4ドアのコロネットを絶妙にアレンジ、マッスルカー的なアプローチの秀作

1972 DODGE CORONET
不動のDODGE ダッジの魂に魅了される
1972 DODGE CORONET
4ドア車が2ドア車と独立した専用デザインとなった6世代目(71~74年型)のコロネット の4ドア・セダンをベースに、マッスルカー的なアプローチのストリートカーにアレンジしたオルタナティブな秀作。
セダンをワイルド&スタイリッシュにブラッシュアップ
コロネットというと、マッスルパッケージがラインナップされた5世代目(65~70年型)を真っ先に連想する。49年のデビューから59年の4世代目まではフルサイズだったが、5世代目よりインターミディのBボディとしてダッジの乗用車の主力モデルとして76年までラインナップ。近年はマッスルカー人気で知られるようになったが、そこではあくまでも5世代目の2ドア車に限定されている。
マッスルカーやホットロッドなどのパフォーマンスありきのフィールドにおいては、4ドア車は不向きであり、スタイリング的にも2ドア車よりも劣るため、スルーされがち。それだけに、価格の面では安価で入手しやすいのがポイント。2ドア車に比べて魅力が薄い4ドア車をベースにする以上、それなりの工夫が必要となるが、まずはベース車の選択が重要。そこで、4ドア車が2ドア車とは別のデザインとなり独立した6世代目の72年型とした。兄弟車に当たるプリマスのサテライト では2ドアと4ドアでラインナップするが、この時代のコロネット には2ドアが存在しないのもポイント。
また、6世代目からはチャージャー 同様に空力特性を加味したスムースなボディフォルムとなり、Bピラーを無視すると、2ドアとしても成立しそうなシルエットが魅力大なのである。ダッジのマッスルパッケージを象徴する「バンブルビーストライプ」や、オプションのミラーをチョイスし、社外の5スポークホイールでアップデート感を演出。この個体は、独創的なアプローチとして、アメリカの専門誌でもフィーチャーされた経歴もある。
グリルを1周するフロントバンパー、レンズ内蔵のリヤバンパー、長いリヤオーバーハングなど、この時代のMOPAR のアイデンティティがしっかりと反映されている。4ドア車で独立した専用デザインということもあり、特有の魅力がある。車高プロポーションも絶妙。
搭載エンジンは、V8ではスタンダードで唯一のスモールブロックである318ciをベースに、アルミヘッドや4bblキャブでアップグレード。手の込んだディテーリングでルックスも◎!トランスミッションは3速AT。
サスペンションは、F:トーションバー、R:リジットリーフ。カジュアルかつモダンな細身の5スポークホイールは、ロケット製。装着 タイヤは、ピレリ・P-ZERO(F:245/40ZR18、R:285/40ZR18)。
6人乗車のベンチシートによるベーシックな仕様。内張なども含め、基本的にストックをキープ。ステアリングは、ホイールのデザインにマッチするデザインの社外品にアレンジ。Automator製のゲージ&タコメーターを追加。
Thanks /ナオキモータービルド
TEL:072-236-7300
URL:https://naoki-mb.co.jp
★ PHOTO & TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 3月号掲載
最新記事

2025/06/20
奥さんに内緒でプチカスタムマフラーエンド交換【PATRIOTを購入した話 ④】
軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。基本的にノーマルだが、やっぱりカスタムしたくなってきたのでピットインアクツへGO!

2025/06/18
【ダッジ チャージャー SRT8】アメ車界隈でもスタンス系が盛り上がってほしい
スポーティー系からフルサイズトラックまで所有してきたが、一貫しているのはシャコタンスタイルが好きだということ。タンドラをシャコタンフォルムにと計画したものの、それならチャージャーの方がと勧められて理想へと近づける。

2025/06/16
クルマのサビ対策に最適な逸品、電子サビ防止装置「ラストストッパー」
集中豪雨や台風、そしていよいよ本格化する融雪剤散布シーズンの到来など、クルマにとって過酷な環境である日本。これらが原因で発生したサビはクルマにゆっくりとダメージを与えていくため、サビを発生させないことが何よりの対策だ。科学・化学的に証明された理論を応用して、サビを電子の力で抑制するのがこの「ラストストッパー」なのだ。