-フリースタイルで行こう- #04 ショーグン・ウォリアーズの世界
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#04 ショーグン・ウォリアーズの世界
「フリースタイルで行こう!」は、アメリカンカルチャーが大好き過ぎる男:石橋秀樹氏がリコメンドするアメリカンなモノを紹介していくというもの。今回は日本からアメリカに輸出されたスーパーロボットコミックス「ショーグン・ウォリアーズ」をフィーチャーする!!!
あのマーベルがコミックスとして日本のスーパーロボットをフィーチャー!!
自分の所有物の大半は、クルマに関係した物でして、「ホットウィール」などの小スケールダイキャストがとにかく多い。その他のTOY関連となると、アメリカの映画やアドバタイジング関連のフィギュアなどがチョイチョイといった感じ。欲しいと思うアイテムは無限にあるので、予算とスペースの関係で自分なりに絞っているのですが、コレクションを改めてチェックしてみたところ、“Shogun Warriors” を意外と沢山持っていたのでフィーチャー!
「ショーグンウォリアーズ」でピンとこない方も多いかもですが、昭和生まれのおじさんたちなら誰もが熱狂したロボットアニメ、『勇者ライディーン』、『惑星ロボ ダンガードA(エース)』、『超電磁ロボ コン・バトラーV』のマーベルコミック版のタイトル。そして、ロボットアニメのもう一つの魅力である「超合金」などのTOYも、アメリカ版では「ショーグンウォリアーズ」のネーミングで販売されたのでした。
オリジナルのロボットのカッコ良さが魅力に直結しているのですが、登場人物の雰囲気や絵のタッチに、勝手にアメリカっぽさを感じるのです。金属製フィギュアの「超合金」は大人気でしたが、当時の我が家にとっては高級品だったようで、買ってもらえませんでした。それがリバウンドして、大人になってから入手しようと思ったら、プレミア価格で手が出なかったり…。
そして、重度なアメリカ依存症の自分としては、オリジナルのアニメよりも、マーベルのコミック版の方が格段に魅力的。そんなわけで、同じライディーンでも、“Shogun Warriors”の“Raydeen”の方がカッコ良く感じるのです!「超合金」のアメリカ版は、Hot Wheelsでお馴染みのマテル社が販売してまして、製品自体は日本版と全く同じでも、独自のパッケージデザインが猛烈にアメリカンでたまらないのです!!
クルマにおける北米仕様同様に、三菱のランサー・セレステも悪くはないけれど、プリマスのアローとなると、ハンパなアメ車よりもアメリカらしさを感じて欲しくなっちゃうのです。ちなみに、アメリカ人にしてみると、しゃべることのないロボットにはあまり魅力を感じないようで、会話ができて、明確なキャラクターがあるトランスフォーマーの方が好まれるようです。個人的にはショーグンウォリアーズもトランスフォーマー同様に、CGを駆使した実写映画化されることを熱望します!
★ Marvel Comics 1st Issue / 1979 Feb
マーベルコミックでは79年2月から80年の9月まで、全20号が発行。何はともあれ、アメコミならではのダイナミックな画風が素晴らしい!オリジナルのアニメよりもリアルなのにキャッチーなのもアメリカ的で魅力大!
★ Marvel Comics 19th Issue / 1980 Aug
コミックスでは、テストパイロット、海洋学者、スタントマンと、世界中から選ばれた者が操縦し、悪と戦うのですが、後半からは異星人勢力に乗っ取られてしまう!? そこで、ショーグンウォリアーズを制すべく、ファンタスティック・フォーやトニー・スタークが立ち上がるのです!! このエピソードを映画『アベンジャーズ』なんかで再現してほしい!
★ 23 1/2” RAYDEEN / 1976 Mattel
全長60cmほどのビッグなサイズが最高。日本では「ジャンボマシンダー」の名で1974年にポピーがリリース。留学先のヨーロッパで入手した友人から、近年譲り受けたもの。当時は¥4.000程度でしたが、現在で数十倍のプレミア価格で取引されているそうな!
説明書も英語版だとカッコ良く感じる。ちなみに、これはヨーロッパ対応版でして、言語はマルチリンガル、パッケージの印刷はイタリアだったりします。
★ 3-Inch Collectors / 1978 Mattel
ポピー版の超合金では商品が見えない箱入りなのに対して、アメリカ版ではフィルムの窓がある吊り下げタイプのパッケージが素敵! 印刷も国内で対応している割には、発色も良くて異国感が高い。当時のまま残る値札には$1.99表示!
ラインナップの6種がプリントされたパッケージの裏側。ウォリアーズなだけに複数あった方が望ましいし、サイズが小さいので、何とか全6種揃えてみた!でも、3”版は最終的に10種類リリースされた模様。
★ Model Kit Monogram
74年あたりにバンダイが販売した模型のアメリカ版。バンダイ版のパッケージは、劇画タッチのイラストが採用されていましたが、アメリカ版では規制に則って完成状態が確認できるデザインなのがポイント。これこそアメリカンなモノグラム版だからこその魅力。
装備されたアタッチメントによって、ミサイルなどの飛び道具ギミック付き。ちなみに、他のフィギュアでも発射ギミックが売りだったのですが、アメリカでは安全上の懸念から新たな規制が制定された関係で、ショーグンのラインは80年で廃止となったのでした。
★石橋秀樹
アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。
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