ビンテージの醍醐味の一つは、コツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。
長い歴史を誇り、アメ車ビンテージの中でもポピュラーな存在と言っていいフォード・マスタング。フルレストアされたモデルも多く存在するが、ビンテージの醍醐味の一つは、自分でコツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。紹介する66年型マスタングは、そんな楽しみが残された一台だ。
オリジナルを自分の手で仕上げていく楽しみ
THE VINTAGE
人気モデルだけにパーツは今もなお入手可能
1966 Ford Mustang
アメ車の中で、もっとも名の知れたモデルであるフォード・マスタング。1964年に初代が誕生してから2022年の現在に至るまで、途切れることなく58年も継続していることからも、フォードにとってマスタングは絶対的な存在だ。


第6世代マスタングの販売・カスタムでは、関東トップクラスを誇るガレージダイバン。初代モデルを扱うのはかなり珍しいが、逆に言えば、店舗に並ぶときは注目に値するモデルということだ。現在ショールームに展示されているのは、66年型マスタング・クーペ。67年に若干のデザイン変更があったため、純粋なるファーストデザインといえる最後のモデルが66年型だ。

状態的には、純正時からオールペンされ、トップはハードトップ型のホワイトのレザートップ。社外パーツは装着されておらず、14インチホイールも純正のままを残す。インテリアもホワイトでコーディネートされた純正のままで、エンジンはオプションのV8 4.7Lを搭載。入庫後プラグ交換したのみだが、一発始動でスタートするなど調子も良好だ。


もちろん、安心して乗るためには消耗品の交換や、フロントドラムブレーキをディスク化するなどの強化も行ないたい。また、インテリアは経年劣化の部分も見受けられ、完璧を望むなら修復が必要だろう。内外装を完全に仕上げられた状態で乗るのもイイが、歴史あるモデルを、自分の代で仕上げていくこともビンテージの楽しみ方だ。
頼りになるのは、ガレージダイバンの本国からのパーツ輸入の高いレスポンスと、整備&カスタム力。すでに問い合わせがあるとのことで、気になる方は早めに連絡することをおススメする!





ボディカラーは純正ではなくオールペンされたもの。メッキモールなども綺麗な状態を保ち、外装は56年前のクルマということを感じさせない。ブルーのボディにホワイトレザートップが抜群に映える。ホイールも純正の14インチは希少。フロントブレーキはドラム式であるため、制動力は物足りない。ディスクブレーキキットも存在するので、変更するというのも検討したい。

初代モデルのベーシックエンジンは2.8ℓ直6 だが、オプションとして4.7ℓV8 が設定され、撮影モデルはこのオリジナル4.7ℓを搭載する。初期の64 年モデルと比べ、66 年型の同型エンジンは改良され高いスペックを誇っている。




手直しされた部分も見られるが、基本的にはオリジナルのホワイトを基調とするインテリア。さすがに経年劣化によるダメージもあり、完璧な状態を求めるなら補修が必要だろう。ビンテージに乗るということは、仕上げていく過程も楽しめるかが重要だ。
GARAGE DAIBAN【ガレージダイバン】
TEL:03-5607-3344HP:http://www.daiban.com/
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2022年4月号掲載
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