックレザーシート。豪華な装飾こそされていないが、インテリアはグレーとブラックで統一された仕様に変更されている。ブラインドカーテンが何気に嬉しい装備だったりする。
フルサイズバンの最大の魅力といえば、やはり広い車内スペース。ベーシックモデルにはリクライニング機能がないシートもあるが、2列目はもちろん、3列目もリクライニングができて、完全ではないがフラットになるのもこの車両の魅力。リアハッチは1枚型もあるが、便利なのは観音開きだ。
エンジンは3.9L V6をベースに5.2、5.9L V8マグナムがラインナップする。撮影車両のショートボディには、基本的に5.2Lが搭載される。ライバルとなるエクスプレスなどと比べると数値スペックは低いが、トルクが太くパワフルな走りを見せてくれる。ホイールは純正の16インチ。ここ最近は純正ホイールをあえて履くオーナーも増えており、純正ホイールの需要は高い。社外品に交換したとしても、大事に保管しておきたい。
SPEC 全長×全幅×全高●4892×2001×2024mm ホイールベース●2776mm エンジン●V8 排気量●5.2L 最高出力●225hp/4400rpm 最大トルク●43.6kg-m/3200rpm トランスミッション●4AT
試乗SHOP GARAGE DAIBAN【ガレージダイバン】
所在地:東京都江戸川区一之江8-4-5TEL:03-5607-3344
URL:http://www.daiban.com/
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜日
GDファクトリー千葉店
所在地:千葉県千葉市稲毛区長沼町208-1TEL:043-215-3344
写真&文/相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 4月号掲載
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