初めての愛車がキャデラックデビル!ティーンエイジャーのステキな50'sライフ

クーペ

キャデラック

デビル

クーペデビル

アメマガ2020年5月号

THE AMERICAN CAR GUY

1958 Cadillac Coupe DeVille

THE AMERICAN CAR GUY


1958 Cadillac Coupe DeVille

6歳の時に58年型キャデラックに遭遇して衝撃を受けて以来、憧れのクルマとして一途に思いつずけた。そして、なんと、初の愛車として10代にして念願の1958年型クーペデビルを入手してしまったカーガイのストーリー。

一生の愛車として手に入れた1958年型デビル

「1958年型キャデラックを愛車にするティーン」の取材と聞いた時点では、きっと実際の所有者は父親なのでは?などと、自分の尺度で考えていた。ただでさえ若者のクルマ離れといわれている中で、アメ車という時点でもハードルが上がるのに、ヘリテージな域のフィフティーズ・カーを愛車にするとなると、10代にはとても現実的とは思えなかった…。ところが、今回紹介するオーナーの橋本凛太朗さん(19)に会って話を聞いて納得した。確かに、父親が67年型のキャデラック(88年型と90年型も所有)に乗っているので、環境的にも感覚的にも、古いアメ車になじみやすかったのかもしれない。

1958 キャデラック クーペ デビル、1958 Cadillac Coupe DeVilleIMG_1259

しかし、どんなに環境が整っていても、何となくでは58年型デビルという選択肢は出てこないし、苦労や努力をして所有、維持するには至らない。6歳の時に遭遇したピンクの58年型キャデラックから受けた衝撃が忘れられず、いつか自分も愛車にしたいと想い続けた来たのだ。その純粋な想いは、キャデラックを通して、アメリカそのものを象徴するフィフティーズ・カルチャーにも発展し、ファッションや音楽でも50年代を意識するようになった。ヘアースタイルやファッションにとどまらず、ギターではグレッチを愛機とし、オールディーズなロカビリーをカバーするほど。ティーンにして、そこまでどっぷりとハマった彼にとってこの個体は、一生の愛車という深い思いで所有しているのがステキなのだ。


淡いブルーにも見えるボディカラーは、50'sらしいパステル調のペパーミント。トップのホワイトと、クロームパーツとのコントラストが美しい。コンディションも含めて、全体的にストックをキープしている。エンブレムなどの細かいパーツは、オーナー自身が分解してリペイントしている。そんな所にも一生の愛車への愛情を感じる。

1958 キャデラック クーペ デビル、1958 Cadillac Coupe DeVille

あくまでもデビルが好みで入手。テール部が後方に向かってフェードアウトするエルドラドの方が優美な印象を受けるが、デビルの方が高級車キャデラックとしての重厚感があり、テールフィンもより強調されて50's感も濃厚。この個体は、ノンレストアでグッドコンディションを保持する、いわゆるサバイバーのような状態なのが素晴らしい。納車日にマイナートラブルが発生し、問題が解決するまでに4ヶ月のお預けをくらってしまったが、現在は難なくドライブを楽しめている。

IMG_1266


搭載エンジンとトランスミッションもオリジナルの365ci(6ℓ)& 3速AT。最高出力は335hpとパワフルな上、ATも3速とあって、60年以上が経過した現代でも、難なく対応できるポテンシャル。最新かつ最強のメカニズムが導入される流石キャデラック!

IMG_1260IMG_9007

ホイールはストックのスチール&ハブキャップ。タイヤは当時の雰囲気にマッチするホワイトリボン(ATREZZO235/75R15)。トランクに収まるスペアタイヤやジャッキは、当時の純正品が保持される。

1958 キャデラック クーペ デビル、1958 Cadillac Coupe DeVilleIMG_9018

ステアリング、化粧パーツ、内張およびシートのファブリックに至るまで、オリジナルの状態をキープしている。 後方にスライドしてか下部に下がる2ウェイのクオーターガラスのパワーウインドーなどの装備も、きちんと機能している。

IMG_1885

ライフスタイルにも50'sを取り込んでいるだけに、オーナーと愛車との雰囲気がマッチしている。リンタロウくんが好感度の高いキャラクターなので、コテコテの50'sにしてカジュアルな印象。とにかく58年型のデビルを愛していて、その知識レベルも相当なもの。


Photo & Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

最新記事


2025/12/11

【ジープオーナーズミーティング】Jeepがあるから楽しい。仲間といればもっと楽しい!

イベントレポート

Jeep owner's meeting in SAGA vol.3
佐賀空港グランド

2025/12/09

【WHAコーポレーション】ユーザーと一緒になって、ジープを楽しむ専門店!

SUV

ジープ

ショップ

日本国内でジープは正規販売されているが、アメリカ仕様は日本にないボディ色やエンジンなどがラインナップされる。正規輸入車は確かに乗りやすいが、それを差し引いてもUSモデルに乗りたい人たちが、WHAコーポレーションの扉を叩く。

2025/12/04

【1970 シボレー ノバ】90年代の350エンジンを搭載して気楽に乗れる

クーペ

シボレー

日本の道路事情にマッチしたサイズ感と、70年代のアメ車らしさを色濃く感じさせるフォルム。同年代のシェベルとは異なる魅力を放つNOVA。その個性を生かしつつも快適に乗れるようにアップデート!

2025/12/02

【Camp Jeep 2025】Jeepとともに全力でアウトドアを満喫できるキャンプイベント

イベントレポート

Camp Jeep 2025 with Feel EARTH
新潟県 苗場高原オートキャンプ場

ランキング


2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2024/03/22

1997年の新車購入から四半世紀を経てフルリメイクを敢行!【1997 シボレー サバーバン】

SUV

シボレー

OBSを語る上で新車からずっと乗り続けているオーナーは非常に興味深い。それがスラムドサバーバン界の重鎮且つ、ショーカーで普段使いまでこなす強者となればなおさらだ。そこで濱田さんに登場頂いた次第だ。

2025/12/11

【ジープオーナーズミーティング】Jeepがあるから楽しい。仲間といればもっと楽しい!

イベントレポート

Jeep owner's meeting in SAGA vol.3
佐賀空港グランド