PTクルーザーは、レトロ&モダンをコンセプトに開発されたコンパクトカー

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アメマガ2021年9月号

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THE PICK UP TEST DRIVE

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2008y CHRYSLER PT CRUISER

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2008y CHRYSLER PT CRUISER

レトロデザイン&コンパクトサイズに再び脚光が浴びる!?

大排気量、大きなボディサイズがアメ車のアイデンティティだったなか、1999年にクライスラーが発表したPTクルーザーの衝撃度はある意味大きかった。日本でも大きな反響を呼び人気モデルの仲間入りを果たしたものの、2010年に生産が終了となる。だが現在も、個性あるコンパクトモデルカーとして、根強いファンは多い。

アメ車のことは知らないがPTが気になり来店する方が多い

マスタングを筆頭に、様々な年代&モデルの販売を行なっているガレージダイバン。「突然、社長が仕入れてくる」とスタッフが語るように、同ショップの販売車両には、「シェフの気まぐれ」ならぬ、社長の気まぐれで購入した車両も少なくない。ここ最近では、08年型クライスラー・PTクルーザーがそれにあたる。

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1999年に登場したPTクルーザーは、レトロ&モダンをコンセプトに開発されたコンパクトカー。登場から本国でも人気は高く、クライスラーの年間累計販売実績のほとんどがPTクルーザーという時期もあったほど。翌年の00年には日本にも正規導入され、「アメ車のイメージを覆すデザインと大きさ」として大きな注目を浴び、全国各地でオーナーミーティングが開催され、東京ディズニーリゾート周辺では、PTクルーザーのタクシーが採用されたほどだ。06年にはシボレーがPTクルーザーに対抗して、デザインが酷似するシボレー・HHRを発表している(それもそのはず、デザイナーは同じ人物だ)。


待望の2代目が登場することなく2010年に生産が終了となったPTクルーザーだが、一時の人気こそないものの、個性あるデザインとコンパクトサイズに惹かれるファンはいて、その多くはアメ車のことはよく知らないが、PTの見た目が気になり来店するようだ。気まぐれで購入した社長の狙いは、アメ車ファン以外を取り込むこと? ともあれ、PTクルーザーをチェックしていこう!

IMPRESSIONS 当時から言われているようにコンパクトだが小回りは効かない

2008y CHRYSLER PT CRUISER

PTクルーザーといえば、「小さいボディなのに小回りが効かない」のが有名だ。久しぶりに試乗したが、やはり小さいボディに対してイメージする旋回はしてくれない。狭いスペースでの駐車作業は、ボディサイズに惑わされず余裕を見て行ないたい。2.4L直4エンジンは高速では非力さを感じるが、街乗りでは非力さは全く気にならず、キビキビ走り扱いやすい。それでもPTで走りを求めるならターボ車をオススメする。ともかく、「アメ車に乗る」というよりも、「PTに乗る」という感覚を持つことだ。

排気量アップやターボモデルなど2004年がPTの大きな節目

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日本では2000年~2010年に正規販売されたPTクルーザー。04年からはエンジンが2.0Lから2.4Lとなり、ターボモデルも登場。また、06年にはデザインがリフレッシュされたこともあり、中古車購入では04年以降か06年以降が狙い目だ!

06年イヤーモデルで内外装のデザイン変更

2000年に日本に導入されたPTクルーザーは、本国モデルの2.4L直4ではなく、2.0L直4エンジンが搭載されていた。だが、さすがに非力がクローズアップされると、04年後期には2.0?が廃止され、2.4L直4がスタンダードとなり、223hpを発生する2.4L直4ターボの「GT」が追加された(07年で廃止)。また、同年にはソフトトップのコンバーチブルモデル「カブリオ」も設定されることなどから、PTクルーザーの購入を今後検討するならば、この04年が大きな節目といえるだろう。

2008y CHRYSLER PT CRUISER

紹介するPTクルーザーは熟成期となる08年型のリミテッド。特別グレードを除き、PTの基本グレード展開はクラシック、ツーリング、リミテッド、GTとなり、サンルーフ・ヒートシーター・本革シートなどの装備が標準となるのがリミテッドだ。06年イヤーモデルからは、エクステリア&インテリアの一部デザインが変更され、とくにインテリアはかなりスタイリッシュなデザインになっているので、デザインを追求するなら06年以降が狙い目だ。


カスタムはホイールにワーク・マイスターの17インチを装着するのみで、他はノーマル状態。走行距離は約4.8万kmで、インテリアの経年劣化もほとんど見られないグッドコンディション。セカンドカーに普通の国産コンパクトカーを買うよりも、個性の塊PTクルーザーという選択も検討したい。

_K2A0086ワーク・マイスターの17インチ

2000年に日本に導入されたエンジンは、本国の2.4?直4よりもスケールダウンした2.0L直4(141hp)。しかし04年イヤーモデルからは、本国と同じ2.4L直4がスタンダードエンジンとなり、同型エンジンにインタークーラーターボを追加したGTモデル(223hp)も登場した。ただし、GTは販売が伸びずに07年で廃止となる。ホイールは純正ではなく、ワーク・マイスターの17インチを装着する。

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06年イヤーモデルでエクステリア&インテリアのデザインが変更。センターパネルがカーボン調となり、全体が統一したスタイリッシュなデザインとなった。ウインドースイッチがセンターパネルにあるのもPTの特徴。サンルーフはリミテッドグレードの標準装備だ。

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リミテッドの標準装備である、ヒートシーター付き本革シート。リアシートは65:35分割可倒/脱着式となり、アレンジは26通りとなる。セカンドシートの空間は決して広いとはいえないが、室内高が1600mmとなり、大人が座っても窮屈感は感じない。ラゲッジの広さもしっかり確保されているので、人を載せての荷物の積載も問題ない。


SPEC 全長×全幅×全高● 4290×1700×1600mm ホイールベース● 2600mm エンジン●直4 排気量● 2.4L 最高出力●143hp 最大トルク● 21.8kg-m トランスミッション● 4AT

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試乗SHOP:GARAGE DAIBAN【ガレージダイバン】

所在地/東京都江戸川区一之江8-4-5
TEL/03-5607-3344
URL/http://www.daiban.com/
営業時間/10:00~19:00
定休日/月曜日

■GDファクトリー千葉店

所在地/千葉県千葉市稲毛区長沼町208-1
TEL/043-215-3344

東京都江戸川区に車両販売を行なう本店があり、千葉県千葉市に整備&パーツ販売を行なうGDファクトリーがあるガレージダイバン。様々な車種を販売していくなかで、マスタングの販売&カスタムでは多くのユーザーから支持を受けている。マスタングの在庫ラインナップは常に充実しているが、それ以外に店頭に並ぶモデルは個性的だ。高年式の特別モデルから、ヴィンテージモデルまでバリエーションは豊富。

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写真&文/相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 9月号掲載

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