【ダッジラムバン LIMOMAX】これぞまさにアメリカン6輪リモスタイル!

バン

ダッジ

アメマガ2023年7月号

ラムバン

ラムバン LIMOMAX

クアートFAB

岐阜県

ラスベガスに行ったことがあるなら、一度ならず超絶ロングなリムジンを目にしたことがあるだろう。あそこまでの長さではないものの、ラムバンを6輪化した激レアなLIMOMAXを紹介しょう!


AM編集部が行くアメ車探訪
DODGE RAM VAN LIMOMAX

人の名前では良くあるけれど愛称を込めて呼ぶ場合、短縮するのが一般的。リムジン(limousine)と長ったらしい言葉を使うのでなく、リモ(limo)と呼ぶことが多い。アメリカ人の手に掛かれば300CやH2など、もはやベース車両は何でもあり。中にはラムトラックをリモにしてしまった、ちょっと意味不明なクルマもネットを検索したら出てくる。

 

それと比べると、このLIMOMAXは完成度が非常に高く、ハイルーフへとコンバージョンされるとともにタイヤ1個分ストレッチされており、そのシルエットはまさに「壁」のようだ。元々は冷蔵庫やベッド、さらにはシャワー&トイレも備えたモーターホーム仕様であったが、オーナーが変わるたびに仕様を変更。クアートが手に入れた時に、既にこの仕様となっていたそうだ。

フルサイズのラムをストレッチしているから、さぞかし長く運転しづらいのでは…と思うかもしれないが、全長は5.7mと思いの外短く、エスカレードのロングモデルと同等。エンジンは5.9ℓのV8を搭載しており、乗車定員は10人!ハ●エースをコンバージョンしたキャンピングカーと違い、ちゃんと荷物を置くスペースがあるし、キングベッド並の就寝スペースを確保。またヒッチも装備するので、キャリアを装備すればキャンプのトランポとして活躍すること間違いなし!

 

日本に3台現存するかどうかという希少すぎるクルマなので、他人と同じクルマに乗りたくないと思う人に最適。カップルで優雅なクルーズはもちろん、家族全員でも快適なクルマ旅ができそうだ!

山のような姿だが、全長は5.7m。現行型エスカレードのESVとほぼ同じと思うと、驚くほどでもない。ハイルーフ&エアロを追加しており、ベースのラムの印象とは大きく異なる。

エンジンは5.9ℓV8を搭載。ゆとりがありすぎるエンジンなので、ここまで車体が大きくてもまったく走りに不満はない。

後席はコの字型のソファになっており、左右の背もたれを動かすことでベッドへと転換可能だ。ベッドの前にはコンパクトだが冷蔵庫も完備。八角形のステアリングも非常に個性的で、個性のカタマリと言えるだろう。ボディ幅を目一杯使ったベッドは非常に広く、家族4人が快適に就寝可能。人とは異なる車中泊スタイルを求めるなら、このリモマックスはまさに最高な1台と言えるだろう。


QUARTT FAB【クアートFAB】
所在地:岐阜県各務ヶ原市鵜沼羽場町5 丁目135-2
TEL:0583-81-9167
URL:https://www.quartt.jp/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン2023年7月号掲載


関連記事

RELATED


ファミリーカーの在り方をミニバンが変化させた!【ラムバン&アストロ】

日本に限った話ではないが、今やファミリーカーのマーケットで、セダンは風前の灯と言える様な状況。紛れもなくその地位を奪取したのはミニバンで、流行りの言葉で言うならばゲームチェンジャーだと言えるだろう。

手に入れたラムバンは世にも珍しい四駆

ネットで何気なく購入した「四駆」のラムバンは、後に世にも珍しいモデルだと知る。これをベースにカスタムしていけば、オンリーワンになれるかも?しかし、素性の知らない足回りの車両を敬遠するショップも多く困り果てた馬場さん。そこで向かった先は…。

20年乗り続けるほど愛して止まないラムバンの魅力とは…

モパーとしてもフルサイズバンとしても、アウトドアとしてでも様々なシーンにマッチするラムバン。ただ今回紹介するラムバンのオーナーは20年愛用する筋金入り。彼を虜にして止まないラムバン独自の魅力をベテランから学ぶ。

未来の五輪を目指す子供たち、メンバーの夢も乗せて走るエクスプレス

姉妹の旦那さんが共にアメ車に乗っているとの情報から取材に伺ったが…

絆企画としてはまさにピッタリ! しかも超レアケースな2組のファミリー。義理兄弟でアメ車に乗っていますとの情報をいただき取材に伺った筆者が想像したケースの、さらに斜め上を行く展開にビックリ!

 

最新記事


2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2025/11/04

【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典

イベントレポート

FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)

2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

ランキング


2024/12/31

【FORD F-150 LIGHTNING】公道は走行できないですがビジネスのために投入!

ピックアップトラック

フォード

チャレンジャー専門店のラグジ・島澤社長から「F-150のライトニングを、ディスプレイ用として購入したお客様がいますよ」と連絡が。展示するためのクルマってどういうこと? とモヤモヤしながら取材に向かった。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2018/03/22

フォードのセダンピックアップ「ランチェロ」という選択 フォードランチェロ【フォードライブクロスフィールド】

ピックアップトラック

ビンテージ

フォード

ラッピング&ペイント

セダンピックアップにおいて、シボレー・エルカミーノと人気を二分するのが、フォード・ランチェロ。日本国内ではエルカミーノの人気・注目度が高く、ランチェロはレアな1台でもある。