タンドラ1794エディション、マイナーチェンジで登場した最上級グレード

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THE PICK UP TEST DRIVE

タンドラ1794エディション

アメマガ2021年11月号

タンドラ

2015y TOYOTA TUNDRA 1794 EDITION

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ピックアップトラックの常識を覆す最高級サルーン

2015y TOYOTA TUNDRA 1794 EDITION

トヨタ・タンドラが爆発的なヒットとなったのが、2000年に登場した2代目だ。2014年にマイナーチェンジが行われ、プレミアムピックアップトラックといえる最上級グレード「1794 エディション」が登場した。そんじょそこらの高級車よりも豪華装備を備える同モデルが、ファントムに入庫したぞ!

アメリカでも大きな話題となった2代目、2014年にマイナーチェンジ

現在はシボレー・シルバラード、GMC・シエナなど、GMの現行ピックアップトラックを多く扱う埼玉県のファントムだが、数年前に爆発的な販売実績を誇ったモデルがある。それが2代目トヨタ・タンドラだ。当時のタンドラ人気はファントムに限った話ではなく、「逆輸入車」のフレーズが一般的になったのもタンドラ人気といえるだろう。

 

タンドラは、90年代初頭に日本から輸出されていたフルサイズピックアップトラック「トヨタ・T100」の後継モデルとして、1999年5月に00年モデルとしてデビュー。だが、ピックアップトラックの文化が根付くアメリカでは、カテゴリーシェアはビッグ3が独占。非力なパワーも指摘されるなど、初代タンドラは大きな話題にもならなかった。

2015y TOYOTA TUNDRA 1794 EDITION

タンドラの存在が一躍注目されたのは、07年に発売が開始された2代目からだ。初代から一転して攻撃的になったグリルデザイン、新開発の5.7L V8エンジンが高く評価され、ビッグ3を脅かす売れ行きとなった。エンジンは他に4.7L V8、4.0L V6がラインナップするが、発売当時は販売するモデルの約8割が5.7Lになるなど、「トラック=ハイパワー」はアメリカ人の常識なのだ。

 

2代目タンドラが変貌を遂げたのが、2014年(後期型)。内外装デザイン、新グレードが追加されるなど、大きな変化となった。今回撮影したタンドラは、その後期型から追加された最上級グレード1794エディションだ。

IMPRESSIONS
ピックアップトラックとは思えない高い静粛性とスムーズな走り

2015y TOYOTA TUNDRA 1794 EDITION

キャビンタイプがクルーマックスとなると全長は5809mm。フルサイズのアメ車に乗り慣れていれば、大きさに対して臆することはないだろう。前方、サイドにカメラも備わるため、狭い道での運転も不安は少し解消されるはずだ。豪華内装に目が奪われるが、エンジンスタートから分かる車内の静粛性には驚く。クルマが動き出しても同様で、強固なボディ剛性が最高のクルージングを生み出してくれる。また、アクセルを軽く踏むだけでズンズン加速していくレスポンスは、屈強なピックアップトラックとは思えない感覚を味わえる。世代的に古くなってきたモデルだが、今なお人気が続くのが分かる。

マイナーチェンジで登場した最上級グレード1794 エディション

2015y TOYOTA TUNDRA 1794 EDITION

2代目タンドラの大きなターニングポイントが、マイナーチェンジを行なった2014年だ。内外装共にデザインが一新され、新たな上級グレード1749エディションを追加。外装デザインに違いもあるが、1749ならではの豪華内装が一番の見所だ。

後期型はグレードでグリル形状が変わる

2014年にマイナーチェンジされたタンドラは、SR、SR5、リミテッド、プラチナムに加えて、最上級グレードとして新たに1794エディションが追加された。因みに1794は、タンドラが生産されるテキサスが1794年に開拓されたことに由来している。

 

後期型はデザインも一新。三分割バンパーになり、グリル形状も拡大。そしてこのグリルは、各グレード毎に違いがある。リアエンドも変更され、テールレンズの他、テールゲートは低燃費に貢献するリアスポイラー一体デザインになっている。

2015y TOYOTA TUNDRA 1794 EDITION

インテリアでは、ダッシュボードデザインが大幅に一新。センター部分にマルチインフォメーションディスプレイが配置されたメーターパネルを始め、オーディオ&空調コントロールが収まるセンタークラスターは運転席に7cm近くに配置するなど、人間工学的にも改良されている。

 

1794エディションの最大のポイントは、専用のサドルブラウンで統一したレザーシート等の車内デザイン。運転席は10ウェイパワーシート(助手席4ウェイ)でヒーター&空調機能付き、ブラインドスポットモニターなどが標準装備され、ひとつ下のプラチナムと比較しても圧倒的に豪華内装になっている。

 

シートにシワもないほど、状態は新車同然の今回の車両。走行距離はたったの約2万マイル(3.2万km)。1794の内装を一度見てしまえば、ピックアップトラックのイメージは大きく変わるはずだ。

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エンジンラインナップは2009年までは4.0L V6、4.7L V8、5.7L V8の3種類。2010年に4.7L V8を廃止し新たに4.6L V8を投入。排気量が落ちたものの34hpアップしている。1794エディションは5.7Lのみ設定。ホイールは純正オプション20インチ。1794のキャビンタイプはクルーマックスのみだ。

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1794エディション最大のポイントである、専用サドルブラウンで統一されるインテリア。ホワイトステッチが効果的に使われ上質な印象を受ける。リアガラスは電動スライド式。

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2014年の後期型からデザインが一新。インパネのセンタークラスターもスッキリまとめられ、前期型と比べて配置位置も運転席側に7cm移動させているという。1794 エディションではブラインドスポットモニターが標準装備。後付でフロントカメラも設置済み。外装はもちろん、内装を見回しても傷や汚れは見つからず、状態は新車同然だ。


SPEC 全長×全幅×全高● 5809×2029×1935mm ホイールベース● 3701mm エンジン● V8 排気量● 5.7L 最高出力● 381hp/5600rpm 最大トルク● 55.4kg-m/3600 トランスミッション● 6AT

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試乗SHOP:PHANTOM【ファントム】

所在地:埼玉県春日部市金崎656-1
TEL:048-745-4446
URL:http://www.phantom.co.jp
営業時間:10:00~20:00
定休日:年中無休

埼玉県春日部市の国道16号沿いにあるファントム。エクスプレスやサバナの高年式モデルに加え、近年ではハイエースにもチカラを入れている。フルサイズバンのほかにもGM系トラックも多くそろえ、多様なグレード展開を行なっているのがポイントだ。豊富なパーツ販売も行なっているので、そちらも注目したい。

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現在本国で唯一販売されているフルサイズバンのシボレー・エクスプレス、GMC・サバナに加え、現行のシルバラード、シエナの4車種がファントムのメイン販売車種となっているが、稀にビンテージモデルやセダンなどの高品質車両が入庫することもあるので、定期的にHPはチェックしたい。

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写真&文/相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 11月号掲載

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