人気マッスルカーが登場したアメ車黄金期の1960~70年代

ビンテージ

アメマガ2019年12月号

The Golden Age 60's-70's

The Golden Age 60’s-70’s 黄金期のモデルたち


黄金期のモデルたち アメリカ車がもっとも輝いていた1960年代~70年代。誰もが知るマスタング、カマロ、チャレンジャーが登場したのも、その頃である。今回は、そんなアメ車黄金期のスポーティモデルたちに注目していくことにしよう。

1969 Chevrolet Camaro

1969 Chevrolet Corvette

1969 Ford Mustang Boss 429

「クルマ」は工業製品の中でも生活やカルチャーと密接な関係にあるだけに、各時代ごとに特色やトレンドが反映される。パーソナルな移動手段としての利便性や、コストパフォーマンスだけを追求するのではなく、美しさやドライブする楽しさなど、ホビーとしての視点で判断するなら、マスキー法制定以前の1970年型を頂点とするマッスルカーがなんといっても魅力的だろう。

 

モータースポーツが一般的なスポーツと変わらないほどポピュラーなアメリカでは、マイカーをモディファイして週末の草レースを楽しむ、というスタイルは、感覚的にはサーフィンやスノーボードなどと同等。50年代にホットロッドが全米でセンセーショナルとなり、事故が多発したことで社会問題にまで発展したが、非営利団体NHRA(ナショナル ホット ロッド アソシエーション)によって、ドラッグレースがモータースポーツとして確立された。60年代には一般的にも広く浸透し、誰もがどんな車種でも参戦できるモータースポーツとして完全に定着。現在であれば、トレンドになっているキャンプやアウトドアレジャーに向いたモデルが人気となるのと同じ感覚で、ドラッグレースを楽しめる仕様のマッスルカーがトレンドだったのだ。

1968 Chevrolet Elcamino

1971 Chevrolet Elcamino

1967 Dodge Dart

最もメジャーで平均的な中型車に、フルサイズ車の大排気量エンジンをモディファイして搭載した、メーカー純正ホットロッドともいえるマッスルカーは、エンジン、ミッション、ファイナルレシオ、サスペンションなどのハードのほか、レーシングストライプや特別な車体色など、ソフトの面も含め、大量のオプションが設定されていたことも人気のポイント。大量のオプションを駆使して、まるでカスタムカーのように、自分好みの1台を仕立てることが可能だった。ユーザーのニーズも多種多様で、人と被らないオリジナリティが求められていただけに、同じモデルが100台並んでも、全く同じ仕様になることがないほど、バラエティに富んでいた。

 

ポピュラーなモデルでありながらも、数台しか存在しない極めて希少な組み合わせも存在し、世界的に評価が高まった現在では、数千万~億単位の価値がつくケースも。そうしたファクトリーオリジナルとは別に、スタンダードの仕様の個体をベースに、リプロダクションまたは、アップグレードパーツを採用して、クローンや、好みの仕様に仕立てることも可能なのも魅力のポイント。

1979 Pontiac Firebird Trans Am

1969 Dodge Coronet SuperBee

60~70年代のアメ車は、ユーザー自身でメンテナンスできるように、シンプルで整備しやすい設計な上、現在ならではの技術が採用されたアップグレードパーツも豊富にリリースされるなど、アフターマーケットが完全に確立されている。古いアメ車は故障が多く、燃費も悪く、何かとお金がかかる、というイメージは、ひと昔前の日本ならではの話。実際には、設計や性能の面で、当時のままで現在でも問題なく通用するポテンシャルを備え、エンジンパーツなどの部材の面では、コスト的に現在では採用されることのない高品質のものが投入されたことで、耐久性にも優れているのだ。そういった、一見しただけでは判断できない要素を基準にすることで、60~70年代のアメ車は、好みを超えて評価できるため、世界的に人気が定着しているのである。

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アメ車マガジン 2019年 12月号掲載

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