タンドラをベースに一から製作!土煙を巻き上げて疾走する「トロフィートラックに魅せられて…」

アメリカ人をも魅了するUSトヨタの「タンドラ」。今回はある動画を見たことから本格オフロードに魅了され、カスタムの方向性をガラリと変えたオーナーさん。そのこだわりのカスタムポイントを余すことなくご紹介していこう。
2007 TOYOTA TUNDRA LIMITED
Text & Photos|アメ車MAGAZINE編集部
EXTREME CUSTOMS 「自分色に染め上げる」それがカスタムの醍醐味
土煙を巻き上げて疾走する、トロフィートラックに魅せられて…
Pre Runner 2007 TOYOTA TUNDRA LIMITED
荒れた大地を土煙を巻き上げながらハイスピードで爆走するオフロードレース。そのレースで活躍するトロフィートラックの圧巻の走りっぷりは度肝を抜く。まさにそんな姿に魅せられてしまったオトコがタンドラをベースに一から製作。まだ完成形ではないと言うが、その姿はまさに砂漠を爆走しそうな佇まいだ。
本格派を目指してパーツはオリジナルで製作
F150にシルバラード、ラムといったアメリカンピックアップに負けず劣らずの迫力あるスタイルで真向勝負を挑み、アメリカ人たちを魅了したトヨタ・タンドラ。その流れが派生して日本でも逆輸入車ブームが巻き起こったのは記憶に新しい。Tファクトリーの代表である多並氏もそのブームの影響を受けてタンドラに魅了された内のひとり。早々にも手に入れたかったそうなのだが、諸事情あり7年我慢してようやく手に入れた愛機だという。
当初はタンドラでは定番のリフトアップスタイルで乗ろうと軽い気持ちでいたそうなのだが、ある時たまたま目にした動画が多並氏の思いを一変させたのである。それは、オフロードレーサーのBJバルドウインがトロフィートラックを駆り猛烈な勢いで走り回っているものだった。
そして彼がドライブするマシンに釘付けとなり、これがカスタムの方向性を決定づけた。だが、あくまでも動画で使用しているマシンはレースモデルということで、オフロードレースのコースをデモランするプレランナー目指すこととした。
そのスタイルを構成する一番の肝は、やはりブリスターフェンダー。アメリカ本国にはこの手のフェンダーを製作するアフターメーカーが多く存在するが、多並氏はそれらから取り寄せて装着するのではなくあくまでもオリジナルにこだわり、純正フェンダーを流用加工してオリジナルを作り上げた。
そのため市販品とは異なるデザインであることはもちろんのこと、細かなチリ合わせも完璧に仕上げられている。さらにフロントにはスキッドプレートと4灯フォグを装備したオリジナルのチューブバンパーを装着し、リアも同じくオリジナルのチューブバンパーを装備するとともに、ベッドにもオリジナルのロールバーをセット。さらにリアゲートを取り外してネットを装着することでプレランナーらしさを体現した。
トラック&SUVのカスタムではオフロードスタイルが昨今の流行りだが、実際にオフロードを走る機会もそうそうないため、どちらかといえばストリート寄り。しかし、このタンドラはより本格派を目指して、まだまだ進化を止める気配はない。
プレランナー 2007 トヨタ タンドラ リミテッド
こだわりカスタム外装
前後とも左右大きく張り出したフェンダーは、アフターパーツメーカー品ではなく、純正を流用加工してオリジナルで製作した逸品。フォルムはフロントからツリ上げたデザインとすることで高さを強調している。また、その見た目から出幅は相当に感じるが、車検に適合する様に全幅は225㎝に抑えられている。
プレランナースタイルを体現させるべく、既存のバンパーを取り払ってチューブバンパーを前後に装着。フロントはKCの4灯フォグランプにスキッドプレートを備えるとともに、鋭角に切り上げることでアプローチアングルの確保。
リアも同様でディパーチャーアングルを確保しつつ、リアゲートを取り外してネットとすることでスタイルアップ。
さらにベッドにもロールバーが装着されているが、これもオリジナル。
タンドラのシート とインテリア
シートはsparcoのフルバケに交換。オーディオはKICKERで、リアシート裏の小スペースにウマいことセットしている。
タンドラの足回り
ホイール&タイヤ
ホイールはレースシーンでも実績の高いMETHOD RACE WHEELSの301でサイズは20×9J。
タイヤはできるだけ大きいサイズをということでMAXXIS RAZR MTの40×13.5をチョイスし、ボディカラーに合わせたイエローレターを施す。スポークの間からは特注仕様のブレンボのブレーキシステム(F/6pot & 405rotor R/4pot & 385rotor)が顔を覗かせる。
タンドラのサスペンション
フロントサスペンションは、TOTAL CHAOSのアッパーアームを採用するとともにFOXのリザーバー付きの2.5シリーズコイルオーバーショックを装着し、リアにもFOXショックを採用。
上げ幅はフロント3、リア1.5。
AutoStage T.FACTORY
TEL:0480-53-7353★PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載
最新記事

2025/04/21
【ティフィン アレグロ ブリーズ 33BR】異次元の存在感と質感、究極のアウトドアカー
自由気ままなクルマ旅がしたい。それを実現するにはトレーラーかモーターホームの二者択一となる。取り回しを考えるとトレーラーに軍配が上がるが、熊本のワッツが輸入するティフィンは、まさに贅を尽くした1台だ。

2025/04/19
僕たちの自慢のおばあちゃんは黄色いハマー乗り
21年所有したアストロが致命的な故障を負い、泣く泣く手放すことになったオーナーさん。新たな愛車は絶対にアメ車。次に乗るアメ車を相談するためにショップを訪れた際、光り輝いて見えた1台のクルマ。それが黄色いH2だった。

2025/04/18
8年住んで分かったことビンテージ感が生まれてそれもまた好きになる
ジェネラルで建てたのは約8年前。当時は今ほど建築例も少なく任せて大丈夫か不安もあったが、時間が経っても飽きることなく毎日が楽しい日々。家具や壁に多少のキズも増えてきたけれど、アメリカンビンテージみたいに味が出てそれもまたお気に入り。

2025/04/17
雨ニモマケズ風ニモマケズ… アメ車ファンミーティング開催!
2024年に引き続き2025年度も年4回のイベントを開催していくこととなり、その第1弾となる「アメ車FAN ミーティング」を3月16日に、千葉県のフェスティバルウオーク蘇我にて開催した。