ドラッグレースに徹したスパルタンなチャレンジャー

HIGH PERFORMANCE MUSCLE CARS
2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK 1320 DRAG-PACK
2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK 1320 DRAG-PACK
本場USのドラッグレーサーを市販化。そんな本格派で公道を走る“ アメリカンジョーク” な話を、本気で実現させてしまうノリの良さがダッジブランドの魅力。1320フィート(0.25マイル)を制するスパルタンな味付けは格別!
スーパービーからアングリービーへ。その真価に迫る!
2019年モデルよりR/Tスキャットパックのオプションとして加わった「1320ドラッグパック」。2020年2月にもBUBU阪神に在庫しており、当時は大阪の北港マリーナまで持ち出して近辺を走らせてのドライビングインプレッションも込めて取材したモデルだ。
当時はスパルタンなスペックにダークグリーンの落ち着いた渋みのあるボディカラーがジェントルで好印象と紹介したが、今回撮影した車両はいわゆる定番色にして人気カラーのホワイト。これがまた粋な選択肢としてそそる。
スーパーチャージャーに頼らず、6.4LのHEMI本来のパフォーマンスを生かしつつ、非対称のリミテッドスリップディファレンシャルや41スプラインリアアクするハーフシャフト。
ドラッグレースにとって重要な要素であるスタート時におけるリア重量比率の最適化を実現させる、ドラッグモード対応アダプティブダンピングサスペンションのインストールなど、R/Tスキャットパックベースながら、その味付けはスパルタン。運転席のみ標準装備で助手席や後部座席は+1ドルのオプション設定としたしやかなジョークの中にも、そのストイックぶりが窺える。
そんなモンスター級のチャレンジャーをハイインパクトカラーで乗るのではなく、あえて定番カラーのホワイトでR/Tスキャットパックと分別がつかないレベルに馴染ませといて、スタートダッシュでその差を見せつけるなんて乗りこなしでもされたら…なんて考えるだけでワクワクするのは私だけではないハズだ。
最高出力485hp、最大トルク475lbftを発生させる6.4L V8HEMIを搭載。時速100km/h到達まではわずか3.8秒と凄まじい加速力で、ゼロヨンを11秒台で走らせるハイパフォーマンススペックの持ち抜素。SRT392やR/Tスキャットパックと同じエンジンをベースとしながらも、ドラッグパックが如何にドラッグレース用に徹した味付けを加えているかを物語る数値である。
DRAG PACKの証であり、数字に込められた想いからもその姿勢に本気を感じさせる。アングリービーのエンブレムはタダモノではない証であり、バッジのみならずエアキャッチャーヘッドランプにも“隠れアングリービー”が存在する。
ドラッグモード付きの減衰力調整式サスペンションを採用しており、モード選択を切り替えるとスタートダッシュでスポイルしがちなリアの沈み込みを軽減。鍛造アルミホイール20インチにはネクセンのドラッグスペックタイヤ(275/40R20)を標準で装備。現車はブレンボ4ピストンキャリパーに赤いカバーの装飾が加わり、レーシーに拍車をかけた仕立てとなる。
キーをオンにするとメーターのメインモニターにアングリービーが登場。デジタルではあるが、メーターの数字表示がどことなくモダンでモパーマッスルらしさを色濃く残す辺りも特筆物。シートはアルカンターラ×レザーのコンビで市販化するドラッグパックのほぼすべては助手席& 後部座席のオプション付。しかし1席約52kgなので、ない方がゼロヨンでは有利だ!
BUBU HANSHIN【BUBU阪神】
TEL:06-6427-5151HP:https://www.bubu.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 11月号掲載
最新記事

2025/06/20
奥さんに内緒でプチカスタムマフラーエンド交換【PATRIOTを購入した話 ④】
軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。基本的にノーマルだが、やっぱりカスタムしたくなってきたのでピットインアクツへGO!

2025/06/18
【ダッジ チャージャー SRT8】アメ車界隈でもスタンス系が盛り上がってほしい
スポーティー系からフルサイズトラックまで所有してきたが、一貫しているのはシャコタンスタイルが好きだということ。タンドラをシャコタンフォルムにと計画したものの、それならチャージャーの方がと勧められて理想へと近づける。

2025/06/16
クルマのサビ対策に最適な逸品、電子サビ防止装置「ラストストッパー」
集中豪雨や台風、そしていよいよ本格化する融雪剤散布シーズンの到来など、クルマにとって過酷な環境である日本。これらが原因で発生したサビはクルマにゆっくりとダメージを与えていくため、サビを発生させないことが何よりの対策だ。科学・化学的に証明された理論を応用して、サビを電子の力で抑制するのがこの「ラストストッパー」なのだ。