ふくよかで独特の優美さを誇るEボディ・バラクーダ

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アメマガ2020年9月号

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HOT ROD Ecstasy ホットロッダーの悦楽

1970 PLYMOUTH 'CUDA 340

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1970 PLYMOUTH 'CUDA 340

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大人のための贅沢でカジュアルなアップグレードされた美しきカマス

箱型クーペ車において最も美しいスタイリングのE ボディ・バラクーダ。希少マッスルの象徴的な存在のコレクタブルカーとオリジナルを保持しながらも、EFI&5速マニュアルでアップデートした贅沢にしてカジュアルなストリートカー。

ふくよかで独特の優美さを誇るEボディ・バラクーダ

コレクタブルな希少マッスルカーを代表するMOPAR系の中でも、70年型のバラクーダは希少性、人気、パフォーマンス、そして、スタイリングの美しさでもトップレベル。ダッジ・チャレンジャーとはプラットフォームを共有する兄弟車でありながら、ディテールやキャラクターに明確な違いがあり、マニアなファンこそ好みがはっきりと割れる。直線基調のシャープな印象のチャレンジャーに対して、バラクーダはルーフの形状や「ダブルバブル」なフードなど、ふくよかで独特の優美さがある。


しかし、販売店の少なかったプリマスブランドということもあり、出荷台数はチャレンジャーよりも少ないため、とりわけ希少な存在。スタンダードなバラクーダに対して実質的にハイパフォーマンスな「クーダ」の中でも340エンジン搭載車は、スモールブロックという点で、実際のパワーや値打ちの面でもビッグブロック車に劣るが、マニュアルミッションとローギアなファイナルレシオとの組み合わせによって、V8ならではのトルクと、V8らしからぬ軽快なフィーリングが味わえて魅力的。 しかも、この個体は、本来のキャブレターを4バレルタイプのスロットルボディによるEFIにアレンジ。


マニュアルミッションはオーバードライブ付きの5速に、エアコンも社外品でアップデートしていることで、軽量で軽快な340クーダの持ち味を最大限に引き出しつつ、フレンドリーに楽しめるのがポイント。外観では、リアのリム幅がワイドになっている以外は、すべてオリジナルのデザインを保持。希少なMOPARマッスルを現代において楽しむ最良のアレンジといえるのだ。

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340ciならではの軽快さをEFI によって極めてシルキーに体感できる。トレメック製5速マニュアルならではのスムースなシフトフィーリングを“ピストルグリップ” で味わえるとは、なんとも羨ましい!ローギアによるクイックさも最高に気持ち良い!

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ロー&ワイドに特化したスタイリングは兄弟車のダッジ・チャレンジャーと共通だが、ドーム状のルーフや、“ダブルバブル” なフードなど、切れ味の良いカーブの美しさが魅力。クォーターからデッキにかけてのエッジを際立たせる“ ホッケーストライプ”もMOPARらしいチャームポイント。

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4連装&ウッド調のメータークラスターは、オプションのラリータイプ。EFIのインジケーターの設置と、エアコンのコントロール部、オプションの“タフ” ステアリングは社外品ながら、その他はストックを保持する。

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MOPARマッスルでは定番中の定番であるラリーホイール。唯一の15インチによる純正オプションということもポイント。現車はリアのホイールをワイド加工している。装着タイヤはBFGラジアルT/A(F:235/60R15、R:255/60R15)。

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MOPARマッスル=ビッグブロックというイメージが強いが、340エンジンは、軽快でスポーティな走りをマニュアルミッションで楽しむには最高。3.9のローギヤによる加速感とオーバードライブよる高速走行が両立する理想的な仕様。


アメ車マガジン 2020年 9月号掲載

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