66年からの第二世代シェビーⅡノバは、エッジを効かせたよりモダンなスタイリング
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コンパクトでエコノミーなモデルながらも、スタイリッシュなルックスやドラッグレースでの活躍でホットロッドのフィールドでは大人気の第二世代のノバ。超希少とはいえホットな仕様も存在し、マッスルカーとしてのキャラクターも持ち合わせるアイドル的な存在なのだ。
エッジを効かせたモダンなスタイリング
GM CARNIVAL-やっぱりGM系がいい-
スタイリッシュなルックスでとりわけ人気の高いシェビーⅡ
'67 CHEVY Ⅱ NOVA SS
シェビーIIはフォード・ファルコンのライバルとしてシボレーが新設計で導入したコンパクトカー。ファルコンには存在した2ドアワゴン、セダンデリバリー、セダンピックアップを除いたセダン、ワゴン、クーペ、コンバーチブルに絞ってラインナップ。66年からの第二世代では、エッジを効かせたよりモダンなスタイリングとなり、セミファストバックのルーフラインもチャームポイント。
ちなみにカタログ表記ではシボレーChevyIIが車名で、パッケージとしてノバ・スーパースポーツが存在。67年型で初めてSSパッケージにおいてNOVA SSバッジを採用、69~79年型で車名がNOVAとなる。エンジンは2.5ℓの直4から3.2ℓ、3.8ℓの直6が主流。V8には275hpを発揮する283ciや4速マニュアルに限定して350hpの327ciもラインナップ。
67年はカマロがデビューしたことによって販売台数は前年の1/3以上減少して10万台程度。中でもノバSSは1万台程度で、V8搭載車となるとわずか8200台と、意外なほど希少だったりする。
基本的にはエコノミーな大衆車でも、そのスタイリングの良さやドラッグレースでの活躍によって、ホットロッドのフィールドでは人気が高い。ハイパワーなV8エンジンへの換装をはじめ、ボルトオン式の独立懸架サスによるフロントクリップなど、充実した社外パーツで簡単にアップグレードが可能なのも大きな魅力。
撮影車はSSのオリジナル車としての魅力をキープしながら、エンジンは350ベースの383ストローカー、ATは3速TH350でアップグレード。ドラッグレースでは超定番のWELDホイールを装着。アメリカでは価格が高騰する中で、アップグレードに投入する予算も今まで以上に高まっているだけに、こんなシンプルで王道的なルックスが今こそ新鮮でクール!
レッドのペイントとクローム&ポリッシュパーツのコントラストが目を惹く。エッジの効いたスタイリングが際立つストレートなボディ。コンパクトでフレンドリーなキャラクターの中にもドラッグマシンとしての戦闘的イメージが共存する。
エンジンは本来設定のない350ciをベースに、ストローカーによって383ciにインチアップ。2速ATのオリジナル、パワーグライドは3 速のTH350 に変更した王道のアップグレード。点火系、吸排気、クーリングファンは機械式から電動式にアップデート。MOROSO製バルブカバー、EARL'S製フィッティングなどの投入パーツもオールドスクールな全体の雰囲気にマッチしている。
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WELD Racing 製のホイールは、F はProster、R はDraglite の組み合わせ。入手時からの装着で、ドラッグレースでは前後異なるケースはめずらしくないので、そのまま採用。タイヤはF:Yokohama GT classic 165/80R15、R:BFG Radial T/A 235/60R15を装着。
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センターコンソール&セパレートシートはSSパッケージのお約束。シート、内張、ステアリングはストックをキープし、追加メーターとB&M製シフターの装着がドラッグマシンを主張。
PHOTO&TEXT:石橋秀樹
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