アメ車でドリフトをもっと楽しみたい!だからドリフト用ナックルを本気で開発!
DRIFT EASY KNUCKLE【ドリフトイージーナックル】
これが俺たちのAmerican Life アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ
DRIFT EASY KNUCKLE【ドリフトイージーナックル】
新しい挑戦は新しい遊びだ!ドリフトを楽しむ!アメ車のパワーを全開で振り回す!
日本のモータースポーツとして人気の高いドリフトだが、そこに参戦するアメ車はまだまだ少ない。そんな中、もっとアメ車でドリフトを楽しんで欲しいと動き出したのが、埼玉県にあるジョイベース。マスタング専用ドリフト用ナックルを開発し、上手にかっこ良く誰でもドリフトを楽しめる仕様にする!
アメ車でドリフトを楽しむ、それをもっと広めたい
モータースポーツではもちろんF1が人気であり、見た目の面白さで言えば、ドリフトも人気の競技だ。しかし自分参加型となると、愛車にチューニングを施し性能を高めてサーキット走行でタイムを競うのが一般的で、ドリフトはまだ「見るもの」として捉えているのが、アメ車業界での現状だ。
その理由のひとつとして「上手く操作できないから、面白くないというのが大きいと思います」と語るのは、埼玉県さいたま市でアメ車中心の販売・整備・カスタムを行なうジョイベース代表でありながら、ドリフト走行会に参戦し受賞経験もある大谷さん。確かにドリフトには独特なブレーキ・ハンドル・シフト操作が必要となり、誰もが簡単にできるものではないのは確か。しかし、映画や代表的ドリフトレースで見る後輪を横滑りさせながら走るクルマは、ドリフト走行用に足回りを変更しているのが当たり前。ノーマル状態で上手に操作しようと思ったら、馬力のあるアメ車でも「ある程度は流れますが、さすがに難しい」。
ドリフトの楽しさを身を持って知り、アメ車をトコトン愛する大谷さんにとって、アメ車でドリフトを楽しんでもらうためにはどうすれば良いかは、長年のテーマだった。アメリカではドリフト用の足回りパーツも販売され、装着すれば確かにキレイなドリフト走行が可能になるが、アッセンブリー交換で非常に高価なため、一般街乗りを共用するユーザーには、おいそれとオススメできない。
そこで決断したのが、容易に交換できるドリフト用ナックルを、アメ車用として開発すること。「国産車では、様々な部品を交換して作り上げていかないと楽しくドリフトすることができませんが、アメ車だとナックルを変えれば楽しいドリフトが可能で、V8エンジンの多いアメ車ではそれを全開にできる楽しさ、全開にした時のエキゾーストノートに痺れます」と、遊びであるドリフトに、本気で取り組んで行くことにしたのだ。
埼玉県さいたま市で、アメ車をメインに販売・整備・カスタムを行なうジョイベース・代表の大谷さん。誠意ある販売車両、整備を心掛け、カスタムも幅広く対応することで多くのユーザーが足を運ぶ。モータースポーツ全般に精通し、特にドリフトは自らハンドルを握り走行会に参戦し、多くの受賞経験を持つ。「日本でアメ車のドリフトといえばジョイベースと言われるように、ガンガン走っていきます」と今後の意気込みを語る。
上手にかっこ良くドリフトする肝はタイヤ切れ角にあり!
「ドリフトを上手に行なうには、タイヤの切れ角が重要なんです。切れ角をより大きくすることにより、車体のコントロールが容易になる。アメ車はそもそも馬力があるので、横滑りはしやすいんです」。そのタイヤ切れ角を向上させるパーツが「ナックル」だ。国産車でドリフトを行なう車両の多くが、様々なメーカーのナックルを装着しているといっていい。
ジョイベースが開発したのは、日本初となるアメ車専用(マスタング)ドリフト用ナックル「ドリフト・イージー・ナックル」。ドリフト業界では有名なリバースナックルの協力を得て、プロドライバーによるセッティングも実施し、4点ボルト固定で脱着も容易のため、競技会場での交換も可能。
マスタングを選んだ理由は、ホイールが国産メーカーを装着可能・消耗品等のパーツが入手しやすい・NAエンジンでもパワーがある・LSD装着済み・車両価格が手頃になってきたことを挙げ「マスタングは、ドリフトやるためのクルマですね」と大谷さんは笑う。
まずはマスタング用の反応を見ながら他車種用の開発も検討し、さらにはより操作性を高めるため、タイヤ接地面積を増やすネガティブキャンバーのロアアーム開発も視野に入れる。
「アメ車でドリフトに挑戦したいけど、誰に相談すれば判らないというオーナーさんがいれば、ぜひ相談してください。ドライビングテクニックはもちろん、クルマの構造的な知識も勉強になると思いますよ」。
ドリフトという、アメ車にとっては新しい遊びが、近い将来スタンダードになるかもしれない。
2009 FORD MUSTANG SHELBY GT500
スーパーチャージャー搭載の500馬力を誇るGT500だけに、エンジンチューニングは施されていない(もちろんNAマスタングでもドリフトは可能)。ボンネットは、ジョイベースのカーラッピング部門であるRISE1が手掛けた星条旗ラッピング。ミラーは本物と見間違うようなカーボンラッピング。シートはブリッド・バケットシートに、星条旗をイメージした赤・青のシートベルトの組み合わせ。リアシートは取り外されている。
リバースナックル・ジョイベース共同開発
DRIFT EASY KNUCKLE【ドリフトイージーナックル】
日本初開発のマスタング用ドリフト“ナックル”登場! タイヤ切れ角を増幅させるナックルで別次元の走りを実現! 増幅したタイヤの切れ角を見よ! 2019年9月に開催されたAMZでスタートした「マスタング・ドリフトプロジェクト」。その第一弾となるのが、タイヤの切れ角を増幅させるナックルの開発。
ドリフト業界では有名なリバースナックルの協力を得て開発が進められ、プロドライバーによるセッティングも何度も実施。そして完成したのが「ドリフト・イージー・ナックル」だ。アッセンブリー交換となる既存のアメリカ製ドリフト用キットとは違い、4点ボルト固定で容易に交換ができるのも大きな特徴。そのため、通常は純正ナックルで走行し、ドリフト会場でドリフト・イージー・ナックルに交換ということも可能だ。今後はマスタング以外の対応ナックルも検討し、よりドリフト操作性を高めるネガティブキャンバーのロアアーム開発も視野に入れている。
ドリフト走行にはタイヤ空気圧の微妙なセッティングも重要となる。タイヤは数本コースを走っただけでボロボロになるので、スペアは数セット必要だ。「ドリフトを楽しむことでクルマの事をもっと知られて、タイヤ交換などで運動不足解消にもいいですよ」と大谷氏は笑う。
大谷氏が愛用するヘルメットは、AMZのアワードトロフィーでもお馴染みのグランドアーツ・ヒデさんが製作を手掛ける。さすがのクオリティだ。
■競技用部品
■適応:フォード・マスタング
問い合わせ:ジョイベース
TEL:048-812-4176HP:http://www.joy-base.co.jp
Photo:古閑章郎
Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載
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