ビンテージの醍醐味の一つは、コツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。

クーペ

ビンテージ

フォード

マスタング

THE VINTAGE

ガレージダイバン

東京都

アメマガ2022年4月号

長い歴史を誇り、アメ車ビンテージの中でもポピュラーな存在と言っていいフォード・マスタング。フルレストアされたモデルも多く存在するが、ビンテージの醍醐味の一つは、自分でコツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。紹介する66年型マスタングは、そんな楽しみが残された一台だ。

オリジナルを自分の手で仕上げていく楽しみ

THE VINTAGE


人気モデルだけにパーツは今もなお入手可能

1966 Ford Mustang

アメ車の中で、もっとも名の知れたモデルであるフォード・マスタング。1964年に初代が誕生してから2022年の現在に至るまで、途切れることなく58年も継続していることからも、フォードにとってマスタングは絶対的な存在だ。

第6世代マスタングの販売・カスタムでは、関東トップクラスを誇るガレージダイバン。初代モデルを扱うのはかなり珍しいが、逆に言えば、店舗に並ぶときは注目に値するモデルということだ。現在ショールームに展示されているのは、66年型マスタング・クーペ。67年に若干のデザイン変更があったため、純粋なるファーストデザインといえる最後のモデルが66年型だ。

状態的には、純正時からオールペンされ、トップはハードトップ型のホワイトのレザートップ。社外パーツは装着されておらず、14インチホイールも純正のままを残す。インテリアもホワイトでコーディネートされた純正のままで、エンジンはオプションのV8 4.7Lを搭載。入庫後プラグ交換したのみだが、一発始動でスタートするなど調子も良好だ。

もちろん、安心して乗るためには消耗品の交換や、フロントドラムブレーキをディスク化するなどの強化も行ないたい。また、インテリアは経年劣化の部分も見受けられ、完璧を望むなら修復が必要だろう。内外装を完全に仕上げられた状態で乗るのもイイが、歴史あるモデルを、自分の代で仕上げていくこともビンテージの楽しみ方だ。

 

頼りになるのは、ガレージダイバンの本国からのパーツ輸入の高いレスポンスと、整備&カスタム力。すでに問い合わせがあるとのことで、気になる方は早めに連絡することをおススメする!

ボディカラーは純正ではなくオールペンされたもの。メッキモールなども綺麗な状態を保ち、外装は56年前のクルマということを感じさせない。ブルーのボディにホワイトレザートップが抜群に映える。ホイールも純正の14インチは希少。フロントブレーキはドラム式であるため、制動力は物足りない。ディスクブレーキキットも存在するので、変更するというのも検討したい。

初代モデルのベーシックエンジンは2.8ℓ直6 だが、オプションとして4.7ℓV8 が設定され、撮影モデルはこのオリジナル4.7ℓを搭載する。初期の64 年モデルと比べ、66 年型の同型エンジンは改良され高いスペックを誇っている。

手直しされた部分も見られるが、基本的にはオリジナルのホワイトを基調とするインテリア。さすがに経年劣化によるダメージもあり、完璧な状態を求めるなら補修が必要だろう。ビンテージに乗るということは、仕上げていく過程も楽しめるかが重要だ。


GARAGE DAIBAN【ガレージダイバン】

TEL:03-5607-3344
HP:http://www.daiban.com/
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2022年4月号掲載

関連記事

RELATED


美しすぎる魅惑のボディが69マスタングを華麗に輝かせる

ファーストマスタングと肩を並べるように、第二世代初期型である1969年型の人気は年々上昇している。そんな69年型が、内外装ともに美しい状態に仕上げられ、機関系もグッドコンディションともなれば、注目を浴びないわけがない。憧れの69マスタングを購入できる千載一遇のチャンスが到来だ!

マスタング専門店とも言えるほど、多くのマスタングを販売するガレージダイバン

マスタング専門店とも言えるほど、多くのマスタングを販売するガレージダイバン。様々な世代やグレードを販売していくなかで、積極的に導入しているのがMT仕様。その理由はただひとつ。マスタングで走りを楽しむオーナーが増えているからだ。

「いつかビンテージのアメ車に乗りたい!」と選んだのは、1969年型のマスタング・ファストバックだ。

カッコイイ物や美しいものに心がときめくのは当たり前だが、それがファッション業界に身を置く人なら、なおさらだろう。ヘアサロンを営む市橋さんが選んだ初のアメ車は、1969年型のマスタング・ファストバックと言うのも納得だ。

精悍なルックスの69年型マスタング、最初のマック1はコイツから

ハイパフォーマンスカーならではの精悍なスタイリングの美しさと、エコノミーカーにも通じるフレンドリーな扱いやすさを兼ね備えるマスタング史上最もバランスの良い初代マック1。このカッコ良さはライバルたちを黙らせる!

【フォード マスタング】シンプルなボディラインがハードトップの最大の魅力!

アメリカから正規輸入されていない魅力的なクルマを自社輸入するBUBU。最新モデルだけでなくビンテージも得意とするが、新たにクーペのマスタングが横浜ショールームにやって来た!

 

最新記事


2025/12/04

【1970 シボレー ノバ】90年代の350エンジンを搭載して気楽に乗れる

クーペ

シボレー

日本の道路事情にマッチしたサイズ感と、70年代のアメ車らしさを色濃く感じさせるフォルム。同年代のシェベルとは異なる魅力を放つNOVA。その個性を生かしつつも快適に乗れるようにアップデート!

2025/12/02

【Camp Jeep 2025】Jeepとともに全力でアウトドアを満喫できるキャンプイベント

イベントレポート

Camp Jeep 2025 with Feel EARTH
新潟県 苗場高原オートキャンプ場

2025/11/27

真夏にサーキットを全開で走る?【82CUP】

イベントレポート

82CUP
美浜サーキット
2025.07.27

2025/11/25

【クアートFAB】アメ車のカスタムは超得意だけどストックやベース車両も販売中!

クーペ

SUV

ダッジ

リンカーン

アメ車が欲しいけれど、専門店は敷居が高そう…。そんな心配を抱く人におすすめしたいのが、岐阜のクアートだ。代表の酒向さんは30歳代と非常に若いが、オープンして10年のキャリアを持ち、カスタムだけでなくメンテナンスにも精通しているので、頼もしいお店だ。

ランキング


2025/12/04

【1970 シボレー ノバ】90年代の350エンジンを搭載して気楽に乗れる

クーペ

シボレー

日本の道路事情にマッチしたサイズ感と、70年代のアメ車らしさを色濃く感じさせるフォルム。同年代のシェベルとは異なる魅力を放つNOVA。その個性を生かしつつも快適に乗れるようにアップデート!

2023/02/09

フォード・エクスプローラーと兄弟車であり、上級なインテリアが特徴のマウンテニア

SUV

フォードには上級ブランドのリンカーンがあることは知られているが、中級ブランドのマーキュリーがあることも忘れてはいけない。日本ではマイナー存在だが、本国では普通に見かける一般的なブランドだ。フォード・エクスプローラーと兄弟車であり、上級なインテリアが特徴のマウンテニアを紹介しよう。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。