THE SUPERIOR LABOR(ザ・シュペリオール・レイバー)の工房は、廃校をリノベしたもの
1987 CHEVY VAN
俺たちのアメ車ライフ
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自然をタップリ感じながらレザークラフトの次は村作り!?
ハンドメイドの革製品・キャンバストートを「ザ・シュペリオール・レイバー」のブランドで全国展開する、代表の河合さん。工房は岡山の山中にある廃校となった小学校。そこを起点に、アメリカを感じさせる「村」を作り上げている。
社長らしいクルマとして軽トラックから乗り換え
「革製品やキャンバストートを制作する職人さんが、シェビーバンに乗っている」。岡山県のエクスカーズに紹介され訪問した場所は、都会の喧騒とは無縁の、山の中にポツンと佇む木造平屋の建物。「ここは廃校となった小学校の分校をリノベーションした工房なんです。自然のある中で四季を感じながら、工房・販売ショップ・住宅などがある『小さな村』を作りたかったんです」。そう語るのは、ザ・シュペリオール・レイバーのデザイナーであり、代表である河合さん。同ブランドは、完全ハンドメイド、メイド・イン・ジャパンに拘り06年から本格スタートさせ、今では全国各地で販売もされている有名ブランドだ。
ブランドと共に理想の村を作り上げていく河合さんだが、愛車はずっと荷物の運搬も兼ねた軽トラック。遠方の取引き先にも軽トラで訪問し、「何処に行っても笑われた」という。しかしブランドの知名度も上がり、さすがに従業員から「社長らしいクルマに乗って欲しい」と言われたことで乗り換えを決意。そこで検討したのが、買付で何度も訪れたアメリカで乗ったアメ車。理想は50年代のアメ車だったようだが、荷物を運ぶことも考慮して87年型シェビーバンを購入する。初めてのアメ車だったためメンテナンスを心配したが、偶然にも従業員がエクスカーズの常連だったこともあり、「こんな近くに頼りになるショップがあって助かってます」と河合さん。
今後は敷地を開拓して自給自足も検討していると言い、理想の村計画は進行中だ。
THE SUPERIOR LABOR(ザ・シュペリオール・レイバー)の工房は、廃校となった小学校の分校をリノベーションしたもの。多くの従業員とともに、ハンドメイドで革製品やキャンバストートなどが制作されている。敷地内は工房、直営店、住居を点在させ、小さな村をイメージして作られた。総称して「NAPVILLAGE」と名付けられている。
THE SUPERIOR LABORの工房に隣接して建つ直営ショップT.S.L STORE&LAB。定番アイテムや新製品を始め、ここでしか買うことができない限定品の販売、ものつくり体験やカスタムメイドのオーダーも可能だ。
T.S.L STORE&LAB
所在地:岡山県加賀郡吉備中央町上田東字ハチガハナ2395-5
TEL:081-867-34-1133
営業時間:平日13:00-17:00 土日祝日 11:00-16:00
定休日:火曜日
THE SUPERIOR LABOR
HP:https://nap-dog.com/
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場所柄や荷物運搬も兼ねて、愛車はずっと軽トラックだった河合さん。仕事先に軽トラックで行くと笑われることも多かったとか。従業員に「社長らしいクルマに乗って欲しい」と言われ、ようやく重い腰を上げる。買付で行ったアメリカでアストロに乗って使いやすかったため、アメ車バンを候補に探し始めた。アメリカンビンテージの文化が好きなこともあり、古い年代のモデルとして87年型シェビーバンを2年前に愛知県まで行って購入する。メンテナンスに不安はあったものの、エクスカーズを従業員に紹介され、それ以来頼りになるショップとして贔屓にしている。
OWNER : 河合 誠さん
Special Thanks:EXCARS【エクスカーズ】
TEL:0867-34-1020URL:http://excars-st.com
PHOTO:高原義卓
TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 9月号掲載
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