男のマニュアルミッションでマッスルカーの走りを堪能するべし!【東海カーズ】

クーペ

ビンテージ

プリマス

マグナム440

愛知県

プリマス

KONI

スワップ

東海カーズ

BFグッドリッチ

Barracuda

THE PICK UP TEST DRIVE

バラクーダ

コレクションして楽しいビンテージカーだろうと、稀少なマッスルカーだろうと、「クルマは走ってナンボ。走って楽しんでこそのアメ車!」を標榜するのが『東海カーズ』。


常時かなりの台数を揃えるストックには、マニュアルミッション車もズラリ。しかも、どれも公道試乗だってOKなのだ!MOPARの伝説的なパワーユニット、強烈なマグナム440(7.2?)にスワップされたバラクーダは、本物の「クーダ」以上の走りを披露する。

クラッチミートとともに背中を押される感覚はバーンアウトだって簡単。トルクバンドの広さも印象的で、マニュアルミッションを3速に入れておけば、100km/hオーバーまでATのような走りができてしまいそうだ。サスペンションもKONIのショックで強化され、この時代特有のフワフワした乗り味がまったくなく、ハンドリングもシャキっとしている。

_N6I2199

60~70年代のマッスルカーを中心に「走れる」クルマを豊富に在庫しているのが『東海カーズ』だ。ポリシーは「ビンテージだろうがなんだろうが、クルマは走ってナンボ」。最近はアメ車のビンテージをただ眺めるだけ、あるいは所有欲を満たすだけのオーナーが増えているような気もするが、東海カーズはそんな風潮に異を唱える! 

実際、常時70台以上を揃えている同ショップのガレージだが、マニュアルミッション車の多さに驚かされる。 しかも、どのクルマもしっかりナンバーを取得していて、公道の試乗がOK。代表の細井学さんは「ちゃんと乗ってみて、自分で納得してから購入してほしい」と、その思いを語る。在庫車は普段、ガレージ屋内に展示され、さらにシートも被されている。「大事にされてる感」がハンパなく、ボディの美しさはバツグン、試乗を許されているからには、エンジンなど機関のコンディションにも自信あり、ということだ。

そんなわけで今回は、編集部が抜き打ち的に東海カーズの在庫車を試乗、チェックしてみることにした。選んだのは70年型のプリマス・バラクーダだ。パワーユニットはノーマルの318からマグナム440にスワップしていて、正規のハイパフォーマンス仕様「クーダ」ではないものの、その中身はクーダと呼んで差し支えないだろう。そしてトランスミッションは4速マニュアル。こりゃあ、楽しめそうだ!

64年から74年まで製造されたプリマス・バラクーダ。今回試乗に選んだのは70年型、3代目モデルで、MOPARのEボディを採用、つまりダッジ・チャレンジャーとは兄弟車となる。ハイパフォーマンスモデルに“クーダ”があるが、今回のモデルは、そのクーダ仕様にカスタムしたものだ。

東海カーズのガレージから、何気なく選び出したバラクーダだが、まずはそのボディやインテリアの美しさにヤラれてしまう。ウワサには聞いていたが、さすがのコンディションだ。ドアを開閉するときの、指紋の跡さえ目立ってしまうほど…。もちろん、ナンバー付きで、いつでも出動はOK。さらに見惚れてしまうのは、MOPARのEボディの美しさ。

車幅が広く、それでいて短めの全長が、スポーティムードを盛り上げる。3代目のバラクーダは2ドアクーペとコンバーチブルの2タイプがラインナップしていたが、とくにヒップラインの造形が、タマらない!パワートレーンは、375hpを発揮するMOPARの伝説的ユニット、440マグナムエンジンと、4速MTの組み合わせ。ビンテージカーやマッスルカーとはいえ、ATの引き合いが強い現在、MTはレアな存在だが、こんな、本当のマッスルカーに出会えるのが、東海カーズというショップの魅力でもある。

また足回りも、KONIのショックで強化され、東海カーズの細井代表が「かなりのスピードでも楽々巡航できるよ」と言うのもうなづける。1時間ほど乗っていたら、カラダもすっかりクラッチワークに慣れて、うーん、東京までそのまま乗って帰りたくなってしまった…。

SPEC

全長×全幅×全高●4780×1900×1300㎜

ホイールベース●2743㎜

エンジン●V8 

排気量●7.2L

最高出力●375hp/4600rpm

最大トルク●4800ft-lb/3200rpm

トランスミッション●4MT

もともとは318エンジンが搭載されていた個体だが、440マグナムエンジンに換装! 

ハイパフォーマンスモデルの“クーダ”にも負けない実力、もはやこのクルマを“クーダ”と呼んでもいいだろう。

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サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン・トーションバー式、リヤにリーフ式を採用。KONIのショックアブソーバーによって強化され、この時代のクルマ特有のフワフワした乗り味は払拭。引き締まった操縦性を獲得していた。

 

70年型の3代目モデルからEボディを採用したバラクーダ。ワイドで、短めのシルエットは、スポーティムードたっぷり。リヤサイドのデカールや、フロントバンパー部分の補助ランプがいい感じ! ちなみにこのハードトップのほか、この時代のバラクーダにはコンバーチブルも存在していた。

 

タイヤはフロントに235、リヤに255の15インチラジアルタイヤを装着。BFグッドリッチのホワイトレターは定番というより、ビンテージカーには定着。ホイールもオリジナルのスチール。

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エクステリアだけでなく、インテリアのコンディションも上々!エアコン、パワステも装備だ。シートはレザーでドラポジの微調整も可能。リヤにも2人分の乗車スペースがしっかり確保されている。トランクルームも、実は余裕たっぷりなのだ。

Tokai Cars 東海カーズ 「サビまで愛してほしいのヨ」と謳う東海カーズのコマーシャル。

そう、東海カーズにとって、ビンテージカーの見た目の経年変化はしかたない。それより、中身をグッドコンディションにキープし、走って楽しめることこそが大切なのだ。

在庫は60~70年代のマッスルカーを中心に揃え、全開の試走もOK! 本当のマッスルカーに出会いたいなら、ここしかないのだ!

SHOP DATA

●所在地/愛知県豊川市東名町1-25

●TEL/0533-86-8890

●E-mail/info@car-s-mm.com.

●営業時間/9:00~20:00

●定休日/火曜日

写真/浅井岳男 文/高坂義信

アメ車マガジン 2018年 3月号掲載


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