キャデラック デビルに乗れたのは人との出会いがあったから!

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アメマガ2025年3月号

US CUSTOM TREND

グレイスキャブ

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デビル

デビル 2ドア コンバーチブル

「合縁奇縁(あいえんきえん)」という四字熟語があるが、今回登場するオーナーさんとグレイスキャブ・戸田社長の絆は、まさにその通り。イベントのブースというどこにでもある出会いが、無二の親友へと繋がっていく。

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クルマが人との出会いを作り、人の縁がクルマを引き寄せる

1965 Cadillac De Ville 2door Convertible

若い時に欲しいクルマがあっても、簡単には手に入れられないもの。その後、経済的に余裕ができたとしても良好な個体に出会えず諦める…というのが現実だろう。だがそんな夢の様な話を叶えたのが、デビルに乗る安本さんだ。免許を取得したらスグにクルマを購入するため、高校生の時からバイトを開始。裕福な友人はインパラなどを購入するが、それを横目で見ながら左ハンドルのアコードセダンを購入する。

 

だがここで諦めないのが安本さんのスゴいところ。その後も仕事に励み、齢20歳にして2000年以降のドゥビルを新車で購入する!このクルマは結婚を機に手放すが、この時に戸田さんと巡り合う。以来、四半世紀近くにの付き合が続いており、安本さんは「かけがえのない友」だと断言する。

そんな気心知れた関係になったある日、戸田さんは安本さんが長年欲しかった65年型デビルの極上車がアメリカにあるという情報を入手!早速2人で渡米し無事購入を果たすが、安本さんは「自分独りの力では絶対に手に入れられなかったですし、しかもアメリカに行って買い付けるという、貴重な体験をさせてくれた戸田さんには感謝しかないですね」と今でも楽しそうに振り返る。

 

次に欲しいクルマはまったく思い浮かばないそうだが、60歳や70歳になっても戸田さんと一緒にアメ車トークができる関係性をこれからも続けたいと語ってくれた。

安本さんがとくに気に入っているのが、65年型の特徴であるストレートウインドウ。ちなみに内外装はフルオリジナルで、シャンパンゴールドの塗装は当時のまま。「モデルイヤー、コンディション、ボディカラーとすべてが揃った個体に出会えたのは奇跡ですが、このクルマに巡り会えたのは戸田さんのお陰です」と安本さんは語る。

トランクルームにはエアサスユニットを設置。リアフェンダー内にタイヤが隠れるほどの低さを実現しているが、いつでもノーマルに戻せるというコンセプトで戸田さんにカスタムをオーダー。もちろん戸田さんも快諾したのは言うまでもない。

タイヤ&ホイールは20インチに変更。また前後ブレーキやマスターシリンダーはウィルウッドに変更して安全性を向上させており、現代のクルマとまったく変わらないフィーリングでドライブできると安本さんは語る。

良好なコンディションをキープしてくれた前オーナーへの感謝を込めて、インテリアはオリジナルの雰囲気をキープ。オーディオはレトロサウンドを使用して純正オーディオ位置にセットアップ。60'sの雰囲気がそのまま伝わってくるようだ。


OWNER:安本浩之


THANKS:GraceCab
TEL:0568-35-7790
HP:http://gracecab.jp


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2025年3月号掲載


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