サブライムグリーンの74年型チャレンジャーと72年型チャージャーラリーパッケージ

クーペ

ビンテージ

ダッジ

チャレンジャーRT

チャージャー

THE VINTAGE

オートギャラリー

チャージャー Rallye Package

チャレンジャー

アメマガ2022年4月号

東京都

1972 Dodge Charger Ralyle Package
1974 Dodge Chalelnger R/T

THE VINTAGE 色褪せることなく魅せる、その風合いがたまらない!


1972 Dodge Charger Rallye Package
1974 Dodge Challenger R/T

モパーの魅力を体現する超絶人気車!

最近のクルマにはない個性的なスタイリングや、ダウンサイジングとは無縁な大排気量エンジンなど、ビンテージアメリカンの魅力は語り尽くせない。そんな中でもマッスルカーは、映画の影響もあって、世界的に見ても人気が沸騰中だ。

オリジナルにこだわるかパフォーマンスを求めるか

アメ車やUSトヨタなど、国産車にはない個性的なクルマを積極的に販売するオートギャラリー東京。どちらかと言うと現行モデルを数多く扱う印象があるが、実はビンテージモデルも扱っていない訳ではない。今回のビンテージアメリカン特集に合わせた訳ではないが、まさにベストタイミングでカリフォルニアからこのチャレンジャーとチャージャーが上陸したので、紹介しよう。

1974 Dodge Chalelnger R/T _45I7783

まずはサブライムグリーンが目にも鮮やかな、1974年型のチャレンジャー。一見すると車高を下げているだけで、スタイリングはほぼノーマルの様に思うかもしれない。だがホイールの奥を覗いてみると、前後共にドリルドスリットローターが! 実はこのチャレンジャーには、バイパーSRT10のブレーキユニットが移植済み。しかも、リアサスペンションはリーフから独立懸架へアップデートが図られている。

 

「ビンテージカーが欲しいけど、現代車の走りを知ったらやはりブレーキはちょっと弱いし、毎日乗るのは疲れてしまいそう…」と言う声が聞こえなくもないが、しっかりしたブレーキや、リーフとは桁違いに高い路面追従性を実現しているので、前述した様な不安はまったくないと言えるだろう。

 

往年のスタイルや、良い意味でのバイブレーションはそのままだが、クルマとしての安全性を向上させたのがこのチャレンジャー。ビンテージモデルと現代車の良いところを組み合わせた、ちょっとズルいクルマかも知れない。

1972 Dodge Charger Ralyle Package _45I7665

そんなチャレンジャーに対してチャージャーは、ちょうど半世紀前に製造された1972年型。50年も経過していたら走行距離はさぞ…と思うかもしれないが、まさかの6.9万kmとのこと! まさにタイムスリップしてきたかの様な低マイレージ車で、よくぞまぁ、こんな個体が見つかったもの。オートギャラリー東京も「奇跡の1台」と言うだけのことはある。

 

チャージャーは、映画のせいでコンシールドタイプの人気が高いが、保安基準の変更で70年型からは丸目4灯にフェイスリフトを実施。モパーらしいワルな顔からどことなく愛らしいスタイルに変わったので、この辺りは好みが分かれるところだろう。ちなみにエンジンフードにはパフォーマンスペイントが施されており、ラリーパッケージという装備も備わる。

 

ほんの10年ほど前までなら、ちょっと頑張れば手が届いたプライスであったビンテージマッスル。だが今や、高嶺の花と言ってもおかしくない存在へとシフトしてしまった。残念ながらここから価格がダウンすることはまずあり得ないので、本当に欲しいなら今がラストチャンスと言えるかも知れない。しかも、同じコンディションの個体は2台と見つからないだろう! それらを考慮するなら、取るべき行動は1つだけ!さぁ、どうする?


1974 Dodge Challenger R/T

1974 Dodge Chalelnger R/T _45I7468 _45I7512 _45I7473 _45I7483

フロントフェイスは71年モデルへとコンバートされ、タイヤはミッキートンプソンで、フロントは26×10.0R18、リアは28×12.0R18を装着。バイパーのブレーキを移植するため、大径ホイールに変更。バイナルトップやフロントリップなども装備。オーソドックスなスタイルだが、中身はまるで別物のクルマだ。

_45I7492 _45I7524

フロントサスペンションはオリジナルのままだが、リアはリーフリジッドから独立懸架式コイルに変更。現代的な乗り味に進化しており、マッスルカーに恥じない走りを実現。

_45I7598

エンジンは340・V8エンジンを搭載。MOROSOのヘッドカバーだけでなく、キャブレターやインテークはエーデルブロック製に交換。K&Nのエアクリーナーにロングチューッブのへダースも装着しており、エンジンのポテンシャルを引き出すカスタムは、ほぼ一通り施されていると言えるだろう。

_45I7558 _45I7569 _45I7582

インテリアはオリジナルをほぼキープするが、ハンドルロックなどを装備。またインテリアはブラックとウッドのコンビとなる。シートもリフレッシュ済みで、新車同然と言える。


1972 Dodge Charger Rallye Package

1972 Dodge Charger Ralyle Package _45I7634 _45I7643 _45I7647

1970年のモデルチェンジ以降は、固定式のヘッドライトを採用。これによりフロントマスクの印象が大きく変わったと言える。ボンネット中央の盛り上がりを強調する、パフォーマンスペイントを施す。

_45I7661 _45I7675

サスペンションは当時としては一般的な方式。フロントは独立懸架方式、リアはリジッド式リーフスプリングとなる。乗り心地が良いとは言い難いが、味はある。

_45I7741

チャレンジャーと同じく、340を搭載。ラジエーターは26インチサイズを装備しており、熱対策も万全。エーデルブロックのキャブやTAYLORのプラグコードに交換済み。さりげなく、一通り手が加えられている。

_45I7711 _45I7720 _45I7731

インテリアはフルオリジナルをキープ。727トルクフライトトランスミッションを組み合わせる。当初は6 連メーターを採用していたが、1971年以降はこの車両のように、大型の4連メーターに変更されている。


AUTO GALLERY TOKYO【オートギャラリー】

TEL:042-799-5222
HP:https://www.autogallery.co.jp
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2022年4月号掲載

関連記事

RELATED


ビンテージの醍醐味の一つは、コツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。

長い歴史を誇り、アメ車ビンテージの中でもポピュラーな存在と言っていいフォード・マスタング。フルレストアされたモデルも多く存在するが、ビンテージの醍醐味の一つは、自分でコツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。紹介する66年型マスタングは、そんな楽しみが残された一台だ。

シェイカーフード搭載のチャレンジャーR/Tプラスシェイカーの魅力

高性能モデルの証「シェイカーフード」を標準で搭載

ロードムービー等、様々な洋画で憧れを抱く名車 チャレンジャー&チャージャー

VINTAGE MOPAR FANATICS
1970 DODGE CHALLENGER
1968 DODGE CHARGER R/T

ワイルドスピードに登場するドミニクの愛車として若者世代にも一躍メジャーモデルとなったダッジ・チャージャー

古き良き時代のアメ車としてのボディ造型が色濃く反映された初代モデル。改めてその姿を目にすると、優雅で落ち着いたプロポーションと、時代を象徴するインテリアの虜となる。半世紀の時を経て色褪せない魅力に迫る。

半世紀近く経過したビンテージマッスルでも、幅広いネットワークを駆使し自社輸入を実施!

1970 Dodge Challenger
1973 Pontiac FireBird

 

最新記事


2025/06/13

【2008 トヨタ セコイア プラチナム】逆輸入車を代表するプレミアムSUVの大本命

SUV

OTHER

かつては逆輸入車のムック本が発行されるなど一世を風靡した逆輸入車。中でもセコイアは当時のSUVシーンにおいてエスカレードやナビゲーターと肩を並べるプレミアムSUVの大本命だった。

2025/06/11

【WORK VS XV】圧倒的な多交点メッシュによる最新トレンドとクラシカルの融合

セダン

ダッジ

ホイール

2025/06/09

【CROSS FIVE OSAKA】小春日和の晴天に恵まれた大阪ライトミーティング

イベントレポート

CROSS FIVE OSAKA
23th Mar 2025
北港マリーナ

2025/06/06

【フォードマスタングGT】派手さの中に垣間見える、繊細な拘りも見逃せない

クーペ

フォード

日本のカスタム技術をフルに取り入れ、SEMA SHOW出展を果たしたジェットシティのマスタング。その雄姿に触発され、「世界基準」のマスタングに乗るべくジェットにカスタムを依頼したオーナーさん。その全貌が遂に公開された!

ランキング


2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/06/13

【2008 トヨタ セコイア プラチナム】逆輸入車を代表するプレミアムSUVの大本命

SUV

OTHER

かつては逆輸入車のムック本が発行されるなど一世を風靡した逆輸入車。中でもセコイアは当時のSUVシーンにおいてエスカレードやナビゲーターと肩を並べるプレミアムSUVの大本命だった。

2019/04/11

カスタム次第でこれほど見違える 現行カマロ×プロスピード

クーペ

シボレー

ノーマルは物足りない主張のできるカスタム

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!